「古い蔵を解体することになりました。あちこち傷んでおりますが100年以上もの間、中の品物を守ってくれました。改修工事も考えましたが、もう職人さんが居らず修理は難しいようです。滅多に入ることがないので中に何があるかはわかりません。一度見にきていただけますか」
毎年、ご相談件数が増えている蔵整理のご依頼。
100年以上の時を経た大正時代の蔵は壁や窓、蔵戸などあちこちが古び、危険な状態になっていることも少なくありません。
そんな状態でも分厚い土壁が外界の熱や湿気を遮断し、かろうじて中の品物を守っています。
鏡の如く光を反射する黒漆喰やその隙間が紙1枚と言われる蔵窓の三段切は高度な左官技術。経験豊富な左官職人にしかできない特別な技です。
100年もの時間に耐えられる蔵を建てた当時の職人技は悲しいことに今や失われつつある技術になりつつあります。
解体することが決まり、それからご依頼をいただく場合がほとんどですので蔵の最後に立ち会うことになります。
いつも「なんとか解体せずにこの蔵を活かす道はないのか」と勝手に自問自答しています。
ご依頼くださった所有者様も色々と考え尽くした結果、解体という選択をされている方もいらっしゃいます。
なので蔵整理のお手伝いの際にはお品ものをひとつひとつ丁寧に拝見するように心がけております。
時の止まった暗く冷んやりとした静寂の空間には貴重なお品ものが眠っているかもしれません。
ORIGENでは古いお品ものを幅広く探しております。お気軽にご相談ください。
経験豊富な店主が細かく拝見いたします。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。