
こんにちは。
出張査定担当のスタッフSです。
さて、本日は遺品整理業者さんからお譲りいただいた古書をご紹介いたします。
ありがたいことに廃棄処分品の中から、僕のツボに入りそうな品物をセレクトして倉庫に集めていただいております。
今回、見事ツボに入ったのは金子清吉著『日本住宅建築図案百種』という書籍。
建築業界では有名な一冊なのでしょうか?
昭和初期の建築雛形百図と解説、概算建築費が掲載されています。

第一圖は木造瓦葺平屋建七坪五合(24.79㎡)の極狭小住宅。
図面がなんとも愛らしい。
“夫婦子供共三人位の下級勤人または職人向きの住宅に適す、六畳一間を萬事に使用し・・・押入れニケ所は建坪少なる割合に多過ぎると思はば、一ケ所の方を床に使用せば却て妙なるべし。”
小さいながらも工夫次第でピースフル&ハートフルな毎日を過ごせそうです。

気になる建築費用は金七百三拾五圓也。※坪単価九拾八圓として
現在の価格に計算するのは難しいですが、昭和9年頃の1圓を5,000円で計算すると3,675,000円。
今より土地も材料もずっと安かったことを考えれば、意外と遠くない数字かもしれません。

そして第百圖は、木造瓦葺二階建総坪敷百〇九坪貳合九勺(24.79㎡)の豪奢ブルジョワ住宅。
“本圖は中流以上の紳士向き住宅にして、家族書生女中等十二三人前後の暮らしに適す・・・”
完全なる上級国民。
さて、気になる建築費用は。。。金三萬五千三百七拾七圓八拾銭也。
出ました!億越えのThe富裕層プライス。脅威の176,889,000円
圧倒的格差とは正にこのことでしょう。
第一圖の住宅なんぞ、この邸宅の玄関と叩き土間に収まってしまうのではなかろうか。泣
しかし、同様のスペックの家を今建てようと思うと10倍は必要でしょうね。
今と昔、どちらの方が豊かなんでしょうか?
重要文化財のような立派な邸宅は憧れますが、僕はこぢんまりとした小屋派です。笑
以上、最近ツボに入った書籍のご紹介でした。
ご清聴ありがとうございました。
日本住宅建築図案百種
著者:金子清吉
校閲:工学博士|伊東忠太
発行年:昭和九年
発行所:工業書院
発売所:成光館書店
前回のブログ↓
大阪府堺市にて、角谷一圭の茶釜を買取させていただきました!
