スタッフ日録:景徳鎮|粉彩四季花文皿#42

2025.07.10 Category :

景徳鎮 四君子皿
こんにちは。スタッフNです。

連日の厳しい日差しと肌を刺すような暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

気温の高さだけでなく、急な雨や雷にも油断できない時期ですのでどうぞお気をつけください。

本日は奈良県斑鳩町にお住まいのお客様よりお譲りいただいた、景徳鎮のお皿をご紹介いたします。
景徳鎮 四君子皿
柔らかな白磁に鮮やかな絵付けが印象的な一品。

中央に配された桃を囲むように菊、蘭、蓮、梅といった東洋の美を象徴する草花が描かれています。

四君子(竹、蘭、菊、梅)とは少し異なる組み合わせですが、いずれも長寿や繁栄の象徴として人気のモチーフです。
景徳鎮 四君子皿
景徳鎮は中国最古の古窯であり、現代も中国を代表する名窯です。

その歴史は唐の時代に始まり、やがて宋や元、明、清と続く歴代の王朝において「官窯(かんよう)」として隆盛を極めました。

一方で庶民向けの雑器を制作する「民窯(みんよう)」も発展し、大量生産期には職人ひとりひとりの感性が反映された多彩な陶磁器も生み出されました。
景徳鎮 四君子皿
本品はおそらく清朝・同治年間(1861年~1874年)に制作されたものと推測しますが、同じ時代の類似した意匠であっても卸先や職人、窯元の違いによって銘が異なります。

書き手の筆致や染付の表情は一つとして同じものがなく、機械生産では決して再現できない温もりが宿っています。

その微細な違いに目を凝らし、陶磁器の背景に想いを馳せることができるのも景徳鎮ならではの奥深さと言えるのではないでしょうか。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


品名:景徳鎮|粉彩四季花文皿
産地:中国
時代:清朝・同治年間|1861年~1874年


前回のブログ↓
出張買取|京都府八幡市にて籔内佐斗司の金雲追い風童子を買取させていただきました!



スタッフ日録:万博記念金貨|MEDAL EXPO’70#41

2025.07.03 Category :

日本万博博覧会メダル MEDAL EXPO'70
こんにちは。スタッフNです。

本格的な夏の暑さがやってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は慌ててUVケアグッズと冷感グッズを買い揃えました。皆様も熱中症にはくれぐれもお気をつけください。

本日は大阪府大阪市にお住まいのお客様よりお譲りいただいた「日本万国博覧会記念メダル MEDAL EXPO’70」をご紹介いたします。
日本万国博覧会メダル| MEDAL EXPO’70
このお品ものは、1970年(昭和45年)に大阪府吹田市で開催された日本万国博覧会(大阪万博)を記念して発行されたメダルセットです。

財団法人日本万国博覧会協会によって発行され、製造は旧大蔵省造幣局が担いました。

金・銀・銅の3枚セットで、それぞれ18金、SV925(スターリングシルバー)、銅にて製作されています。
日本万博博覧会メダル MEDAL EXPO'70
各メダルには「人類の限りなき進歩」「人類の調和」「より平和な社会環境の形成」というテーマが込められており、杉浦康平や佐藤忠良、福田茂雄といった日本を代表する著名なクリエイターたちがデザインを手掛けました。

会場ではリニアモーターカーや電気自動車といった最先端技術に加え、ファーストフードや缶コーヒー、携帯電話など現在の暮らしに欠かせない文化や製品の展示が行われました。

敗戦からわずか25年という年月でここまで発展を遂げた日本の姿は、当時の人々にとって夢や希望への活力を与えたことと思います。
日本万国博覧会メダル| MEDAL EXPO’70
そして現在、55年の時を経て大阪では再び万博が開催されています。

記念メダルを手に取りながら、当時の熱気や日本の発展、現在へと続く時の流れに想いを馳せていると自然と感慨深い気持ちになります。

開催からしばらく様子見をしていましたが、そろそろ足を運びたいと思いました。

この度は貴重なお品ものとのご縁に、心から感謝申し上げます。


品名:日本万国博覧会メダル|MEDAL EXPO’70
産地:財団法人日本万国博覧会協会|旧大蔵省造幣局
時代:1970年(昭和45年)


公式サイト↓
EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト


前回のブログ↓
やっと完成!|本うるし金継ぎ in 天王寺


買取実例↓
実例一覧



スタッフ日録:大阪淀屋橋尚美堂|純銀製銚子#40

2025.06.25 Category :

骨董品出張買取ORIGEN
こんにちは。スタッフNです。

不安定な空模様とジメジメとした湿度が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私はというと、この季節の蒸し暑さに早くもバテてしましそうです。

本日は大阪市にお住まいのお客様よりお譲りいただいた、大阪淀屋橋尚美堂の純銀製銚子をご紹介いたします。
骨董品出張買取ORIGEN
柔らかな光沢と落ち着いた佇まいが印象的な純銀製の銚子。

還付(かんつき)部分には梅、摘には菊があしらわれており、さりげなくも美しい意匠が全体を引き立てています。

経年による変色や傷もほとんど見受けられず、保管状態も良好で大切に扱われていたことが伺えます。
骨董品出張買取ORIGEN
本品を製作した大阪淀屋橋尚美堂は、1900年(明治33年)の創業当初から時計や貴金属、銀製品、宝飾品などの贈答品を幅広く取り扱ってきました。

その経営理念には「いいものだけを愛したい」「いいものだけをお勧めしたい」と掲げられており、長年に渡り品質にこだわり続けてきた名店です。

本品にもその信念がしっかりと息づいているように感じます。
骨董品出張買取ORIGEN
もしかすると、この銚子も誰かの人生の節目を祝う贈り物だったのかも知れません。

お品ものを見ていると、お祝いの席で大切な方と盃を酌み交わす光景が自然と目に浮かぶようです。

この度は大切なお品ものを託していただき、誠にありがとうございました。


品名:銀製銚子
産地:大阪淀屋橋 尚美堂
時代:昭和-平成


公式サイト↓
大阪淀屋橋 尚美堂


前回のブログ↓
大阪府三島郡島本町で骨董品・古美術・古道具を高価買取|出張査定はORIGENにお任せ



スタッフ日録:手のひらの中のMeteor#39

2025.06.14 Category :

骨董品買取大阪
こんにちは。スタッフNです。

本格的な梅雨入りの季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日ご紹介させていただくのは大阪府大阪市にお住まいのお客様よりお譲りいただきました、太陽堂の小型カメラ「Meteor」です。
骨董品買取大阪
まず手に取って驚いたのは、その小さなサイズでした。

手のひらにすっぽりと収まる小さなカメラは、一見するとミニチュア玩具のようですが、よく見ると細部までしっかりと作り込まれており、れっきとした実用カメラであることがわかります。

使用するフィルムのサイズも17.5mmと非常に小さく、レンズ横のレバーを押すことでシャッターを切る仕組みになっています。
骨董品買取大阪
小さくて可愛らしいカメラはどこか懐かしさもあり、子供の頃のおままごとや人形遊びを思い出しました。

このカメラを製造した太陽堂は、1940年代に国内外の中古カメラを取り扱う販売業社として活動を開始しましたが、1940年代後半頃から1960年代にかけて自社製カメラの製造販売も手がけるようになりました。

同社は、当時としては珍しい超小型カメラの製造に取り組んでおり、本品の後に「ヴェストカム」や「エポック」「ビューティー14」といったミニカメラを次々に発表しました。
骨董品買取大阪
大手メーカーにはない独自の発想と、限られた資源の中で工夫を凝らして生み出された戦後日本の物作りの息吹が感じられます。

私自身、このお品ものに出会うまでメーカーや本品の存在すら知りませんでしたが、こうして時を超えて残された逸品に出会えたことを大変嬉しく思います。

貴重なお品ものとのご縁に、心から感謝申し上げます。


品名:Meteor
メーカー:太陽堂
産地:日本
年代:1940年代後半-1950年代


前回のブログ↓
輪島塗買取|大阪府堺市にて松葉蒔絵仙才椀を買取させていただきました!



スタッフ日録:松濤軒原平製|煎茶器揃#38

2025.05.28 Category :

骨董品買取大阪
こんにちは。スタッフNです。

梅雨の訪れが間近に迫り、不安定な空模様が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日は大阪府堺市にお住まいのお客様よりお譲りいただきました、松濤軒原平製の煎茶器揃についてご紹介させていただきます。
骨董品買取大阪
青々と生い茂る木々と幹に留まる雉が瑞々しく描かれた煎茶器。

呉須と辰砂で彩られた絵付けからは、風がそよぐ情景が目に浮かびます。

本品を作陶した松濤軒原平は安政2年(1855)に創業した清水焼の窯元で、陶磁器の製造から電気碍子の製造へと時代の変遷を経て、現在は不動産賃貸事業を営む日興開発株式会社としてその歴史を受け継いでいます。
骨董品買取大阪
特に急須のデザインが興味深く、角張った形の珍しい持ち手をしています。

また、湯冷しの持ち手は龍を模しており敢えて意匠を変えたのか、職人の遊び心とこだわりが伝わってきます。

お譲りくださったお客様も、お茶の席でこの煎茶器揃を手に取りながら珍しい意匠に話題を弾ませていたのではないかと想像いたします。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


品名:染付辰砂草花雉図煎茶器揃
産地:松濤軒原平製|京都府東山
時代:安政二年-明治後期


公式サイト↓
日興開発株式会社


前回のブログ↓
骨董品買取|大阪府高槻市にて花梨衝立を買取させていただきました!



スタッフ日録:宮本商行|想いを納める#37

2025.05.15 Category :


こんにちは。スタッフNです。

梅雨の気配を感じるこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日は大阪市平野区にお住まいのお客様より、お譲りいただいた戦前の純銀製葉書入れをご紹介いたします。

梨地仕上げの素地に打ち出しで桃の意匠が施された見事な一品。

果実や葉先に見られる微かな色合いの変化は、経年変化によるものか、それとも意図的に施されたものなのでしょうか。

いずれにしても、時を重ねた銀ならではの魅力を感じます。

この葉書入れを制作した「宮本商行」は明治13年(1880年)創業の日本で初となる銀製品専門店です。

創業当初は、外国人向けの煙草入れや象嵌の額などを取り扱っていましたが、贈答用としての銀製品の需要が高まり宮本商行の名が広く知れ渡るようになります。

確かな技術と美意識に裏打ちされた製品は、皇室や外務省、諸官庁からの用命を受け記念品や優勝杯などの制作を担ってきました。

令和になった現在も「⾼級だけではなく、本当に良いもの、永く⼈に使ってもらいたいもの」という創業当初の精神が受け継がれています。

宮本商行の哲学や職人の心意気が込められたお品ものを手にするたびに、時代の空気や手仕事の温もりが伝わってきます。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


品名:純銀製葉書入れ
産地:宮本商行|東京銀座
時代:昭和初期頃


公式サイト↓
宮本商行


前回のブログ↓
骨董品買取|大阪府泉南市のお客様より、四代三浦竹泉の煎茶碗を買取させていただきました!



スタッフ日録:香蘭社|祝福のかたち#36

2025.04.24 Category :

骨董品買取大阪
こんにちは。スタッフNです。

春から初夏へと季節が移ろうこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は、有田焼の名窯『香蘭社』の煎茶器揃についてご紹介させていただきます。

香蘭社の設立は明治8年。伝統的な技術に革新を重ねながら「香蘭社スタイル」と呼ばれる独自の美を築き上げてきた由緒ある窯元です。
骨董品買取大阪
澄んだ白磁に呉須とやわらかな桃色を用いた彩色が上品で、洗練された佇まいの一品。

丁寧な筆致で描かれた桃の枝葉や果実からは、職人の卓越した技術と繊細な美意識が感じられます。

木箱には「元首相 陸軍大将 阿部信行閣下より頂く」と記されており、本品がお客様に贈られた経緯を伺い知ることができました。

共箱の墨書きによると、阿部信行元首相の御令息夫人が出産の際に帝王切開手術を受けられ、その執刀医に対する感謝の印として本品が贈られたそうです。

桃は古来より、魔除けや長寿、子孫繁栄の象徴とされており、大変なご出産を無事に終えられた安堵と祝福の気持ちを託すに相応しい意匠であると感じました。

共箱に綴られた記録から、贈り主の深い感謝と労いの心が伝わるとともに、受け取られた方の喜びや敬意が感じられるお品ものでした。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


品名:煎茶器揃
産地:香蘭社|佐賀県(有田町)
時代:昭和十五年(1940年)


公式サイト↓
香蘭社


前回のブログ↓
骨董品買取|大阪府貝塚市にて三代清風与平の煎茶碗を買取させていただきました!



スタッフ日録:戯れる仔犬たち#35

2025.04.10 Category :


こんにちは。スタッフNです。

新学期や新生活が始まった4月。皆様いかがお過ごしでしょうか。

奈良県生駒郡三郷町のお客様より、戯れる仔犬たちをかたどった可愛らしい置物をお譲りいただきました。

丸々とした仔犬たちが無邪気にじゃれ合う様子を見事に再現しており、今にも動き出しそうに感じます。

このお品ものは、骨董品がお好きだったというお祖父様が気に入っておられたお品のひとつで、長い間お手元に置かれていたそうです。

銘が彫られていないため、作者は不明ですが、作風から察するに円山応挙の仔犬図を模して作られたものと思われます。

明治から大正初期頃に制作されたものと推定され、ふっくらとした造形や躍動感あふれるポーズから、犬好きの職人が心を込めて作り上げたのではと妄想しています。

円山応挙は当時としては珍しく生まれて間もない仔犬を絵の主題として描いており、なかでも東京国立博物館所蔵の名品「朝顔狗子図杉戸」はご存知の方も多いのではないでしょうか。

応挙の描く仔犬たちは、垂れた耳や眠たげな瞳、短いマズルなど、生まれたての仔犬の特徴を丹念に描いており、応挙の仔犬に対する愛着が伝わってきます。

こうした仔犬たちの愛らしさや、柔らかな質感を金属で再現した職人の技術も見事です。

※マズル:動物の口吻・鼻面

あまりに愛らしいので会社の入り口に飾っておりますが、その無邪気な姿はスタッフだけでなく、お客様やご来訪の方々にも好評で自然と笑顔があふれます。

特に短い尻尾が可愛らしく、小さな尻尾をめいいっぱい振っている姿が目に浮かぶようで日々の疲れも癒される思いです。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


品名:銅器|仔犬置物
産地:日本|無銘
時代:明治-大正初期頃


東京国立博物館公式サイト↓
朝顔狗子図杉戸


前回のブログ↓
キャンバスのサイズ | F/P/M/Sとは?



スタッフ日録:寄り添う一脚|J16 Wegner Rocking Chair#34

2025.03.26 Category :

J16 Wegner Rocking Chair
こんにちは。スタッフNです。

今回はデンマークを代表する家具デザイナー、ハンス・J・ウェグナーのロッキングチェア『J16』についてご紹介させていただきます。

美しい曲線のアームとソリ脚、全身を包み込むような広々としたデザインが特徴的な一脚。

ナチュラルな佇まいでありながらも、確かな存在感を放ち空間全体を洗練された雰囲気で満たしてくれます。
J16 Wegner Rocking Chair
ハンス・J・ウェグナーと聞くと『Yチェア』や『ザ・チェア』などを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

彼が手がけた椅子は500種類以上にも及びますが、その中でも『J16』は当時妊娠中であった妻・インガ夫人のために特別な想いを込めて制作されました。

大きく開いたアームと広い座面は、赤ちゃんを抱き抱えたままでも座りやすく、腰掛ければ揺かごとしても使えるように設計されました。

また、座面には通気性と耐久性に優れたペーパーコードを使用し、長く使い続けることで身体に馴染み快適な座り心地へと変化します。

『J16』は、1944年にFDB(デンマーク生活協同組合)から発表され、その後、デンマークの家具メーカーであるKvist Mobler社(現在はFREDERICIA社と合併)によって製造されました。

一説には、ウェグナーの親友でありFDBのプロダクトデザインマネージャーを務めたボーエ・モーエンセンとの共作であったとも言われています。

プレートに刻まれた『GOLDEN JUBILEE 1994』の文字が示すように、本作は1944年の発表から50年の節目に制作された特別な一脚です。

肘置きや座面の深みを帯びた質感から、この椅子と共に長い年月を重ね大切な時間を過ごされてきたことと思います。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


品名:J16 Wegner Rocking Chair
作家:Hans J. Wegner|ハンス・J・ウェグナー(1914-2007)
メーカー:Kvist Mobler社
産地:デンマーク
年代:1994年


前回のブログ↓
大阪府河南町にて九谷永楽の煎茶碗を買取させていただきました!



スタッフ日録:古武雄|鉄絵緑彩松絵油壺#33

2025.03.14 Category :


こんにちは。スタッフNです。

本日は大阪府藤井寺市にお住まいのお客様より、お譲りいただきました古武雄(こだけお)弓野窯の鉄絵緑彩松絵油壺をご紹介いたします。

皆様は『油壺』という道具をご存知でしょうか?

その名の通り、油を保存するための容器で主に女性向けの髪油(整髪料)を保存するために用いられた壺なのだそうです。

初めて目にした時は口が狭く、下蕪形の姿から一輪挿しか徳利かと思いましたが、貴重な油を入れた壺が安定する形状にしているそうです。

口元には油の跡があり、長い年月をかけて染み出した油で貫入が深く色付いています。

こうした痕跡から、実際に生活の中で使用されて現代まで大切に扱われてきたことが伺えます。

また、松の絵は非常に卓越した筆致で描かれておりますが、どこかコミカルでありながらも松のいきいきとした生命力ある姿を見事に描いています。

油壺が広く使われるようになったのは髪型が大きく多様化した江戸時代初期-明治中期頃とされています。

この時代には『髪結(かみゆい)』と呼ばれる職業(現代でいうヘアセットサロン)が確立され、一般庶民の装いに対する美意識も変わり髪油の需要も高まりました。

お譲りいただいた油壺も、当時の女性たちの身だしなみに欠かせない存在として大いに活躍したことと思います。

油壺は時代の流れと共に、ガラスや金属製の物が陶磁器に取って代わりましたが、本品は疵ひとつないことから、使われなくなってからも大切にされていたのだと思います。

窯地による違いや、絵付けされた文様のバリエーションの豊富さから愛玩品としてコレクションされる方も多いお品です。

昔の暮らしに根付いた道具の存在を知ると、当時の人々の美意識や生活が垣間見えるようで大変面白いです。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


品名:古武雄|弓野窯|鉄絵緑彩松絵油壺
産地:肥前国|現:佐賀県
時代:江戸時代


前回のブログ↓
大阪府箕面市にて宮永東山の青磁筒香炉を買取させていただきました!



スタッフ日録:銀食器と共に#32

2025.02.26 Category :

銀器買取大阪
こんにちは。スタッフNです。

兵庫県宝塚市にお住まいのお客様より、銀座和光や大丸百貨店、尼伊、芝翫香などの銀食器をお譲りいただきました。

このお品ものは、ご両親が長年勤められた会社から勤続記念として贈られた銀食器だそうです。

ご実家の遺品整理をされている中で、使われることなく仕舞われたままになっていたものを見つけられ、ご依頼いただきました。
銀食器買取大阪
槌目模様の丸皿や菊皿、ロココ調の装飾が施された菓子皿など、様々な形の銀食器を眺めているとテーブルコーディネートのアイディアが浮かんで楽しい気持ちになります。

せっかくの機会なので、お菓子を乗せてスタッフ皆でいただきました。

今回いただいたのは市販のチョコレートですが、銀食器に乗せるだけでぐっと高級感が増して贅沢なひとときを味わうことができました。
銀器買取大阪
銀食器は季節や和洋を問わずどのようなシーンにも自然と調和するので、意外にも扱いやすいアイテムだと感じました。

また、経年によるくすみや使用感をそのまま生かしてアンティーク調の趣を楽しんだり、鏡面のように磨き上げて洗練された雰囲気に仕上げたりと、様々な表情を楽しめるのも銀本来の魅力の一つですね。

いつか私の食卓にも銀食器を迎えられたらと思いました。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


品名:銀製品|銀器
メーカー:銀座和光|大丸百貨店|尼伊|芝翫香
時代:昭和-平成


買取実例一覧


前回のブログ↓
大阪市平野区で古い掛軸を買取させていただきました!



スタッフ日録:FORBES SILVER.co|コンポート皿#31

2025.02.13 Category :

銀製品買取大阪
こんにちは。

スタッフNです。

まだまだ寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

本日は南河内郡太子町にお住まいのお客様よりお譲りいただいたお品ものをご紹介いたします。
銀製品買取大阪
ピアス彫刻とアール・ヌーヴォー調のレリーフ模様が打ち出された優雅な佇まいの一品。

経年による変色の深みが、より鮮やかに果物の色合いを引き立てています。

こちらのお品ものは、アメリカの銀製品メーカー『メリデン・ブリタニア社』の一部門として1894年に設立された、フォーブスシルバーカンパニーの製品です。

フォーブスシルバーカンパニーは1935年にインターナショナル・シルバー社に買収されるまで、様々な家庭用銀メッキ製品を手掛けていました。
フォーブスシルバーカンパニー買取大阪
刻印された鷲のマークから、このお品ものは1890年代に製造されたものと考えられます。

お譲りいただいた時には布で丁寧に包まれており、古い木箱に保管されていました。

落ち着いた輝きから、長い年月の中で大切に扱われてきたことが伺えます。

アクセサリーや洋菓子を載せてみたり、お部屋のワンポイントとしてインテリアに取り入れたりと様々なシーンでもう一度活躍することを願っています。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


ブランド:FORBES SILVER.co|フォーブスシルバーカンパニー
品名:コンポート皿
産地:アメリカ
材質:シルバーメッキ
時代:1890年代


前回のブログ↓
兵庫県尼崎市にて古伊万里の長皿を買取させていただきました!



スタッフ日録:FRANKLIN MINT社|THE GREAT POWERS OF EUROPE #30

2025.01.29 Category :

フランクリンミント買取大阪
兵庫県神戸市にお住まいのお客様より、フランクリン・ミント社の『世界のコイン・ヨーロッパ列強の本物の金貨12枚セット』をお譲りいただきました。

ありがたいことに、以前Blogで紹介させていただきました『100人の偉大な傑作集』の記事をご覧になってご依頼くださいました。

ブログやSNSでの情報発信がきっかけでお客様とのご縁が繋がるのは大変嬉しく、スタッフ一同の励みになります。
フランクリンミント買取大阪
今回お譲りいただいたお品ものは、19世紀ヨーロッパ各国の歴史を反映したコレクションで、1808年から1900年の歴史を物語る君主の肖像や紋章が精密に刻印されています。

特に19世紀のヨーロッパは革命や戦争が多く起こった時代でもあり、それぞれの発行年を調べることで、当時の歴史的背景を知るきっかけにもなりそうです。

コインそのものが持つ価値はもちろんのこと、これから先の時代においても歴史的意義を持ち続ける大変貴重なお品ものであると感じました。
フランクリンミント買取大阪
個人的に惹かれたコインのデザインは、1890年に発行された5ポンド金貨で裏面に聖ジョージが竜を退治するシーンが勇ましく描かれています。

表面はジュビリーヘッドのヴィクトリア女王が刻まれおり、威厳あふれる女王の横顔と聖ジョージの竜退治が英国王室の繁栄と安泰を象徴しています。

ご依頼主のお父様は歴史愛好家で、毎月フランクリン・ミント社から届く新たなコインを心待ちにされていたそうです。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


品名:THE GREAT POWERS OF EUROPE|世界のコイン・ヨーロッパ列強の本物の金貨12枚セット
産地:アメリカ|フランクリン・ミント社
時代:昭和-平成


骨董品買取実例一覧↓
買取実例


前回のブログ↓
和歌山市で中国宜興窯の茶器を買取させていただきました!



スタッフ日録:染付ふくら雀型もの皿#29

2025.01.17 Category :

骨董品買取大阪
あけましておめでとうございます。

年明けからあっという間に二週間が過ぎましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今年最初のスタッフ日録では「福良雀」を象った豆皿をご紹介いたします。

この豆皿は大阪府八尾市の古いお宅の蔵の中で長い間、眠っていたお品ものです。

スズメが厳しい冬の寒さを乗り越えるために膨らんだ状態を「ふくら雀」と言い、そのまん丸とした姿が見事に再現されています。

羽根や顔は絵付けによるものと思いましたが、よく見ると羽毛の細かい質感まで丁寧に陽刻(ようこく)されています。

並べてみると、微妙に表情や濃淡の違いがあり、一羽一羽に個性を感じ、とても愛らしいです。
骨董品買取 大阪
実は、11月に開催されたオリナスジカンにも出品しており、多くの方に「かわいい!」とお声をいただく人気ぶりでした。

身近な存在であるスズメですが、縁起物としての人気も高く、ふくふくとした佇まいから、福良雀は五穀豊穣や子孫繁栄のシンボルとして好まれています。

これからの季節は卒業式や入学式、節分などお祝い事が続きますが、特別な日の食卓にさりげなく取り入れることで縁起を担ぐアイテムとして場を和やかに盛り上げてくれそうです。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


品名:染付ふくら雀型もの皿
産地:愛知県|瀬戸焼
時代:明治


前回のブログ↓
大阪府和泉市で平安竹泉の煎茶器を買取させていただきました!



スタッフ日録:島岡達三|象嵌赤繪 草花文組皿#28

2024.12.27 Category :

島岡達三買取大阪
奈良県香芝市にお住まいのお客様より、人間国宝・島岡達三の小皿をお譲りいただきました。

素朴な絵付けと独特の模様が印象的で、落ち着いた色合いが魅力的な一品。

使いやすいサイズ感と日常に馴染むデザインが、普段使いだけでなく来客時にも活躍しそうです。
島岡達三買取大阪
小皿に浮かび上がった模様から、ボコボコとした手触りを想像しましたが、触れてみると滑らかな質感で驚きました。

独特な模様は「縄文象嵌」と呼ばれる技法で、島岡達三が発案した独自の技法によるものです。

制作方法は、半乾きの生地に組紐などを用いて縄目を施し、その上から色の異なる化粧土を掛けて乾燥させます。

乾燥した表面を薄く削ることで、縄目によって凹んだ部分に化粧土が残り独特な模様が浮かび上がるのです。
島岡達三買取大阪
素朴な見た目ながらも、手間のかかる工程を経て仕上げられた作品からは、手仕事ならではの温かみや作り手の息遣いを感じることができます。

また、高台の裏には「タ」の一文字が刻印されており、シンプルで控えめなサインから作家本人の人柄が垣間見えるようです。

この度は、大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


早いもので、今年最後のスタッフ日録となりました。

これからも面白いと感じたお品ものや、珍しいお品ものを皆様にご紹介できればと思っております。

来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。


島岡達三(しまおかたつぞう)
1919年 東京市芝区愛宕町(現:東京都港区愛宕)に生まれる
1939年 東京工業大学窯業学科に入学、陶磁器を専攻
1946年 浜田庄司に師事
1954年 益子に住居と窯を築き独立
1962年 日本民藝館新作展で日本民藝館賞を受賞
1978年 国画会工芸部会会員
1980年 栃木県文化功労賞を受賞
1994年 日本陶磁協会賞金賞を受賞
1996年 重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定
2007年 12月11日、急性腎不全により逝去。享年88歳。


品名:象嵌赤繪 草花文組皿
作家:島岡達三
時代:昭和-平成


前回のブログ↓
歳末のご挨拶とお知らせ



スタッフ日録:Nikon MS型#27

2024.12.13 Category :

Nikon買取大阪
こんにちは。スタッフNです。

大阪府和泉市にお住まいのお客様より、Nikon MS型をお譲りいただきました。

Nikon MS型は、Nikon初の量産カメラ「Nikon I」の改良型として1951年1月から12月に製造されました。

クラシックでコンパクトな外観が魅力的で、手に取るとしっかりとした重みや堅牢さが伝わってきます。
Nikon買取大阪
Nikon MS型を観察していると、現代のカメラにはない特徴がたくさん備わっていました。

まず最初に驚いたのは、電池を入れる場所や充電端子がない点でした。

動力なしにどのように動くのか?と疑問に思い本体からレンズを外してみると、カメラ内部にミラーがないシンプルな構造でさらに驚きました。

ファインダーとは別に距離を測定するための窓が付いていたり、ピント調節もレンズではなく右上のダイヤルを回して行う仕様だったり、慣れない操作や不思議な構造にアナログ特有の面白さを感じました。
Nikon買取大阪
残念ながら、手元にフィルムがなく実際に写真を撮ることは叶いませんでしたが、デジタルや合成には表現ができない質感や色合いを映し出すのだろうと想像いたします。

お譲りくださったお客様もカメラを携え、様々な場所に赴き、たくさんの風景や人々を写しとられたのでしょうか。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


メーカー:日本光学工業(現:株式会社ニコン)
型式:Nikon MS型
専用レンズ:NIKKOR 50mm F2
年代:昭和26年(1951年)


公式サイト↓
ニコンの歴史について


前回のブログ↓
只今、鑑定中!



スタッフ日録:KUMATORI MUSEUM2024#26

2024.11.29 Category :

KUMATORI MYUSEUM2024
こんにちは。スタッフNです。

先日、ご案内させていただきましたKUMATORI MUSEUM in 重要文化財-中家住宅|オリナスジカン vol,4に今回も店番として参加させていただきました!

古いものでは古墳時代の須恵器や古越前の壺をはじめ、陶磁器を中心とした生活骨董を展示販売させていただきました。

明治期のお盆やお膳などの漆器が好評で、最終日までに多くお求めいただき驚きました。ありがとうございます!
KUMATORI MUSEUM
前回のイベントにお越しいただいたお客様が再び足を運んでくださったり、購入されたお品ものの使い道を教えていただいたりと心温まる瞬間がいくつかございました。

このイベントをきっかけに骨董品に興味を持たれたとお伺いし、大変やりがいを感じ嬉しく思います。
KUMATORI MYUSEUM2024
また、イベント開催期間は天候にも恵まれ、休憩の際に食事をしながら中庭でゆっくり過ごしたり、展示作品や中家住宅を見て回ったり穏やかな時間を過ごすことができました。

出店者の方々やアーティストの方と交流する機会にも恵まれ、それぞれの作品や取り組みに触れることでたくさん刺激をいただきました。
KUMATORI MYUSEUM2024
イベントでの素晴らしい体験をふりかえりつつ、今後も精進してまいります。

お越しいただいたお客様や、運営にご尽力いただいたスタッフの皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。

貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。


【KUMATORI MUSEUM】
Instagram:kumatori_museum


【オリナスジカン】
Instagram:orinasujikan


前回のブログ↓
骨董品買取のORIGEN YouTubeチャンネルを開設しました!!



スタッフ日録:大聖寺伊万里|特徴と見どころ#25

2024.11.22 Category :


こんにちは。スタッフNです。

大阪府柏原市にお住まいのお客様より、大聖寺伊万里(だいしょうじいまり)の菊形皿をお譲りいただきました。

端正な菊形の器の全面に吉祥文様が施され、鮮やかな色絵と金彩の縁取りがとても豪華絢爛なお品です。

うつわの表面には、いくつもの菊の文様が絵付けされており、小さな花弁や葉っぱの葉脈といった細部に至るまで、非常に丁寧に描かれています。

伊万里(古伊万里)と聞くと、佐賀県の有田焼や長崎県の波佐見焼を思い浮かべますが、大聖寺伊万里は石川県の九谷で作られた伊万里風のやきものを指します。

九谷で作られているなら九谷焼では?と疑問も浮かびますが、慶応三年(1867年)国内外の需要に応え伊万里を模したうつわを大量に生産したのが大聖寺伊万里の始まりです。

慶応三年は幕藩体制が崩壊した大政奉還の年であり、大きな変革の時代を迎えていました。

そのような激動の時代の中、職人たちは生き残りを懸けて「本歌取り(ほんかどり)」を掲げ、制作に励んだと言われています。

その作風は当時、非常に人気であった伊万里焼の染錦を中心に、柿右衛門様式や鍋島様式にまで及びます。

本歌の伊万里焼より格下と見られることもありましたが、豪華絢爛な絵付けや細部まで凝った成形は本家の伊万里でもなかなか見られるものではないそうです。

単なる模倣にとどまらず、丁寧な技術と手間を惜しまない制作姿勢により「本物以上に本物」と評されるまでになりました。

では、どのようにして本歌の伊万里と大聖寺伊万里を見分けるのでしょうか?

お品によっては「九谷」とだけ記されたものや、本作のように「奇玉宝鼎之珍」と記されたものなど、一見ややこしく、銘での判断は難しそうです。

見分け方のポイントとしては、呉須の明度や色絵の色調、畳付の鋭角、銘の流麗な字体などが特徴として挙げられます。

素人目に判断が難しく感じますが、骨董市や骨董品屋さんで伊万里焼を見かけた際には、見分けの特徴を参考に目利きに挑戦してみたいと思います。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


品名:大聖寺伊万里|金襴手 十六弁菊花 吉祥文 菊形皿
産地:日本
時代:明治期


前回のブログ↓
KUMATORI MUSEUM in 重要文化財-中家住宅|オリナスジカン vol,4



スタッフ日録:昭和初期の肘掛け椅子#24

2024.11.08 Category :

骨董 古美術 古道具 古玩 アンティーク
こんにちは。スタッフNです。

先日とは打って変わって一気に寒くなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は、昭和初期の古い洋館で使われていた肘掛け椅子についてご紹介させていただきます。

奈良県橿原市にお住まいのお客様より、昭和初期の肘掛け椅子をお譲りいただきました。

元々は「応接セット」として応接間で使われていたそうです。

椅子自体は昭和初期によく見られたタイプのデザインですが、緩いカーブをつけた肘掛けが特徴的で、一手間かけて加工されたお品であることが伺えます。

また、国産の貴重な楢材が使用された木部は、古くなった塗膜をヤスリをかけて除去し、本来の質感を残すため、木に浸透するタイプの塗料を塗りナチュラルに仕上げました。

その後、職人さんにヨーロッパのデットストック生地に張り替えていただき、ボロボロだった椅子が見事に生まれ変わりました。

シンプルな生地と無垢材の組み合わせは、現行製品のような新しさを感じますが、これから先どのように変化し、味わいを増すのか密かに楽しみにしています。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


品名:肘掛け椅子
産地:日本
時代:昭和初期


前回のブログ↓
大阪市港区にて骨董品出張買取のご依頼をいただきました!



スタッフ日録:ミューラー兄弟|卓上ランプ#23

2024.10.25 Category :


こんにちは。スタッフNです。

今回は大阪府高石市にお住まいのお客様より、お譲りいただいたミューラー兄弟の卓上ランプをご紹介いたします。

ランプシェードに描かれた鳥と、アイアンフレームに施された宿り木のデザインは、イソップ童話「燕と鳥たち」を彷彿とさせますが、これは偶然の一致でしょうか。

明かりを灯すと、鳥や雲の輪郭がやわらかく浮かび上がり心が惹きつけられます。

ミューラーはフランス北東部出身のガラス工芸一家。

10人兄弟であったことから「ミューラー兄弟」と呼ばれています。

1890年代〜1930年代という激動の時代に生きた彼らですが、戦争を乗り越え、数々の作品を世に残しています。

多彩な技法を駆使することで知られ、特にアール・ヌーヴォー期の「異色熔かし込み」と呼ばれる技法を用いた作品は、雲のような美しい斑模様が特徴的です。

サインには制作した兄弟の頭文字のみを記したものや、CroismareやVSL、MULLER FRES Lunévilleと記されたものなど様々なものがあるそうです。

サインを見るに本品は、1919年から1930年頃の間に制作された作品かと思われます。

宿り木は神聖な植物とされ、再生や復活のシンボルとして数々の神話や伝承に登場します。

その宿り木と、悠然と空を飛ぶ鳥たちが組み合わさったデザインには、まるで一つの物語が紡がれているようです。

アール・ヌーヴォー様式のデザインは、現代のインテリアと組み合わさることで新たな魅力を引き出してくれそうです。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


ブランド:MULLER FRES/ミューラー兄弟
特徴:異色熔かし込み/被せガラス
年代:1919年〜1930年頃


前回のブログ↓
常滑|とこなめ陶の森資料館に行ってきました!