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スタッフ日録:KUMATORI MUSEUM2024#26

2024.11.29 Category :

KUMATORI MYUSEUM2024
こんにちは。スタッフNです。

先日、ご案内させていただきましたKUMATORI MUSEUM in 重要文化財-中家住宅|オリナスジカン vol,4に今回も店番として参加させていただきました!

古いものでは古墳時代の須恵器や古越前の壺をはじめ、陶磁器を中心とした生活骨董を展示販売させていただきました。

明治期のお盆やお膳などの漆器が好評で、最終日までに多くお求めいただき驚きました。ありがとうございます!
KUMATORI MUSEUM
前回のイベントにお越しいただいたお客様が再び足を運んでくださったり、購入されたお品ものの使い道を教えていただいたりと心温まる瞬間がいくつかございました。

このイベントをきっかけに骨董品に興味を持たれたとお伺いし、大変やりがいを感じ嬉しく思います。
KUMATORI MYUSEUM2024
また、イベント開催期間は天候にも恵まれ、休憩の際に食事をしながら中庭でゆっくり過ごしたり、展示作品や中家住宅を見て回ったり穏やかな時間を過ごすことができました。

出店者の方々やアーティストの方と交流する機会にも恵まれ、それぞれの作品や取り組みに触れることでたくさん刺激をいただきました。
KUMATORI MYUSEUM2024
イベントでの素晴らしい体験をふりかえりつつ、今後も精進してまいります。

お越しいただいたお客様や、運営にご尽力いただいたスタッフの皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。

貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。


【KUMATORI MUSEUM】
Instagram:kumatori_museum


【オリナスジカン】
Instagram:orinasujikan


前回のブログ↓
骨董品買取のORIGEN YouTubeチャンネルを開設しました!!



骨董品買取のORIGEN YouTubeチャンネルを開設しました!!

2024.11.26 Category :

こんにちは。

寒暖差の激しい日々で自律神経が乱れまくりのスタッフSです。

昨日、突然に目がぐるぐる回ってその場に座り込んでしまいました。

季節の変わり目と一年間の疲れがどっと出たのかもしれません。

皆様も呉々もご自愛ください。


さて、本日はYouTubeチャンネルを開設のお知らせです!

遅ればせながら、今日からYouTuberです(笑)

今回の動画は過去に投稿したBlogの再編集になりますが、今後はオリジナルの動画も作って見たいと思っております。

最初はそんなに乗り気ではなかったのですが、作ってみると案外楽しくてやる気が湧いてきました!

とは言っても、、全然、時間は無いんですが。。。また仕事を増やしてしまいました。。。

少しずつにはなりますが、いい動画をアップできるように努めますので、チャンネル登録よろしくお願いいたします!


スタッフ日録:大聖寺伊万里|特徴と見どころ#25

2024.11.22 Category :


こんにちは。スタッフNです。

大阪府柏原市にお住まいのお客様より、大聖寺伊万里(だいしょうじいまり)の菊形皿をお譲りいただきました。

端正な菊形の器の全面に吉祥文様が施され、鮮やかな色絵と金彩の縁取りがとても豪華絢爛なお品です。

うつわの表面には、いくつもの菊の文様が絵付けされており、小さな花弁や葉っぱの葉脈といった細部に至るまで、非常に丁寧に描かれています。

伊万里(古伊万里)と聞くと、佐賀県の有田焼や長崎県の波佐見焼を思い浮かべますが、大聖寺伊万里は石川県の九谷で作られた伊万里風のやきものを指します。

九谷で作られているなら九谷焼では?と疑問も浮かびますが、慶応三年(1867年)国内外の需要に応え伊万里を模したうつわを大量に生産したのが大聖寺伊万里の始まりです。

慶応三年は幕藩体制が崩壊した大政奉還の年であり、大きな変革の時代を迎えていました。

そのような激動の時代の中、職人たちは生き残りを懸けて「本歌取り(ほんかどり)」を掲げ、制作に励んだと言われています。

その作風は当時、非常に人気であった伊万里焼の染錦を中心に、柿右衛門様式や鍋島様式にまで及びます。

本歌の伊万里焼より格下と見られることもありましたが、豪華絢爛な絵付けや細部まで凝った成形は本家の伊万里でもなかなか見られるものではないそうです。

単なる模倣にとどまらず、丁寧な技術と手間を惜しまない制作姿勢により「本物以上に本物」と評されるまでになりました。

では、どのようにして本歌の伊万里と大聖寺伊万里を見分けるのでしょうか?

お品によっては「九谷」とだけ記されたものや、本作のように「奇玉宝鼎之珍」と記されたものなど、一見ややこしく、銘での判断は難しそうです。

見分け方のポイントとしては、呉須の明度や色絵の色調、畳付の鋭角、銘の流麗な字体などが特徴として挙げられます。

素人目に判断が難しく感じますが、骨董市や骨董品屋さんで伊万里焼を見かけた際には、見分けの特徴を参考に目利きに挑戦してみたいと思います。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


品名:大聖寺伊万里|金襴手 十六弁菊花 吉祥文 菊形皿
産地:日本
時代:明治期


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