古い鉄瓶買取りいたします。

2019.01.25 Category :

古い鉄瓶を探しております。
時代と共に使われる機会の減ってしまった鉄瓶ですが、実用品を超える価値ある逸品がございます。
明治から昭和にかけて優れた鉄瓶が沢山造られた日本。価値が見直され愛好する方も増えています。
錆びついた鉄瓶から工芸品としての価値ある鉄瓶、無銘のものから名人作のものまで査定いたします。
こちらは最近入手した南瓜形の鉄瓶ですが、掴手の据わりが悪く傾いてしまいます。全体に赤錆も見られ、おまけに蓋もありませんでした。査定にお伺いした際に物置の隅で発見したのですが、お客様も査定対象になるとは思っていなかったようで置いたままにされていました。状態はお世辞にも良いとは言えませんが、鉄瓶として良い点もあります。南瓜形の鉄瓶は縁起の良い人気のある形です。また注口の下と右手に銘があるのもポイントとなります。蓋に銘が入っているものは沢山ありますが、鉄瓶の胴部分に銘のあるものは比較的数が少なく希少価値の高い可能性があります。

蓋の裏面の銘。写真のものには龍文堂と彫られています。江戸から昭和まで存在した京都の鉄瓶屋。鉄瓶屋の屋号に加え作者の銘や花押があるものは評価が高くなります。


これはダメだと言ってしまいそうな赤錆が出ていますが大丈夫です。穴が空いてしまうと修繕は困難になりますが、錆は綺麗になりますので「錆びてるからダメ」と諦めずにご相談ください。穴空き以外のダメージは大概直せます。

蓋無し・蓋のみでも大丈夫です。なかなかぴったり合うものは少ないですが蓋のストックもしています。鉄瓶が錆びて穴が空き、銅製の蓋だけ残していることが時々あります。昔の人は物を捨てずに残している方が多いので助かります。
アルミやステンレスのやかんのようにメンテナンスフリーではなく、お手入れにひと手間必要ですが鉄瓶は水道水に含まれる塩素を除去する性質が高く、口当たりのいい軟水になります。また同時に鉄分も摂取出来るので健康にいいと古来から言われています。仕舞われたまま使われることのない鉄瓶がございましたら是非ご相談ください。
よろしくお願いいたします。
●前回の鉄瓶ブログ
http://osaka-origen.com/2017/12/27/鉄瓶・錫瓶・銀瓶・金瓶の買取・大切なお品の売/



古い家屋・蔵整理のご相談承ります。

2019.01.15 Category :


時々、街で見かけるこんな風景。
庭木が鬱蒼と生い茂り、手入れされぬままの状態となった空家。今思えば子供の頃、近所の森のような空家の存在が不思議で良く眺めていたのを覚えています。既にその頃からこの仕事に導かれていたのかも知れません。
時々、子供の頃に住んでいた地元の街に査定で行く事があります。かつての空家はマンションや新しい住宅地に生まれ変わり、街並みも随分と変わったなぁと感じる今日この頃です。
古い建物が好きなので取り壊しと聞くと残念な気持ちになりますが、空家の所有者の方からお話を聞くうちに維持管理も大変だと知りました。形あるものはいつか壊れます。諸行無常ではありますが、簡単に壊されてしまうのではなく、全てでは無くても活かせる部分を見つけ大切にしたいものです。いつか好みの古い建物があれば綺麗に手直して住みたいなと憧れています。

今回撮影に使ったのは箱根の伝統工芸寄木細工の貯金箱。
意識して集めた訳ではないんですが、状態が悪く売り物としては難しいものです。細かい細工を見ていると捨て辛く、気がつけばいくつか集まっていました。

箱根の寄木細工は江戸時代から続く歴史ある工芸品です。
薄く加工した木を嵌め込む木象嵌・複数の木を組み合わせる寄木細工は世界最高峰の木工技術。
今回の寄木細工は経年劣化と保管状態が原因でかなり傷んでいるものですが、落ちた瓦や外壁の傷み具合がご依頼で伺う古い蔵そっくりだったのでジオラマにしてみました。

古い石造の銀行イメージした貯金箱
こんな左右対称でシンプルな古い家があれば良いですね。

こちらは屋根をズラした部分に投入口が隠されています。

近藤俊二製
大日本相州小田原緑町
昭和初期頃の物と思われます。

ORIGENでは古い家屋や蔵に保管されたものの査定はもちろんのこと。古い建物に取付けされている照明や建具なども買取しております。また大量に残された荷物の整理に関するご相談も承っておりますのでお困り事がありましたらお気軽にご相談ください。個人様だけでなく事業者様からのご相談も随時承っております。
よろしくお願いいたします。
前回のジオラマブログ
http://osaka-origen.com/2018/08/04/古い空家のご相談承ります%E3%80%82/



新年あけましておめでとうございます。

2019.01.07 Category :

新年あけましておめでとうございます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。
本年も沢山のお客様とのご縁を大切に精進して参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

皆さまお正月はどのようにお過ごしになられたでしょうか。帰省や旅行へは行かれたでしょうか。私は毎年恒例の聖地巡礼に福岡へ行って参りました。聖地と言っても全く個人的な聖地であります。


昨年のこの時期にもブログでご紹介しましたが、毎年恒例行事となっておりますので「前も聞いた」という方は悪しからずご了承ください笑
母方の先祖が幕末頃から昭和30年前後まで福岡博多で骨董商を営んでおりました。その事を今に伝える唯一と言っていいものが写真の灯篭です。これは明治33年(1900年)に造られたもので博多町家寄進高灯籠と呼ばれております。全面に当時の豪商の銘板が嵌め込まれた珍しい灯篭です。その中に先祖のお店の銘板があります。風化でかなり文字も薄くなってきていますが、逆文字で”岩権骨董舗”と書かれております。戦争で焼失した為、商売に関する資料や写真等はほぼ残っていないのですが、この灯篭は激しい空襲から奇跡的に生き残りました。そんな灯篭を眺めながら無病息災・商売繁盛を祈願しております。笑
とても見応えのある灯篭です。福岡に行かれた際は是非お立ち寄りください。夜に行けば直ぐ側に屋台が出ます。おすすめです。今回の灯篭撮影にはPENTACON,50mmf1.8という東ドイツ製の古いレンズを使用しました。独特のボケ味とシャープネスを兼ね備えたレンズですが、絞り値によって写りがかなり違いました。
祈祷を終え、徒歩圏内の歴史建築巡りへ。

福岡県公会堂貴賓館
明治43年(1910年)竣工
設計者:三條栄三郎
重要文化財


福岡市文学館
明治42年(1909年)竣工
設計者:辰野片岡建築事務所
辰野金吾・片岡安
重要文化財
なるほど、並々ならぬ存在感がありましたが東京駅の設計者でもある建築家辰野金吾設計と知り驚きました。辰野金吾は大阪市中央公会堂の建築顧問でもあります。お恥ずかしい事に知りませんでした。
冬季休暇中で内部見学ができなかったのが残念でしたが、外観だけでも見応えがありました。

福岡市文学館付近より眺める中洲風景
元画像でないとわからないと思いますが小さく灯篭の一部が写っています。今回ご紹介した灯篭や建築はどれも徒歩圏内にあり、造られた時期も明治30~40年前後と同時代。
先祖の生きた時代、見たであろうものを少し垣間見た福岡聖地巡礼でした。来年もまた、まだ知らない福岡の名所探しをしたいと思います。ご静聴ありがとうございました。


ご飯写真は福岡県公会堂貴賓館の真横にある元祖博多めんたい重のつけ麺・めんたい重定食・プリンです。美味しかったのでこちらもおススメです。