古いお家の引き出しの中や箱の中には実に色々なものが詰め込まれています。
一枚目の写真は実際に買取した古い木箱の中身そのままの姿。
気に留めなければ見過ごしてしまいそうなほど小さなものばかりです。
「こんなものガラクタじゃ」と思われるかもしれませんが、なかには価値のあるものもあるのです。一部ご紹介いたします。
書道の古い墨(高価なものもあります)
古い極小南京錠(解錠不可)
古い飛び出しナイフ(魚型)
小さな貝(天然)
目貫(日本刀の柄につける装飾金物コレクションアイテム)
真鍮の古いマイナスネジ(古家具の修繕必須アイテム)
相談役ピンバッジ(頼りになります)
古い髭剃り(紳士の嗜み)
紙切れ(昭和10年前後)
豆大黒・恵比寿様(※稀に純金製あり!)
ガラス瓶の蓋のみ(いつか役に立つ日が、、、)
耳かきの先端(否!簪の先端)
極小鍵(古い極小南京錠不一致)
髑髏数珠(魔除け・厄除け)
こういった具合で引出しひとつ見ても実に沢山の見所があるのです。
無価値に見えるものもあるかもしれませんが
実はここにあるほとんどのものに買手がつきます。
この仕事をしていてつくづく思いますが、本当にワケのわからないものを必死に探している人がいらっしゃいます。笑
古いものはどんなものに驚く程の価値があるのかわからない世界。
細かく細かく分け行って分け行ってやっとのおもいで価値あるものを見つけることもしばしばです。
価値のないガラクタかもしれない。。。
売れるものがあるかわからない。。。
無駄足になるかもしれない。。。
長年空家で放置しているので散らかっている。。。
と、ご依頼時に色々と心配してくださるお客さまが沢山おられ、ありがたい限りです。しかし、どんな状況でも遠慮なくご用命ください!
私たち、古物商は欲しいものをメーカーや問屋に注文することはできません。買取依頼くださるお客様があってこその商いです。
しっかり丁寧に拝見いたしますので、ご売却の際にはORIGENにご用命ください。
よろしくお願いいたします。
月: 2017年8月
今日の一枚:古写真
古いお家から出てきた古写真をご紹介していきます。
昭和初期頃でしょうか。木製電柱がまだまばらな風景です。
昭和初期頃までは沢山活躍していたであろう大八車。
その傍らで、男が地べたに座り、誰かと何やらと話をしている様子です。
何かを手に持ち品定め。もうお分かりでしょうか。
拡大すると。。。地べたに敷いた布の上に色々なものが雑然と並べられています。
これは昭和初期頃の露店のお客と店主の姿をとらえた写真。店主とお客の会話が聞こえてきそうな良い一枚です。
ハンチングにパラソルと敷布だけのはなかなか渋い露店商。
戦前の風景写真だけでなく、明治期のガラス乾板・戦争関係の古写真・絵葉書・古書などの古い資料を探しています。
お持ちの際には是非ORIGENにご連絡ください。
今日の一品
江戸期の蓮型舎利容器
大阪市阿倍野区のお客様より買取させていただきました。
仏教関係のものの中でも手のひらにのるような小さなものが好きなので嬉しいお品です。
台座の漆が剥脱してしまっていますが、かえって時代を感じられるよいお品です。
舎利とはお釈迦様の遺骨を意味しておりますが、実際には瑪瑙や翡翠などの石の粒が代用されております。代々に渡り、受け継がれてきたことを伝える沢山の舎利が収められています。本来は雫型の部分を引き抜くことで新たな舎利を入れることができるのですが、固着してしまい開けることができません。
仕切り板の傾きを直してあげたいのですが。。。
仏教美術は今だ人気のあるジャンルですが、単なる観賞物ではなく、信仰の対象ですので一般の方の感覚からすると仏壇に安置されている仏像や仏具などを売買するというのは、なかなか馴染めないかもしれません。それゆえに市場に流通することなく処分されてしまうこともしばしば起ります。そういったものの中には希少なものもございます。ORIGENでは仏教関係のお品ものの買取をご依頼いただきましたら、お客様のご要望に応じ、ご住職様による、閉眼供養・仏像供養などもいたしております。
心のこもったお品もの売却はORIGENにお任せください。