スタッフ日録:Nikon MS型#27

2024.12.13 Category :

Nikon買取大阪
こんにちは。スタッフNです。

大阪府和泉市にお住まいのお客様より、Nikon MS型をお譲りいただきました。

Nikon MS型は、Nikon初の量産カメラ「Nikon I」の改良型として1951年1月から12月に製造されました。

クラシックでコンパクトな外観が魅力的で、手に取るとしっかりとした重みや堅牢さが伝わってきます。
Nikon買取大阪
Nikon MS型を観察していると、現代のカメラにはない特徴がたくさん備わっていました。

まず最初に驚いたのは、電池を入れる場所や充電端子がない点でした。

動力なしにどのように動くのか?と疑問に思い本体からレンズを外してみると、カメラ内部にミラーがないシンプルな構造でさらに驚きました。

ファインダーとは別に距離を測定するための窓が付いていたり、ピント調節もレンズではなく右上のダイヤルを回して行う仕様だったり、慣れない操作や不思議な構造にアナログ特有の面白さを感じました。
Nikon買取大阪
残念ながら、手元にフィルムがなく実際に写真を撮ることは叶いませんでしたが、デジタルや合成には表現ができない質感や色合いを映し出すのだろうと想像いたします。

お譲りくださったお客様もカメラを携え、様々な場所に赴き、たくさんの風景や人々を写しとられたのでしょうか。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


メーカー:日本光学工業(現:株式会社ニコン)
型式:Nikon MS型
専用レンズ:NIKKOR 50mm F2
年代:昭和26年(1951年)


公式サイト↓
ニコンの歴史について


前回のブログ↓
只今、鑑定中!


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スタッフ日録:時代に先駆けたオートフォーカス NikonF3AF#3

2023.11.30 Category :

カメラ出張買取 Nikon F3AF
こんにちは、スタッフNです。

写真撮影がご趣味のお客様より、カメラコレクションをお譲りいただきました!

商品撮影スタッフとして、とてもテンションが上がっています!

早速、1番気になったカメラについて感じたことを綴りたいと思います。

スッキリと手に馴染むフォルムと前面の赤いラインがスタイリッシュな Nikon F3AF
カメラ出張買取 Nikon F3AF
上部のパーツは内蔵フラッシュか何かかな?と思ったのですが、ファインダーだと知り驚きました。

オートフォーカス撮影を行うためにはファインダーに単四電池を入れる必要があり、現在のカメラを思うと個性的なデザインだと感じました。
(デザインを手掛けたのは著名なプロダクトデザイナーのジョルジェット・ジウジアーロ氏)

更に驚いたのは動作確認の際にしっかりとオートフォーカスが機能したことです。

ジリジリと音を立てて被写体を探す動作が意思を持った生き物のようでなんとも可愛らしさを感じます。
カメラ出張買取 Nikon F3AF
先行のベストセラーである名機F3にAFシステムを搭載し、1983年に発売された「F3AF」

Nikon初のオートフォーカスカメラで、プロスペックAFとして大体的に発売されました。

機械式が主流の時代に電子化され、オートフォーカスを搭載したカメラの登場は大変衝撃だったのではないでしょうか。

しかし、高価格で使用できるレンズに制限があり販売台数は約9200台で製造終了しています。

先行のF3が1980年から2000年の約20年に渡り製造されていることを思うと、大変希少なカメラであることが伺えます。

現代では当たり前となったオートフォーカスですが、開発は非常に難しいものであったそうです。

現行のカメラに比べとても重いですが、当時の最先端技術を詰め込んだ歴史に残る貴重な一台です。

この度は大切なお品をお譲りいただき誠にありがとうございました。


メーカー:Nikon
型式:F3AF電子式35mmフィルム一眼レフカメラ
サイズ:幅 148.5mm 高さ96.5mm 奥行 65.5mm(ボディ)
専用ファインダー:DX-1
専用レンズ:Ai AF NIKKOR 80mm F2.8S、Ai AF NIKKOR 200mm F3.5S


公式サイト↓
第二十三夜 AI AF Nikkor 80mm F2.8S
前回のブログ↓
第二回-本うるし金継ぎ教室


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