白髪一雄 作品展|行為にこそ 総てをかけて

2024.09.28 Category :

白髪一雄
こんにちは。

スタッフSです。

つい数日前まで暑さでバテていましたが、嘘のように涼しくなりましたね。

そろそろ、山にでも登りたい気分です。

先日、尼崎市へ出張査定に伺った帰りに偶然ポスターを見つけて、白髪一雄の作品展「行為にこそ 総てをかけて」を見てきました!※会期終了

白髪一雄といえば、尼崎市出身の抽象画家でアクションペインティングの第一人者として世界的に評価されている画家です。
白髪一雄
吉原治良をリーダーとする重要な前衛美術運動である「具体美術協会」に参加し、活躍しました。

1963年に制作された「天富星撲天雕」(てんふせいはくてんちょう)は中国の歴史小説である水滸伝をイメージして描かれた作品だそうです。

具体的なモチーフの無い抽象絵画かと思っていましたが、歴史小説内の豪傑をイメージして描かれているということは知りませんでした。

水滸伝を幼いころからの愛読書だそうで、この作品も作者自身が長い間、大切にしていた一作だそうです。
白髪一雄
制作姿の再現模型。

めちゃくちゃ滑る油絵具の上を、角刈りジーンズでガンガンに攻めてる姿は実に渋くて格好いいですね。

初めはロープ無しだったそうですが、滑ってひっくり返った際に見上げた天井の梁を見て閃いたそうです。
白髪一雄
フットペインティングと呼ばれ、文字通り足で描かれる絵画。

60年前の作品ですが、今も美しい光沢を保っています。

会場には初期の人物画や風景画も展示されていましたが、フットペインティングからは想像できないほどの画力でした。

手で上手く描くことは簡単に出来た上で、足で描いています。
白髪一雄
実は天台宗の僧侶でもあり、密教の世界観を表現した作品も多くあります。

写真は比叡山での修行僧時代の白髪一雄氏。

なんと!!!
鞍作鳥が造仏した法隆寺金堂のお釈迦様にそっくりではないですか!!!

そう思うのは僕だけでしょうか?!
白髪一雄
1971年に制作された『五大』

宇宙の全ての構成要素を意味する空・風・火・水・地がモチーフになっております。

それぞれに梵字が書き込まれています。

発表された当時は仏塔をイメージし、縦に並べられていたそうです。
白髪一雄
1975年の『文殊菩薩供』は密教修業を終えた直後に円を描いた作品の1枚。

「それが現れるまでやる」と予めイメージした仏教教義と絵が一致するまで描いたそう。

イメージを超える作品が現れるまで描き続けるのは、もはや修行そのものです。

個人的には、この作品が一番好みでした。
白髪一雄
吉原治良の作品を始め、具体の作品には円をモチーフにした作品が多数ありますね。

円を描くという行為は単純でありながらも、意味深い行為なのか、はたまた無意味なのかどうかはわかりません。

白髪一雄は世界的に高く評価されていますので、宝くじでも当たらないと買えませんが、いつか小さな作品をひとつ手に入れたいなぁと思います。

助手として、制作を手伝っていた割烹着姿の奥様も素敵でした。

展覧会の会期終了してしまいましたが、尼崎市総合文化センター内の白髪一雄記念室では所蔵作品が見られますのでおすすめです。

以上、簡単ではありますが、白髪一雄 作品展「行為にこそ 総てをかけて」の所感でした。

ご清聴ありがとうございました。


公式サイト↓
白髪一雄記念室


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スタッフ日録:Christofle MARLY|マルリー#21


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スタッフ日録:Christofle MARLY|マルリー#21

2024.09.27 Category :

クリストフル買取大阪
京都府伏見区にお住まいのお客様より、クリストフルのマルリーをお譲りいただきました。

マルリーは、アンカンサスとシェルのモチーフを非対称的に配置した優雅で美しいデザイン。

制作を開始した1896年から120年以上経った現代も人気の高いコレクションです。

本来は洋食器とコーディネートを組むカトラリーですが、今回はDAWSON社製(イギリス)のシノワズリ図案の小皿と組み合わせてみました。

異なる文化と合わさることで新たな魅力を引き出すことができます。
クリストフル買取大阪
マルリーのデザインは、ルイ14世によってパリ近郊に建てられたマルリー城に由来しており、マルリー城はルイ14世にとって他の宮殿とは異なる特別な宮殿でした。

べルサイユの喧騒から離れて静かに過ごすためにしばしば訪れ、親しい友人や招待客をもてなし、晩年には年の3分の1をここで過ごすほど気に入っていたようです。

アンカンサスの葉と貝殻の波模様をモチーフとしたデザインはマルリー城の瀟洒で優雅なスタイルを見事に表現しています。

残念なことに、マルリー城自体はフランス革命によって破壊されてしまいましたが、その精神は現代にも受け継がれています。
クリストフル買取大阪
また、マルリーには「何よりも親しい友人と楽しい時間を過ごしたい」という思いが込められています。

柄に刻まれた「M」のイニシャルは特別な贈り物だったのでしょうか。

マルリーの制作に込められた意図を知って選ばれたのか、偶然の一致なのか真相はわかりませんが、大変粋な贈り物と感じました。

一部、変色は見られましたが、傷やすり減りもほとんどない状態で保管されていたことから大事に仕舞われていたことが伺えます。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき誠にありがとうございました。


ブランド:Christofle/クリストフル
シリーズ:MARLY/マルリー
特徴:ロココスタイル


イギリス|DAWSON社製|シノワズリ図小皿


春慶塗|隅切折敷


公式サイト↓
Christofle
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大阪市福島区にて角谷莎村作の鉄瓶を買取させていただきました!


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大阪市福島区にて角谷莎村作の鉄瓶を買取させていただきました!

2024.09.24 Category :

角谷莎村鉄瓶買取大阪
大阪市福島区のお客様より、角谷莎村作の竹菖蒲文鉄瓶を買取させていただきました。

角谷莎村は茶の湯釜の重要無形文化財保持者|人間国宝である角谷一圭の実弟で、同じく釜師として高名なお方です。

肩の面を取った上品な形に吉祥文である竹と菖蒲文が施されており、山梔子形の摘が控えめで上品なお品です

大阪を代表する釜師である角谷家は現在も大阪に工房を構えられており、現在は三代の角谷征一氏と四代角谷圭二郎氏が精力的に茶の湯釜を制作されておられます。

その他にも大切にされてきた煎茶道具や骨董品も買取させていただきました。

弊社へとお譲りいただいたお品は、ご所望の方へと橋渡しさせていただきます。

この度は大切なお品ものをお譲りくださり、誠にありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。


骨董品の買取は安心・丁寧査定・実績多数のORIGENへ

買取実例

品名:角谷莎村造|竹菖蒲文鉄瓶

作者・産地:釜師|角谷莎村|かくたに しゃそん

種別:骨董品・金工品

出張買取エリア:大阪市福島区

参考買取価格:40,000円

※写真以外のお品が含まれる場合がございます。
※参考買取価格は商品の状態や市場相場により、変動いたします。


ORIGENでは古い鉄瓶を買取しております。

金瓶・銀瓶・鉄瓶・銅瓶・錫瓶・湯沸・急須・茶釜・茶壷・香炉・仏像等がございましたら是非、ご相談ください。


亀文堂・日本梅泉・龍文堂・金寿堂・金壽堂・金龍堂・宝寿堂・松柏堂・宝珠堂・雲色堂・光玉堂・青龍堂・松栄堂・清雲堂・松寿堂・壺龍堂・精金堂・湖巌堂・清文堂・紫金堂・金青堂・惺々堂・英青堂・晴寿堂


波多野正平・泰蔵六・安之助・雨宮宗・西垣一瑳・村治一瑳・淡海秀光・大国寿朗・鈴木光重・北村静香・宮崎寒雉・金谷五郎三郎・中川浄益・畠春斎・高木治良兵衛・角谷一圭・角谷莎村・河内宗明


作家物・在銘品・古作は高く評価いたします。


ORIGENでは骨董品・古美術品・古道具等を高価買取しております。

「査定対象かわからない」

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「売れるものがあるか一度見て欲しい」

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お気軽にお問い合わせください。


ORIGENでは骨董品を中心に美術品・古美術品・古道具などの年代物を幅広く出張買取しております。

年代物の骨董品、価値の気になる美術品・希少な古美術品から昔懐かしい古家具、古道具まで幅広く買取しております。

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丁寧な査定と明朗会計・高価買取をお約束いたします。

お品ものに応じて細かく、丁寧に。専門バイヤーが正しく査定・評価いたします。

お持ちの方で処分をご検討されておられましたら是非、安心の当店にご相談ください。


出張買取エリア:大阪・奈良・兵庫・京都・滋賀・和歌山を中心に全国に対応いたします。

弊社では近畿・中部・中国地方をはじめ、ご相談に応じて全国に出張いたします。

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大阪市住吉区にて掛軸などの骨董品を買取させていただきました!


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大阪市住吉区にて掛軸などの骨董品を買取させていただきました!

2024.09.20 Category :

掛軸買取大阪
大阪市住吉区のお客様より、古い掛軸や骨董品の買取をご依頼いただきました。

お祖父様の趣味が骨董品蒐集であったそうで、遺された蒐集品を査定・買取させていただきました。

掛軸が多数ございましたが、その他にも茶道具や煎茶道具、古陶磁などのお品を多数、蒐集されておられました。

ご家族様は長年、遺された骨董品をどの様に保管・管理するべきか悩まれていたそうです。

今回は査定を進めていく中で、特に気に入られたお品や家宝として今後も大切に保管されるべきお品を仕分けさせていただきました。

弊社へとお譲りいただいたお品は、ご所望の方へと橋渡しさせていただきます。

この度は大切なお品ものをお譲りくださり、誠にありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。


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買取実例

品名:骨董品・掛軸・古陶磁器・古道具等

作者・産地:与謝蕪村|大田垣蓮月短冊|勝川春草|松村景文|他禅画等

種別:掛軸・骨董品

出張買取エリア:大阪市住吉区

参考買取価格:560,000円

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※参考買取価格は商品の状態や市場相場により、変動いたします。


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陶磁器|修復・直し|用語集


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陶磁器|キズ・直し|用語集 

2024.09.17 Category :

やきものニュウ

【ニュウ|入】

釉薬を越して胎土にまで通ったヒビ。裏表両方から確認できる状態をいう。
ニュウ


【カンニュウ|貫入】

釉薬の表面に現れた微細なひび割れ。ニュウと違い、釉薬の下にある。
窯から器を取り出し冷却する過程で、外気との温度差により素地と釉薬が縮むことで生ずる。
窯疵の一種で、基本的に傷とはされない。
※【カマキズ|窯疵】の項目を参照
カンニュウ 貫入


【ホツ】

後天的にできた数ミリ程度のごく小さな欠け。口縁や高台などに見られることが多い。
ホツ


【カケ|欠け】

ホツよりも大きく欠けてしまった状態。
カケ 欠け ホツ


【ソゲ|削げ|ハマグリ】

口縁・高台の表面の片側がめくれるように削れているもの。ソゲた部分の形状からハマグリとも呼ばれる。
ソゲ 削げ


【アタリ|当たり】

放射状のニュウ。当たった跡。壷の肩や胴などによく見られる。
アタリ 当たり


【トリアシ|鳥足】

放射状に入ったニュウのなかで、特に鳥の足跡のように見えるもの。見込みなどの中心に見られることが多い。


【ユウハゲ|剥げ】

後天的に釉薬の部分だけが剥がれ落ち、素地が露出してしまっている状態。


【カマキズ|窯疵】

成形中や焼成の最中に窯のなかできた先天的な疵(キズ)を窯疵と呼ぶ。窯疵は基本的に傷物としては扱われず、焼き物の個性とされる。
例:貫入、窯ワレ、釉抜け など


【カマワレ|窯割れ】

焼成中、窯の中で割れが発生した状態。壷や茶碗の高台に見られる裂けは【底ワレ】と呼ばれる。
カマワレ 窯割れ


【きんつぎ|金継ぎ】

割れや欠けなどの損傷を漆と金で継いで直す手法。
欠けた部分を漆で成形し、金粉を蒔いて磨き上げる。金は酸化し難いため輝きが長期間保たれる。
伝統的な本漆金継ぎでは金粉を用いるが、比較的安価な真鍮粉で代用することもできる。
銅と亜鉛の合金である真鍮は金と異なり経年(酸化)による変色が発生しやすいものの、金よりもやや黄色味の強い華やかな仕上がりとなる。
金継ぎ きんつぎ


【ぎんつぎ|銀継ぎ】

割れや欠けなどの損傷を漆と銀で継いで直す手法。
欠けた部分を天然の漆で成形し、銀粉を蒔いて磨き上げる。経年の変色でいぶし銀のような風合いへと変化していく。
伝統的な手法では銀粉を用いるが、比較的安価な錫粉で代用することもできる。
錫は他の金属粉よりも比較的粒子が大きく、柔らかみのある輝きとなる。また錫は銀よりも変色し難いため、銀色の輝きを保ちやすい。


【うるしつぎ|漆継ぎ】

金継ぎなどの金属粉を使用した直しとは違い、表面を漆で仕上げる。器の色や状態に合わせ漆と顔料を混ぜ合わせ色漆を作る。金継ぎよりも強度に優れる。
漆継ぎ うるしうつぎ


【簡易金継ぎ】

漆のかわりに人工的に作られた合成の樹脂・溶剤・パテを用いる簡易手な手法。
伝統的な本漆金継ぎは漆が乾くまでに日数がかかるため数ヶ月〜長ければ半年ほどかかる場合もあるが、簡易金継ぎは1、2日ほどで仕上げることができる。
手軽ではあるものの本漆を用いる金継ぎなどと比べると長期間の耐久性に劣ることや、簡易金継ぎに用いられるパテや接着剤は食品衛生法の基準を満たさないものが多く、食器には適さないなどデメリットもある。


【ともつぎ|共継ぎ】

共直しとも。直した部分が金色となる金継ぎに対し、共継ぎは破損箇所と色質感を似せて仕上げる。


【よびつぎ|呼継ぎ】

破片がない場合、似た風合いの陶片を割れた箇所の形に合わせ削り整えて継ぎ修復する手法。


【かすがいつぎ|鎹継ぎ】

鎹直しとも。中国由来の修復技術。ひび割れの横に直接小さな穴を開け、金属製の鎹を埋め込み留めたもの。
鎹継ぎ かすがいつぎ


【やきつぎ|焼継ぎ|ガラス継ぎ】

白玉継とも。江戸時代に普及した技術で、ガラス粉(白玉粉)を割れた陶器の断面に塗布し低温の窯で加熱し接着する。
漆を用いた金継などよりも手早く仕上げることができ、硬度・耐久性にも優れているが、安価な瀬戸物の大量生産が始まった明治以降徐々に衰退していった。
やきつぎ 焼継ぎ ガラス継


【まきえなおし|蒔絵直し】

金継ぎ(銀継ぎ)の後にさらに蒔絵を施し仕上げる手法。


【むぎうるし|麦漆】

小麦粉(強力粉)・生漆・水を混ぜて練ったもの。
接着力に優れており、破片の面を継ぎ合わせる接着剤として用いる。
生漆(きうるし):原料の漆を濾過して不純物を取り除いたもの。


【さびうるし|錆漆】

砥の粉・水・生漆を混ぜて練ったもの。
主に小さな欠けやヒビを埋めるのに用いる。
砥の粉(とのこ):砥石にも用いられる岩石を粉末状にしたもの。地の粉よりも粒子が細かい。


【こくそうるし|刻苧漆】

麦漆・木粉・地の粉※1・刻苧綿※2を混ぜて練ったもの。
欠けが大きい・破片が欠損している場合、刻苧漆を用いて盛り上げたり成形する。
※1地の粉(ぢのこ):焼いた珪藻土を粉末状にしたもの
※2刻苧綿(こくそわた):綿を粉末状にしたもの。

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陶磁器|鑑賞・賞玩|用語集 

2024.09.16 Category :

やきもの


【こそめつけ|古染付】

明時代末期から清時代に中国景徳鎮民窯で焼かれた染付磁器。日本への輸出用につくられたものが多い。


【しょんずい|祥瑞】

中国明時代末期に景徳鎮窯で作られた染付磁器。高台内に「五良大甫呉祥瑞造」と銘があることから祥瑞と呼ばれた。

多くが日本からの注文で製作されたもので、七宝・亀甲・青海波などの日本的な吉祥文が幾何学的に余すことなく器の面に絵付けされているのが特徴。


【むしくい|虫喰い】

古染付に多くみられる特徴であり、縁などの釉薬が虫に喰まれたかのように剥がれ落ちて胎土が見えている状態。

胎土と釉薬の収縮率が違うために釉薬がはぜて胎土が露出したもので、良質な陶土が枯渇しやや劣る質の陶土を用いていたためにこうした現象が起こった。
当時の技術的な課題であり本来は疵物とされるものであるが、日本の茶人は虫喰いをむしろ侘びのある景色として尊び愉しんだ。
虫喰い 虫食い


【すなこうだい|砂高台】

器の高台に砂の粒跡が残っているもの。釉薬が垂れて窯底と器が熔着しないよう窯底に撒かれた砂の跡が残ったために生じる。

初期の伊万里や中国の明時代末期の焼物に多く見られる特徴。
砂高台


【ふくりん|覆輪】

器の縁(口辺部)の痛みを補強・補修するために金や銀、砂張(さはり)などの金属で縁取ったもの。
砂張:錫と銅の合金
覆輪


【ゴマ|胡麻】

焼成時に降り掛かった薪の灰が溶けきらずに焼き上がったもの。高温で釉化(ガラス化)し、【自然釉】となる。ゴマがふりかかったように見えるさまからこう呼ばれる。


【自然釉|ビードロ釉】

器にふりかかった薪の灰と土が窯の中で1300度に近い高温で溶け合い、釉薬をかけたような状態(釉化)となったもの。人為的にかけた釉薬とは異なることから【自然釉】、またはポルトガル語で硝子を意味する【ビードロ釉】とも呼ばれる。


【玉垂れ|蜻蛉の目】

自然釉(ビードロ釉)が流れ、垂れ跡の筋の先に溜まってできた釉溜まり。丸く輝くさまが蜻蛉(とんぼ)の目のように見えることから蜻蛉の目とも呼ばれる。
蜻蛉の目 玉垂れ


【ひいろ|緋色|火色】

焼成時、土に含まれる鉄分が酸化し温かみのある鮮やかな赤褐色となる。窯や薪の中の水分や塩分、土中の鉄分量などの違いで様々に色彩が変化する。
信楽焼では特に火のような鮮やかさを見せることから【火色】とも呼ばれる。
緋色 火色


【ヌケ|抜け】

焼成の際、窯の中で炎があたらなかった一部が白くのこって焼き上がったもの。信楽焼においては鮮やかな赤褐色の【火色】と【抜け】のコントラストを景色として鑑賞する。


【はいかぶり|灰被り】

燃料である薪は焼成中に燃え尽き窯の中に積もるが、登り窯や穴窯の焚き口近くに置かれた器には特にこうした灰が積もりやすく、それが焼き付いた状態。


【コゲ|焦げ】

器に薪の灰が積もったまま焼き付いたものを【灰被り】と呼ぶが、灰被りや灰に埋まった部分などが炭化して焼け焦げたかのように黒褐色に変化したもの。


【イシハゼ|石外ぜ】

土の中の長石などが焼成時に弾けて表面に現れたもの。
石爆ぜ イシハゼ


【ウニ】

信楽焼では長石や風化した木の節などが混ざった花崗岩由来の荒くざっくりした【木節粘土】が用いられるが、この土に含まれる木節などの有機物やそれらが焼成中に燃え尽きて生じた空洞を【ウニ】と呼ぶ。
ウニ


【カニノメ|蟹の目|霰】

焼成中に土に含まれる長石などが溶けて粒状のガラスとなってあらわれたもの。白いガラス粒が蟹の目のようにみえることからこう呼ばれる。広い範囲に広がっているものを霰(あられ)と呼ぶこともある。
蟹の目


【カセ】

釉薬特有の艶が風化により失われ、ざらざらとした艶のない質感になったり表面の釉薬が剥がれている状態。水中や土中に埋没していたために風化したものなど、要因は様々。
時代を経た古陶磁の証でもあり、基本的に傷ではなく古色の一種として扱われる。
カセ


【ひま|火間】

釉薬をひしゃくで器にかけたり、手で高台を掴み釉薬の入った桶に器をかたむけながら数度浸す際に釉薬がかからなかったかけ残しの部分。
三角形の形として残ることが多い。


【アマモリ|雨漏】

経年・使い込みによって器に水分が染み込み雨漏りのような滲み跡が発生したもの。焼成中にあらわれた先天的なものもある。粉引茶碗や堅手茶碗によく見られる。


【カマキズ|窯疵】

成形中や焼成の最中に窯のなかできた先天的な疵(キズ)を窯疵と呼ぶ。窯疵は基本的に傷物としては扱われず、焼き物の個性とされる。
例:貫入、窯ワレ、釉抜け など


【カマワレ|窯割れ】

焼成中、窯の中で割れが発生した状態。壷や茶碗の高台に見られる裂けは【底ワレ】と呼ばれる。
カマワレ 窯割れ


【ひっつき|くっつき】

窯の中で重なった他のやきものとくっついた跡。
ひっつき くっつき


【メアト|目跡】

器を重ねて焼く際、地面と器・器同士がくっつかないよう間に置かれた粘土や砂の塊(トチン)の跡。見込みや高台にあらわれる。デザイン・装飾として意図的につけられる場合もある。
メアト 目跡


【トチン】

器を重ねて焼く際、地面と器・器同士がくっつかないよう間に置かれた粘土(胎土)や砂の塊。他にも貝・陶石などが用いられることがある。
トチン 窯道具


【ユビアト|指跡】

成形した器に釉薬をかける際、器を持っていた指の部分だけ釉薬がかからず残った状態。
ユビアト 指跡


【フリモノ】

焼成中に器にふりかかった灰・異物などが付着したまま焼き上がった状態。
フリモノ ふりもの


【ユウヌケ|釉抜け】

釉切れとも。釉薬が掛かからなかった箇所の素地が見えている状態。
ユウヌケ 釉抜け


【ユウメクレ|釉めくれ】

焼成中に釉薬が剥がれ落ち、素地が露出している状態。
ユウチヂレ 釉縮れ 釉ちぢれ


【ユウチジレ|釉縮れ】

素地の上の釉薬が縮むことでひび割れたり鱗のようになり、ひび割れの隙間から素地が見えている状態。
ユウチジレ 釉縮れ


【フクレ|ブク】

異物や気泡を巻き込んだ状態で焼成され発生した膨らみや気泡跡。気泡がはじけてクレーターができることも。
フクレ


【じゃのめこうだい|蛇の目高台】

蛇の目凹形(おうがた)高台とも。高台内の釉薬が蛇の目のように輪状に削がれているもの。
江戸幕末期の焼物に多くみられる特徴で、当時はこの削がれた輪の部分に熔着を防ぐ窯道具(粘土など)をあてて焼成していた。
蛇の目高台 ジャノメコウダイ


【だいみんせいかねんせい|大明成化年製】

【大明成化年製】とは成化帝とも称される中国明王朝第九代皇帝憲宗の在位中(1465-1487年)の世に作られたことを意味する言葉である。
中国の焼物を手本とした日本の古伊万里などにおいてこの【大明成化年製】銘のある焼き物が数多く作られた。
実際に成化時代に製作されたものではなく、多くはこうした中国の前時代の元号を写しとして入れたものである。

大明成化年製

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スタッフ日録:野口小蘋#20

2024.09.13 Category :

野口小蘋買取大阪
岸和田市にお住まいのお客様より、野口小蘋の掛軸を買取させていただきました。

掛軸には桜や鬼百合、万年青、笹、愛らしい二羽の雀が繊細なタッチで描かれており、草花や動物の特徴が見事に表現されています。

開花時期や旬の季節が異なる草花が一つの絵の中に描かれている様子が大変興味深く、四君子(しくんし)を小蘋なりに捉えた作品でしょうか。

署名に明治辛丑孟春と記されていることや、雀が寒さを凌ぐ為に膨らんだ状態であることから明治34年の1月に完成したものと考えられます。

元来、南画家として知られる小蘋ですが、特に明治30年代以降は四条派や琳派といった日本の伝統絵画、さらには西洋の絵画の影響を受けており、作風に様々な要素を取り入れていることが伺えます。

小蘋は幼い頃から学問や芸術に強い興味を示し、16歳になると父と共に画の修行のため各地を巡遊し、その過程で様々な画人や名士たちと交流を深めました。

古人の作品や当時流行した絵画に触れる機会に恵まれ画技を磨いたとされています。
野口小蘋買取大阪
時代背景を考えると、女性が働き画業で活躍することは非常に困難でしたが、野口小蘋の作風は皇族や華族に愛顧され女性初の帝室技芸員を拝命するなど異例の成功を収めました。

また、幼い頃から各地を巡り画業で家計を支え家族を養うなど激動の人生だったと言えます。

生涯を通して幅広い画題を手がけた野口小蘋の作品は、各地の美術館に収蔵されているので、いつか他の作品を目にする機会に恵まれるかも知れません。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき誠にありがとうございました。


【経歴】
弘化4年(1847年) 古医方松邨春岱の長女として大坂難波に生まれる
安政元年(1854年) 四条派の石垣東山に入門
文久2年(1862年) 画の修行のため父と北陸を巡遊(旅の途中で父が客死)
慶応元年(1865年) 母を養うため近江八幡へ遊歴し売画
慶応3年(1867年) 関西南画壇の重鎮である日根対山に師事し山水画、花鳥画を学ぶ
明治4年(1871年) 上京し画家として独立
明治6年(1873年) 皇后御寝殿に花卉図8点を手がける
明治10年(1877年) 近江商人・野口正章と結婚し翌年に娘の小蕙が生まれる
明治22年(1889年) 華族女学校画学嘱託教授を務める
明治35年(1902年) 恒久王妃昌子内親王や成久王妃房子内親王の御用掛を拝命する
明治37年(1904年) 女性初の帝室技芸員を拝命
明治40年(1907年) 文展審査員に選ばれる
大正6年(1917年) 71歳で死去


【代表作】
美人雅集図(明治5年)
富貴百齢図(明治25年)
春秋山水図屏風(明治28年)


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大阪府交野市で切子ガラス鉢を買取させていただきました!


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大阪府交野市で切子ガラス鉢を買取させていただきました!

2024.09.12 Category :

切子ガラス買取大阪
大阪府交野市のお客様より、明治から大正期頃の切子ガラス鉢を買取させていただきました。

古い家屋の解体工事前にご依頼いただき、納屋に残されていた古いガラス食器や瀬戸物などをお譲りいただきました。

写真のガラス鉢は明治後期‐大正頃のお品で質の高い透明ガラスに細かなカットが美しい切子ガラスとなっております。

夏の果物の盛鉢として活躍してくれそうですね。

その他にも、煎茶碗や備前焼の壺などを買取させていただきました。

お譲りいただいたお品は、ご所望の方へと橋渡しさせていただきます。

この度は大切なお品ものをお譲りくださり、誠にありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。


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買取実例

品名:切子ガラス霰文鉢|魚子矢来文鉢

作者・産地:日本|明治後期-大正期

種別:骨董品・ガラス

出張買取エリア:大阪府交野市

参考買取価格:5,000円

※写真以外のお品が含まれる場合がございます。
※参考買取価格は商品の状態や市場相場により、変動いたします。


ORIGENでは骨董品・古美術品・古道具等を高価買取しております。

「査定対象かわからない」

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「売れるものがあるか一度見て欲しい」

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年代物の骨董品、価値の気になる美術品・希少な古美術品から昔懐かしい古家具、古道具まで幅広く買取しております。

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豊田市民芸館に行ってきました!


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豊田市民芸館に行ってきました!

2024.09.08 Category :

豊田市民芸館
こんにちは。

スタッフSです。

まだまだ残暑が続きそうですが、少しずつ過ごしやすい気候に近づいていますね。

先日、愛知県豊田市にある豊田市民芸館に行ってきました!

民藝運動の創始者・柳宗悦を中心に設計された日本民藝館本館の改築に伴い、蔵品の一部を譲り受けて昭和58年(1983)に建設された建物だそうです。

初めて訪れましたが、東京にある本家本元の日本民藝館にも勝るとも劣らぬ立派な建物でした。
豊田市民芸館
目的は現在開催中の特別展「或る賞鑑家の眼 -大久保裕司の蒐集品-」を見るためです。

恥ずかしながら、大久保裕司氏のことは存じ上げなかったのですが、展覧会のチラシを見て「これは必ず、見ておかねば!」と心躍りました。

青山二郎や秦秀雄、白洲正子といった一流の数寄者と実際に相見えた数少ない賞鑑家のひとりだそうです。
豊田市民芸館
李朝に唐津、初期伊万里に古信楽などの古陶磁から金銅仏に石仏、印仏。。。古民藝品にガラスコップ、良寛のお軸、勾玉。。。

特定のジャンルや年代、価格的価値に縛られる事のない、膨大な蒐集品は圧巻。

飛鳥時代から昭和初期まで。。。そのあまりにも長い時間の隔たりの中で、人々が生み出した品々を眺めていると畏敬の念にも似た感情を抱きました。
豊田市民芸館
そのほとんどの物は無名の人々によって生み出された物です。

今では手に入らないものや、市場で出会うこともないであろう無数の品に少々気後れしてしまい、、放心状態で民藝館をあとにしました。

帰路についてから「もう少し、時間をかけて見ればよかったなぁ」と、ちょっと後悔しました。
豊田市民芸館
これだけの品々を蒐集するのには相当な苦心があったことかと思います。

大久保裕司氏の具眼により、選びぬかれた逸品を是非、見に行かれてみてはいかがでしょうか?

【花一輪】
『花ひとつない空間は何か寂しく、どこか虚しいものである。たとえ、古びて、少々時代からとり残されたような小体な佇まいであっても、よく掃除され、手入れのいきとどいた質素な部屋の古棚あたりに、草一本、花一輪が、これみよがしでなく、さらりと、なげ入れられていたりするのを目にすると、なんだか心があらわれるようで、何にもまして、訪問先の歓迎の意も心地よく伝ってきて、嬉しいものである。』
著書・賞玩唯心より


特別展「或る賞鑑家の眼 -大久保裕司の蒐集品-」
会期 令和6年7月13日(土曜日)〜9月23日(月曜日)


公式サイト
豊田市民芸館


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大阪府堺市で四世・秦蔵六造の茶托を買取させていただきました!


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大阪府堺市で四世・秦蔵六造の茶托を買取させていただきました!

2024.09.05 Category :

秦蔵六買取大阪
大阪府堺市のお客様より、四世・秦蔵六造の純錫木瓜式茶托を買取させていただきました。

江戸時代末期より、鋳金の技術と伝統を受け継いでいる京都の名跡です。

装飾や文様の無い簡素な佇まいですが、木瓜(もっこう)と呼ばれる伝統的な形です。

鳥の巣の形にも似ているところから、子孫繁栄の意味が込められております。

錫は長く使うと味わいのある古色に変化するのも魅力です。

その他にも、中国の煎茶碗や黄交趾の菓子鉢、茶釜なども買取させていただきました。

お譲りいただいたお品は、ご所望の方へと橋渡しさせていただきます。

この度は大切なお品ものをお譲りくださり、誠にありがとうございました。
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品名:四世 秦蔵六造|純錫木瓜式茶托

作者・産地:四世 秦蔵六|京都

種別:骨董品・金工品

出張買取エリア:大阪府堺市

参考買取価格:15,000円

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大阪府大東市で鎌田幸二の油滴 盃を買取りさせていただきました!


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大阪府大東市で鎌田幸二の油滴 盃を買取りさせていただきました!

2024.09.04 Category :

鎌田幸二買取大阪
大阪府大東市のお客様より、鎌田幸二作の油滴・盃を買取させていただきました。

深みのある濃紺色から浮かび上がる銀色の結晶が、大変に美しいお品です。

油滴と呼ばれる銀色の斑点が、器全体に美しく現れており、唯一無二の魅力を放っています。
鎌田幸二買取大阪
光の角度によって、様々な表情を見せる油滴の仕上がりは焼成後まで、作家にも予測が出来ません。

釉薬に含まれる鉄分量や窯の温度、焼成時間などにより、ひとつとして同じものはできないのが窯変の魅力でもあり、難しさでもあります。

お譲りいただいたお品は、ご所望の方へと橋渡しさせていただきます。

この度は大切なお品ものをお譲りくださり、誠にありがとうございました。
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品名:油滴|盃

作者・産地:鎌田幸二|京都府

種別:陶磁器・近代陶芸

出張買取エリア:大阪府大東市

参考買取価格:8,000円

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出張査定や買取、売却に関するご相談はお電話またはメールフォーム・LINEよりご相談ください。

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本うるし金継ぎ教室 in ORIGEN


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本うるし金継ぎ教室 in ORIGEN

2024.09.02 Category :

本うるし金継ぎ教室
こんにちは。

スタッフSです。

金継ぎ教室も第二期に突入しまして、また新たなお品の修復に着手いたしました!

今回の修復品は。。。

京焼の『舟形吹き墨造り皿』

Victorのロゴマークでお馴染みの『ニッパー犬置物』

そして以前、旅行で訪れた佐賀県有田市で購入した『十四代李参平作・飯茶碗』

こちらの3点を本うるしで修復していきたいと思います。
本うるし金継ぎ教室

ニッパー犬はセメダインで接着された状態で売られていたもの。

あまりにもかわいそうな接着だったので、情が移ってしまい、連れ帰ってしまいました。

とは言うものの、実はこのサイズのニッパー犬をコツコツ集めているんですが。。。
本うるし金継ぎ教室
ガッチガチに固まったセメダインをあの手この手で剥がし、接着できる状態にするまでに時間が掛かりました。

綺麗にワレているものの、ガラス釉の細かい破片が欠損しており、漆で滑らかに造形するのが難しく、手こずりそうです。

舟形のお皿は錆漆を盛って、乾燥後に研ぎ出しです。

今回も苦戦しそうですが、根気よく修復していきたいと思います。

ご清聴ありがとうございました。

続く。

本金継ぎ

合成接着剤を使う簡易金継ぎではなく、本漆を用いた本金継ぎを学べます。

古いものを大切に守り、次代に繋げる技術を一緒に学びませんか。

折角の機会ですので、ご興味のある方は是非ご参加ください。

ご興味、ご関心と直したい器があればどなたでもご参加いただけます。

少人数制の為、席に限りがございます。

お早めにお申し込みくださいませ。

修理中の陶磁器・道具類は保管いたしますので身軽にお越しいただけます。

受講の回数は2~3点の修復で約8回です。
金継ぎがスムーズに進んだ場合の目安になります。
修復する器の程度や状態、経験や個人差等により回数は前後いたします。


お申し込み方法

下記のウェブサイトより、お問い合わせくださいませ。
大阪福島金継ぎ教室 むつき
https://www.kintsugi-fukushima.com/


先生のご紹介

大阪福島金継ぎ教室 むつき
森本直子先生

2003年 大阪芸術大学デザイン学部卒業
2007年 裏千家茶道専門学校卒業
10年以上茶道に関連する仕事に従事した後に金継ぎと出会い、技法を習得

instagram:kintsugi.fukushima
https://www.kintsugi-fukushima.com/


開催場所

SHINGAN
大阪市天王寺区城南寺町1-16-3F

大阪メトロ谷町線:谷町6丁目駅
大阪メトロ千日前線:谷町9丁目駅
大阪メトロ長堀鶴見緑地線:玉造駅
近鉄大阪線/難波線:大阪上本町駅
JP環状線:鶴橋駅・玉造駅

各最寄駅から12-15分


教室開催日と時間

毎月第1・3木曜日:13:00-15:00
※欠席時は福島教室への振替可能(天王寺教室での振替受講はできません)
※器の修復状況や金継ぎの習得状況・ご希望により継続受講も応相談可


費用について

入会金
5,000円
※筆・ヘラ・真綿含む

受講料
月2回8,500円材料費込み
※本金・本銀粉は別途購入
※月初に現金払い


持ち物

修復したい陶磁器3~5点程度
※器のご用意が足りない方はご相談ください。
エプロン/汚れてもいい服装/アームカバー


前回の金継ぎブログ↓
ついに完成|本うるし金継ぎ教室 in ORIGEN


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