
こんにちは。スタッフNです。
連日の厳しい日差しと肌を刺すような暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
気温の高さだけでなく、急な雨や雷にも油断できない時期ですのでどうぞお気をつけください。
本日は奈良県斑鳩町にお住まいのお客様よりお譲りいただいた、景徳鎮のお皿をご紹介いたします。

柔らかな白磁に鮮やかな絵付けが印象的な一品。
中央に配された桃を囲むように菊、蘭、蓮、梅といった東洋の美を象徴する草花が描かれています。
四君子(竹、蘭、菊、梅)とは少し異なる組み合わせですが、いずれも長寿や繁栄の象徴として人気のモチーフです。

景徳鎮は中国最古の古窯であり、現代も中国を代表する名窯です。
その歴史は唐の時代に始まり、やがて宋や元、明、清と続く歴代の王朝において「官窯(かんよう)」として隆盛を極めました。
一方で庶民向けの雑器を制作する「民窯(みんよう)」も発展し、大量生産期には職人ひとりひとりの感性が反映された多彩な陶磁器も生み出されました。

本品はおそらく清朝・同治年間(1861年~1874年)に制作されたものと推測しますが、同じ時代の類似した意匠であっても卸先や職人、窯元の違いによって銘が異なります。
書き手の筆致や染付の表情は一つとして同じものがなく、機械生産では決して再現できない温もりが宿っています。
その微細な違いに目を凝らし、陶磁器の背景に想いを馳せることができるのも景徳鎮ならではの奥深さと言えるのではないでしょうか。
この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。
品名:景徳鎮|粉彩四季花文皿
産地:中国
時代:清朝・同治年間|1861年~1874年
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