HIBACHI tte ENA

2022.01.17 Category :


雪が散らつく寒い日が続いていますね。

こんにちは、こんばんは。

正月気分もようやく抜けて、いよいよ本格始動と行きたいところですが壁や天井を打ち抜いた、だだっ広い鉄骨造の事務所では暖房がなかなか効かずスタッフ全員が毎日肩を震わせながら春の訪れを今か今かと待ちわびております。

と言うわけで今日はそんな寒い季節に大活躍の最近話題のアレをご紹介します!

昔はどこの家庭にも必ずあったものですが、最近はめっきり使われることが無くなりました。

今でも昔ながらのお家に伺えば大抵ひとつふたつは押し入れの奥に眠っているか、庭に転がっているもの。

2022年の内閣府の調査では日本国内において、その約9割は家屋の玄関先に配置され汚染された河川やため池に代わる小魚等の主要な生息地としてアップサイクルされており、人と生き物が共存しえるサスティナブルな社会の実現に貢献しているという調査結果も発表され。。。

ここまで言えばもうお判りのアレです。

火鉢です。

最近話題と言いましたが、ただのマイブームでございます。

火鉢が使われることの無くなった時代に都会で育った僕にとっては火を起こし、掛けた鉄瓶から出る湯気のゆらゆらを眺めているだけで心癒されます。

昔は当たり前だったことですが、今では家で炭火を使うのはなかなか勇気が入りますね。

火の不始末による火事も多かったのでしょうね。連棟木造家屋が多かった時代にひとたび火災が起こると延焼して大災害になってしまいます。そうして段々と使われなくなっていったのでしょう。

幸い事務所は鉄骨・コンクリート剥き出しなので火災の心配は少ないですが、火の粉が飛ぶとドキッとして何処に落ちるかを目で追ってしまいます。

お品ものは信楽焼のもので海鼠釉と呼ばれる黄~濃紺色が混ざり合い流れる色彩が特徴。昭和に大量生産されたものですのでよくあるものではありますが、一点一点異なった景色となっており、見ようによっては面白い。

正直なところ、実用以外にはメダカの水槽かプランターカバーくらいにしか用途が思いつかず、火鉢を引き取る事は少ないのですが写真のものはお客さんに頼まれて(言葉は悪いですが半ば強引に押し込まれてしまった)引き取ったものです。

しかも!!
持ち帰った後によく見ると底部から胴部にかけて30センチものヒビがあるではないか。。。。。。

なんとも残念な気持ちになりましたが、直径が60センチほどもあるので廃棄するのも大変です。何より、そのまま廃棄するのは。。。

そこでヒビに沿って穴を開け、ひとつひとつ手作りした楔を打ち込みました。

どうでしょうか!かなりカッコ良くなったのでは思います!

素材はホームセンターに売っているごく普通の銅の針金です。

短く切って曲げ、金槌で打ち込みました。

最後に薬品で銅を黒く変色させて仕上げ、ヒビの隙間は黒色の新うるしで補修しました。

陶器に穴を開けたり、楔を打つのは初めてだったのでダメ元でしたが案外上手くいきました。

図らずも手にすることとなったキズものの火鉢でしたが、結果的にはヒビを逆手に取ることでありふれた大量生産の火鉢が唯一無二の一点ものとなりました。何より、ものの命を少し延ばせてよかったと思います。

時折、鳴るぱちっぱちっという炭の音が心地良く、ヒーターやエアコンの熱とは異なる炎の暖かみが感じられます。

炎を見ていると何故かとても懐かしい気持ちになり、ぼーっと見入ってしまいます。
遠い過去に刻まれた普遍的な記憶が呼び覚まされているのかどうかはわかりません。

今度、焼芋を作ってみようと思います。

ご静聴ありがとうございました。

信楽焼 海鼠釉 大火鉢
昭和20~30年代



歳末のご挨拶と年末年始のお知らせ

2021.12.21 Category :


2021年も残すところあと僅かとなりました。

今年も沢山のお客様とのご縁。そして色々なお品ものとの出会いがありました。

昨年に続き新型コロナウイルスによる制約が多い一年となりました。

そのようなご時世にも関わらず、査定のご依頼くださったお客様へ改めて厚く御礼申し上げます。

ありがとうございました。

幸いなことにスタッフをはじめ、家族や友人の誰ひとりもコロナに感染することなく、一年を過ごすことができました。

最終営業日まであと7日程ですが、最後まで気を緩めずに頑張ってまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

年末年始の営業に関するお知らせ。

2021年の最終営業日は12月28日(火)まで、
2022年は1月4日(火)より営業を開始いたします。

年内まだまだ、ご依頼のお申し込みをお待ちしております。

よろしくお願い申し上げます。



The Origen Best Item of the year 2021.

2021.12.17 Category :


本日は2021年に出会ったお品もののなかで最もユニークなものに贈られるOBI最高金賞のお品ものを発表いたします。

OBI(“O”rigen “B”est “I”tem)はその独自性・時代性・希少性の三つの要素を兼ね備えたもののみに与えられる栄誉ある賞です。笑

最終選考も終盤に差しかかるという時に突如として私の目の前にとあるお家の”仏壇の裏”から出現しました。所有者の方も初めてその存在を知り、仰天の一品です。

では早速ですが、一体どんなお品ものなのかご紹介いたします。

お品ものには隷書体の美しいの文字が彫られています。

素の状態というのは理想であるがそうあるには難しい状態。あるがままの姿。

作られてから何年たったのだろうか。文字通り、長い歳月を経て素の状態へと回帰しています。

表面に微かに残る漆のようなものは下地の漆だろうか?

もしくは本来は白色だった漆が木の灰汁を吸って黄系色へと変色したものか。

日に焼け、焦げ茶色となった木種は欅で貴重な柾目材。

中央には植物がモチーフになった愛らしい文様が添えられています。

大正期の図案で草花文。

時々、古い家具の装飾にも見られます。

このお品ものに刻まれた言葉の意味を象徴する記号。

オーにエックス。あるいはOにXか。はたまた丸に抜け十字と呼ばれる家紋の一種であろうか。

漆塗りが経年により剥落し、剥き出しの朱漆はさながら根来塗りを想起させる。

眼を凝らすと

朱・黒・金

の三色三層で塗られているのがわかります。

固い欅材を彫るのは容易ではない。

面取り、墨の滲みによる線の揺らぎに至るまで丹念に彫られ立体感を獲得しています。

一枚の板に彫られた文字・記号・屋号。

さて、ここまで見ればお品ものが何であるのか。。。大体の察しがついているかと思います。

それでは全貌をお見せいたします。

正体は大正時代の木製軒看板。

かつて大大阪と呼ばれ、殷賑を極めた頃の大阪にあった”酸素屋”の軒下に掲げられていたものです。

あの家紋の一種かと想像した記号は酸素=oxygen(オキシジェン)のOとXを重ねたものと推定される極めてシンプルな標章。O2と想像できる点も面白い。

板に象徴的な標章。そして”素酸・會商素三”の文字と控えめな草花装飾のみでこれ程までに魅力的な看板となっている。

このかつて大大阪に存在した会社の経営者は俳諧を嗜む能書家であったことは譲り受けた他の愛蔵品から容易に想像ができました。
それ故、標章や文字には特別なこだわりがあったのだと思われます。もしかすると本人が筆をとった書かもしれません。

屋号の三素とは化学・工業・医療など三種の酸素を取り扱っていたことからきているのか?真相は不明。

所有者の方の御祖父様がこの会社の経営者であったそうですが、ご両親ともに養子であったことから大正期の家業の詳細は不明だそうです。
ただ「医療関係の酸素などを扱っていたと父から聞いたことがあります」との証言が聞けました。ですので取扱品目に関わる説が有力。

しかし、看板・屋号の歴史には洒落や頓智といった遊び心を利かせたものが多くありますので、「酸素屋やから三素商會でええか」と単純な駄洒落という線も捨てきれません。

逆文字で書かれた漢字とアルファベットの組み合わせが明治の堅さと大正の新しい時代の萌芽を感じさせる要素を兼ね備えており、当時を物語る希少なお品ものだと思います。

同家に保管されていた三素商會の広告付き絵はがき。消印は大正九年十月一日となっています。

この時点で既に101年の時が経過しておりますが大正九年(1920年)の時点で広告付きはがきを印刷しているということは創業、看板の製作時期はさらに時代を遡るものと思われます。

大量に積まれた酸素ボンベは工場などで使われるものであろうか。急速に進む近代化にとって重要な物資であったことは疑いの余地はないでしょう。

大正時代と言えば、第一次大戦、関東大震災、そしてスペインかぜのパンデミックにより世界が大変な混乱に陥っていた時代です。

そのような激動の時代である大正時代に作られ、災害や昭和の戦禍をも免れ、令和三年に仏壇の裏からひょっこり現れたこの看板はいったい何を語りかけるだろうか。

奇しくも世界が酸素を求めている時代に。

看板に僅かに残された漆と大正期の資料を参考に画像処理チームが最新のデジタルテクノロジーを駆使して当時の姿を再現しました。

白・黒・金の三色。柾目材の欅は艶やかで美しい本来の姿へ。きっとこのような姿だったのではと思います。

さて、古い看板に彫られていた文字から随分と飛躍したことを書いてしまいましたが、100年の時を経て今のような御時世を見計らったかのように出現したこの看板に特別な意味を感じます。

実はあと数日で廃棄される運命という時に不思議なご縁により所有者様と知り合うことができました。

奇妙なご縁で手にしたこの看板。しばし眺めさせていただきます。

この度は貴重なお品ものをお譲りくださいまして誠にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

以上。2021年OBI最高金賞のお品もののご紹介でした。

ご清聴ありがとうございました。



今日の一品 戦後路上のストリートスナップ by 徳力富吉郎

2021.12.13 Category :


こんばんは。ORIGENのブログ担当Sです。

今日は木版画のご紹介です。

師走の風景を思わせる寂しげな一場面を切り撮った興味深い作品を買取りさせていただきました。

こちらは守口市のお客様よりお譲りいただいた一品です。

薄暗い夜の路上にある移動式の屋台。店主が吹くチャルメラの音色が寂しく、響きます。

影になった人物や枯れた柳や歪んだ路面が見る人の心理を不安にさせます。

客人も他の屋台も無く寂しげな風景ですが、そば”の行灯が唯一、気持ちを安心させてくれます。

これは昭和25年の作品。

光と影のコントラストを巧みに使い、戦後の貧しい時代の空気感を見事に捉えています。

高校生の頃、大阪の西成の町に興味を持ちカメラを下げて夜の街を徘徊したことがあります。

当時、この木版画にあるような移動式の屋台を引いたおっちゃんに写真を撮らせてもらった記憶を思い出しました。

もう17.8年前のことです。恐らく当時でも現存数僅かと珍しかった移動式屋台。今はもうないかもしれません。

作者は明治末から平成を生きた版画家。徳力富吉郎。

徳力富吉郎の作品は時折、取り扱いますが古都の街並みや寺社仏閣の情景を捉えた作品が多く、写真家に例えると風景写真家という印象を持っていました。

本作は風景写真というよりも夜のストリートスナップ。

さながら、戦後日本写真史に大きな足跡を残す木村伊兵衛の眼差しのようです。

古都の名所を描いたものもいいですが、中華そばの方がリアリズムがあっていいですね。

巧みな画面構成で当時の一瞬を見事に表現した良い作品だと思います。

以上、簡単ではありますが徳力富吉郎の木版画のご紹介でした。

この度は弊社へご依頼いただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは徳力富吉郎の作品を探しております。
古美術品などの骨董品を中心に版画から時代家具といったものまで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。

徳力富吉郎
明治35年〜平成12年、京都府出身の版画家。西本願寺絵所を預かる家系の12代目。
京都市立美術工芸学校、京都市立絵画専門学校を首席で卒業。土田麦僊に師事。国画創作協会に参加。
木版画制作に夢中になり、平塚運一、棟方志功らと版画誌『版』、麻田弁自らと『大衆版画』を創刊。
版画制作所を設立し浮世絵方式による量産も行い、京都創作版画運動の中心的存在だった。
受賞歴:樗牛賞、国画賞、勲四等瑞宝章受章、京都市文化功労賞受賞
著書:『版画随筆』、『日本の版画』、『版画入門』



Make Lost Parts

2021.12.08 Category :


会社の階段室に昭和8年製の照明器具を3灯取り付けているのですが、内1灯の房形金物が欠損しておりましたので複製を製作しました。

近年、女性を中心に流行?しているUVレジン製(樹脂)です。

オリジナルは真鍮鋳物製。

いつか類似のものが見つかればその時に取り付ければいいかと思っていましたが、珍しい照明なので出てくることも無く・・・

やっぱり飾り房がないと何とも格好が悪いので作ってしまいました。

真鍮鋳物で1点のみ特注したら結構な費用がかかるな~とケチな事を考えていた時に妻がUVレジンでアクセサリーを作っていた事を思い出しました。

まずはオリジナルから半分ずつ、シリコンで型を作ります。

シリコン型は硬化に1日かかりますが、レジンはUVライトを照射すると数分で硬化します。

エイジング塗装を担当したのは短期バイトのはずが、会社に居ついてしまった手先の器用な画家アルバイターM。

日常業務はてんてこまいな彼女ですが、こういった作業だけはどこからか別人格が現れます。

ご安心ください。

ちゃんと刳貫いてますよ。

細部までこだわりました。

逆光で全く見えません。細部までこだわった意味がありませんでした・・・・

でもパーツが付いてキリッと格好良くなったのでokです。

機能に関わらない飾り金物であればUVレジンの複製はありですね。

照明器具は昭和8年に建てられた築88年の家屋が解体される際に取り外して移設したものです。

写真には写っていませんが、受け金具は幾何学的なアールデコ様式です。

丸いガラスグローブを囲う枠には中国趣味を感じさせる装飾が施されています。

浮かび上がる三つ葉紋様には正式な名前があるのかどうかはまだ調べておりません。

ひとつの灯りのなかに西洋と東洋の趣きが同居し、混じり合った憧憬のようなものが感じられます。

1930年代と言えば政治的に複雑な時代。当時の日本の意匠の中に列強文化の模倣と遙か遠い中国文化へ憧れの意識があったことは想像に難くないですが、意図的に組み合わせたと考えるのには、いささか無理があるでしょうか?

単なる偶然かもしれませんね。

以上。失われた照明パーツ製作事例のご紹介でした。

ご清聴ありがとうございました。



純銀凸凹花瓶修理の巻

2021.12.01 Category :


出張査定のご依頼をくださった大阪市東住吉区のお客様より、修理のご相談をいただきました。

燻銀の風格とフォルムの美しさをあわせ持つ逸品です。が・・・

残念なことに凸凹です。

「何度も落下し、凸凹になってしまったんです。ORIGENさん修理ってされてますか?絵が気に入っていて、これは売るつもりはないのですが凹みを直したいんです。。。」

銀の価値だけで処分するのは忍びない。何よりも絵柄が気に入っているから手放したくない。

古くから家にある良い品ものなので修理したいと思いながらも早数十年。が経ったそうです。

口が狭く、くびれているのでなかなか難しそうだな~と思いつつも職人さんの腕を信じて

「彫金家の知人がおりますので恐らく修理可能です!」と、お預かりさせていただきました。

結果は・・・・・・

見事、美しい姿へと蘇りました!!!

表面は燻銀のままが良いとのご要望があったため、表からの加工が出来ないという制約の中、見事に修理して下さいました。
職人さん曰く、裏から押出すために専用の道具を作ったそう。

細い首を通して、絶妙な角度で押出すのは至難の技。いつも難しい案件に応えていただきまして、ありがとうございます。

お客様の大切なものを復活させることができよかったです。

これからも長く大切にされてください。

この度は修理のご依頼をいただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

お品もの:羽田製美秀刻松鷹図純銀花瓶



天神の藏

2021.11.22 Category :


大阪市西成区の古い日本家屋にお邪魔させていただきました。

路地裏のなが〜い通路の奥にひっそりと佇むお家です。

前庭は少々、草が生い茂っておりますが古い石燈籠と大きな石、シェパードが鎮座しております。

恐らく元々はもっと大きな庭だったと思われますが庭部分を切り売りし、壁で区切ったために路地から細長い通路で繋がるお家となったのでしょう。杉皮張りの壁がいいですね。

知人の自宅なんですが、聞くところによるとおばあちゃんが移り住む前は有名な文豪が住んでいたそうです。

大阪市西成区天神ノ森町は阿倍野区と接する古くからある地域です。地名の由来はかつて鬱蒼とした深い森が広がっていたことから「天神の森」と呼ばれるようになったそうです。

今でも複雑な地形や入り組んだ路地が多くある地域で、周辺を歩いて見ると、どこからとなく長い歴史が垣間見れる地域です。直ぐ近くには秀吉ゆかりの地として歴史的に有名な天下茶屋という町もあります。

風情ある家の中の部屋を通り抜け、裏庭の奥へ行くと古い蔵が!

家屋が密集している地域なので外から蔵の存在は見えません。

古びた蔵扉は重く、開けるだけでも一苦労です。

御開帳。

電気が点いてよかった。古い蔵では電球が切れていて真っ暗ということも少なくありません。

恐る恐る中に入ります。

古い家電や衣類に座布団・布団に食器や洋酒、贈答品など長年の生活で溜まった色々なものが雑然と保管されています。

9割は生活用品でしょうか。でも大抵、古いものは奥の奥に眠っています。

手前にある物をひとつひとつ整理しながら古い物が無いか探していきます。

あちらこちらからひっぱり出して、これだけ発掘しました!

やっぱり、一番奥から色々出てきますね。

昭和初期の電笠、茶碗、煎茶器、酒器、鉄瓶などの骨董品がありました。

一度も使っていない贈答品もまとまった数があったので合わせて買取りさせていただきました。

以上、簡単ではありますが蔵整理・買取りのご紹介でした。

Tさん。この度はご依頼いただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

長年、足を踏み入れていない蔵の整理や空家の処分の際はお気軽にご相談ください。

ORIGENでは古いお品ものを探しております。
古美術品などの骨董品を中心に時代家具から時代建具といったものまで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。



大切なもの売却代行 お母様のお茶道具編

2021.11.16 Category :


大阪市福島区のお客様より、お茶道具類の売却代行のご相談をいただきました。

「母が残したお茶道具が沢山あり整理したいのですが、どこから手を付ければいいかわからず。。。時間もあまり無いのですが、ご相談させていただけますか」とご連絡くださいました。

場所は弊社から車で20分ほどの福島区。詳しいお話を聞くためにご自宅へお伺いさせていただきました。

お会いしてお話を伺ったところ、
「母が自宅でお茶の教室をしていたのですが、私自身が長く実家に戻っていなかったためにどういった品物なのかわからないんです。

聞けば、ご依頼人様であるお方はアメリカでご結婚されて、随分長く日本には戻っていなかったとのこと。

その間にお母様が自宅でお茶教室をはじめられていたそうですが、何も聞かされていなかったために帰国後、自宅にあるお茶道具を見てびっくりされたそうです。

私もお茶室を見てびっくり!
生徒さんがお稽古で使う道具からお茶席で使う御茶碗、香炉、水注、水指、釜、炉縁といったものまで所狭しと置かれていました。一度も使っていないものの沢山あります。

ご自宅の処分のこともあり、あまり時間に余裕がない中のご相談。

お品ものの数が多く、ひとつひとつ確認するだけでも時間がかかります。

そこで、お品ものをお預かりし売却のお手伝いをさせていただく売却代行をご提案させていただきました。

お互いに信用しなければできない売却代行ですが、お話を聞かせていただき、このお客様であれば大丈夫と思いご提案させていただきました。

売却方法やお取引終了までの流れ、仲介手数料のご説明をさせていただきご納得の上、後日引取りのお約束をいただきました。

お約束の日時に再度伺い、引取り作業をさせていただきました。

後日、種類ごとの仕分けや清掃などを済ませて大阪で開催される骨董品専門のオークションへ出品。

沢山あったお稽古道具は種類毎に一山まとめての売却となりましたが、裏千家14代家元淡々斎、15代家元鵬雲斎の書付のある六瓢釜、阿蘭陀写水指、茶杓、色絵茶碗や表千家13代家元即中斎の書付のある棗、浄益の水注といったお品ものは一点一点しっかりとお取引させていただきました。また売り切りでの売却をご希望されていたので売れ残りをお戻しすることの無いように全てのお品ものを売却させていただきました。

オークションが終了し、安堵したのも束の間、ご報告の準備へ。書類をまとめ、計算書を作成します。

売却代行の結果をお伝えする時は毎回不安になりますが結果をお伝えしたところ、とても喜んでくださいました。

「実のところ、それほど期待はしていなかったんですが、どこを信用して頼めばいいかもわからない中、お任せしてよかったです。」

ありがたいお言葉をいただき、ほっとひと安心。よかった。

今回は簡単ではありますが、大切なもの売却代行の実例のご紹介でした。

この度は大切なものを弊社へお預けくださり誠にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

時間に余裕がない中でご相談からオークション結果のご報告・代金のお渡しまでを2週間程度で終えさせていただきました。ご相談内容や時期にもよりますが基本的には3~4週間程度で売却を進めます。

処分にお困りの御道具類がございましたらお気軽にご相談ください。
古美術品などの骨董品を中心にお茶道具から時代家具といったものまで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの買取り・売却代行はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。
※お品ものの種類・内容によっては代理売却をお受けできない場合があります。
※同業他社様からの買取・売却代行のご依頼はお断りさせていただいております。



今日の一品 黒漆塗松竹梅鶴亀図 庄内衣装箪笥 明治時代

2021.11.08 Category :


大阪市北区のお客様より、出張査定のご依頼をいただきました。

「昔、骨董品屋さんで買った古い箪笥を見て欲しい」とご連絡いただきました。

光沢の美しい黒漆に重厚な金物が見事に映える美しい一棹。

山形県の鶴岡地区で明治時代に作られた衣装箪笥です。

ひとつひとつ手作業で打ち出された装飾金物。

漆にベンガラを混ぜ、焼き付けすることにより鉄が赤みを帯び、黒漆の美しさが一層際立っています。

収納という実用性だけでなく、観賞に耐える”工芸品”として作られています。

引出しの中央には頑丈な棒金具が取り付けられており、庄内箪笥の特徴的な意匠となっております。

棒金具には注文主の家紋が施されています。丸に九枚笹なので注文主は竹中姓を名乗る名家だったかもしれませんね。

明治後期頃のものですので120~140年くらい前に作られた箪笥ですが、色艶だけでなく、狂いもほとんどありません。

下段には頑丈な錠前や蝶番と共に全面に松の金具が施されており、容易には壊せないようになっています。

松竹梅に鶴さん亀さんもおられる吉祥長寿のとてもめでたき一品。

骨董屋さんで一目惚れして購入されたものですが、引越し先に持っていけなくなったので仕方なく手放すことにされたとのこと。

「十分楽しんだので、どなたかお好きな方の元へ譲ってください」とお譲りしていただきました。

事務所に置いて眺めていると、いつかこんな箪笥の似合う風情ある家に住みたいな~と、しみじみと考えてしまいますね。

以上、簡単ではありますが、黒漆塗松竹梅鶴亀図 庄内衣装箪笥のご紹介でした。

この度は弊社へご依頼いただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは古美術品などの骨董品を中心に時代家具から時代建具といったものまで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。



2度目の御礼 三田市のお客様へ

2021.10.25 Category :


「また貴方の好きそうな物が出てきたから、もう一度見に来てちょうだい」とご連絡いただきました。

そう言って再依頼くださったのは前回の【BLOG】でご紹介させていただいた三田市のお客様。

ありがとうございます!

再びご依頼いただけるのは信用していただけたと感じられる瞬間でこの上ない喜びです。

「あれからまた片付けてたら色々出てきたの」と何処からか、あれやこれやと古いものを引っ張り出していただきました。

古い壺にお皿や火鉢などなど、農家の蔵に眠っている古民具類です。

いくつか選ばせていただいた好みのものの中から丹波焼の擂鉢をご紹介します。

丹波焼は備前、越前、瀬戸、常滑、信楽とともに日本六古窯に数えられる焼物です。

その歴史は古く、起源は平安時代にまで遡ります。

焦茶に近い深緑色の自然釉に味わいがあり、その荒々しい景色が日用雑器ならではの親しみ深い表情を与えています。

口縁は大きく欠けておりますが、これはこれで野趣溢れ、面白いですね。

この櫛目のものは初めて見ました。

擂り潰すための部分ですが同心円状なので、ちょっと擂りづらそうですね。

残念ながら、太いニュウが走っており擂鉢としての仕事はもう果たせないようです。

とても長い間、使われてきたのでしょう。

よく見ると櫛目がかなり擦り減っています。

時代は江戸末期から明治初期頃のものと思います。

これからは盛鉢として、役目を新たに100年活躍してもらいましょう。

今回は畑の柿の木から高枝切り鋏でバチバチ切って、袋いっぱいの柿をいただきました!

スーパーで売っている柿とは違う昔ながらの素朴な味がしました。いつも、美味しいものを分けていただきありがとうございます。
この場をお借りしてお礼申し上げます。

またいつでもご依頼くださいませ。

ORIGENでは古美術品などの骨董品を中心に六古窯の焼物から時代家具といったものまで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。



今日の一品 四世秦蔵六造 立鼓式花入

2021.10.21 Category :


大阪府羽曳野市のお客様より、出張査定のご依頼をいただきました。

お爺様の愛蔵品の内のひとつであった秦蔵六の立鼓式花入をお譲りしていただきました。

淡い緑青色(ろくしょう)に金色が映える美しい一品です。

秦蔵六とは京都で幕末から現在まで続く、金工家の名跡です。

初代蔵六の蝋型鋳造による中国古銅器を基礎とした作品は極めて希少価値があり、美術館や博物館にも収蔵されています。

本作は四代目秦蔵六による作品で沢山造られているものなので美術品的価値とまではいきませんが、塗金技術という特徴的な技法には根強い人気があります。

青銅器に施された鍍金が何百年もの時を経て風化したような表情を模しています。

形は立鼓式。

能に用いる楽器の鼓の形です。

中央にかけての曲線が洗練されています。

裏面に鉄筆で”蔵六造”とあります。

格好良い書体ですね。

折角なので、スタッフに頼んで路肩に咲いていた長実雛芥子の花を生けてもらいました。

以上、簡単ではありますが、四世秦蔵六造 立鼓式花入のご紹介でした。

この度は弊社へご依頼いただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは秦蔵六の作品を探しております。
古美術品などの骨董品を中心に華道具から時代家具といったものまで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。



成年後見人様からのご相談

2021.10.15 Category :


成年後見人に選任された弁護士様よりご相談をいただきました。

成年後見制度。
あまり聞き慣れない言葉かも知れませんが、どういった制度かご存知でしょうか。

私も最初は聞き慣れず、よく理解できない言葉でしたが、何度かご依頼を受けるうちに随分と身近に感じるようになりました。

とても簡単に説明すると
認知症、知的障害、精神障害などの理由により判断能力が不十分な方々を保護するための制度。
本人以外が申立人となる法定後見制度と本人が後見人をあらかじめ選ぶ任意後見制度があります。

弊社に多く寄せられるご相談は前者で裁判所より選任された司法書士様や弁護士様からのご依頼が中心です。

前者の場合で被後見人の方にご家族が居られる場合は本人のことをよく知った子や親族が被後見人のことを見守ることができますが、ご依頼の多くは家族や身寄りのいない方やご家族間でトラブルを抱えている方々です。

弊社がお引き受けさせていただいている業務は動産の査定と動産類の撤去となります。

主軸である動産の査定業務では、被後見人様の大切にされてきたお品ものを一点一点、丁寧に査定をさせていただきます。

一点で査定できないお品ものは複数点で査定させていただきます。

これまで被後見人様に負債があるケースや撤去費用の支払能力が無いケースなども経験してきたことから、出来るだけ幅広く査定するように心がけております。

撤去作業においては協力業者様と提携しておりますので査定から撤去作業までワンストップで迅速に行うことが可能です。

ご家族や身寄りのいない方の場合、裁判所から選任された成年後見人様でも被後見人様がどんな人生を歩んでこられた方なのか全く分からないことも少なくありません。

査定をする際に、お品ものを整理していると被後見人様の古い写真や手紙、お持ちのものからお人柄が垣間見れる瞬間があります。

複雑な気持ちになることもありますが、依頼人である成年後見人様のご要望をお伺いし、きめ細やかで丁寧な作業を心がけています。

毎年、ご相談件数が増えている成年後見人様からの査定と動産撤去依頼。

ご相談をいただく時には既に施設に入られている場合が多く、被後見人様とお会いすることはほとんどありません。

ですので、一度も顔を合わせる事なく仕事を終える事になります。
何の接点もないと思われるような方とこうした形で関わりを持つというのは、なんとも不思議なご縁がもたらす貴重な出会いだと思います。

最後となりましたが、被後見人であるH.M様は読書が趣味で、ジュエリー好きでオシャレな小料理屋の女性オーナーだったようです。

お譲りいただいたお品ものは確かに次の方へとお繋ぎいたしますのでご安心ください。

この度は弊社へご依頼いただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

よろしければ過去に携わった成年後見人様からのご依頼もご覧ください。
止まった時間

written by ritsu.shimoyama



時代が〇〇〇

2021.10.09 Category :


いぼいぼ。

ぎょろぎょろめだま。

泳ぎはあまり得意ではありません。

蟾蜍です。

ガマです。

香炉です。

カエルの置物は古いお家の庭などによく置かれていますね。

古い銅製で細かなところまで良くできていますが本来は背中に蓋があり、そこに子ガマがいたと思います。残念ながら欠品。

庭の片隅に置いて離れて見れば本物とも間違うかも知れませんね。

毒を持っているので気を付けましょう。

小生のように“お金がカエル”ことばかり期待していると毒液にやられてしまいますね。

ふる〜い時代ものがありましたら、どんなものでも是非ご相談ください。

古いものの命が“生きカエル”ように努めます。

以上、簡単ではありますが、銅製の蛙香炉のご紹介でした。

この度は弊社へご依頼いただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは古美術品などの骨董品を中心に香炉から時代家具といったものまで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。



Ikoflex & Vintage Wooden Tripod

2021.10.04 Category :


古いカメラと木製三脚を買取りさせていただきました!

ドイツの名門光学機器メーカー
ZEISS IKON
ツァイスイコンと読みます。

機種名はIkoflex
6×6のスクエアフォーマットの二眼レフカメラです。

二眼レフには学生の頃は憧れたものです。上から覗くスタイルがお洒落で首から下げてるだけでも絵になります。

僕はもっぱら、
「カメラとモチーフの直結」
「絶対非演出の絶対スナップ」
などと誰かの言葉を借りて、一眼レフのファインダーに眼球をめり込ませていましたが笑

私の学生時代の話はさておき、今回ご紹介したいもう一点がこちら↓

アメリカ製のヴィンテージ三脚。
金属製の三脚が作られる以前のもの。
詳しい年代はわからないのですが1930~40’s頃かと思います。

美脚です。
THALHAMMER(タルハンマー社)というメーカーのものですが、今はもう存在しないメーカーようです。
ノブによるロック機構が意外にも使いやすい。強度に不安があるものの、木製は軽くて良いですね。

雲台も木製。
なかなかの木材加工の技術ではないでしょうか。
雲台に関しては可動が2軸なので今では使い物になりませんが、ヴィンテージカメラに合わせるのはありですね。

再びカメラに話を戻します。
アイピースを覗き込むアイレベルファインダーと呼ばれる一眼レフカメラが一般的に流通していますが、スクリーンを覗き込むウエストレベルファインダーというタイプのものがあります。
(こちらの方が歴史が古く、かつてはこちらが主流でした)

ミラーとレンズの作用により左右が反転するのですが、初めてスクリーンを覗いた時には独特な視覚効果を幻想的に感じました。

スクリーンという“面”を見るという意味ではスマートフォンの“画面”を見ることと似ているのですが、その知覚体験には大きな隔たりがあるように思います。

スマートフォンでしか写真を撮ったことのない人には一度体験して欲しいものです。
もしかすると、おじいちゃんの古いカメラバックに眠っているかも知れません。

「写真は秘法によって生み出された虹である。
それは化身のように手でつかむこともできないが夢のような美しさがある。
しかも確固とした実在性をもっている。わたしはそういう写真を撮りたい。」
土門拳

以上、簡単ではありますが、ZEISS IKON社のIkoflexとTHALHAMMER社のVintage Wooden Tripodのご紹介でした。

この度は弊社へご依頼いただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは古美術品などの骨董品を中心に古いカメラから時代家具といったものまで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
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よろしくお願いいたします。



今日の一品 尼崎のアンダガーミ

2021.09.30 Category :


尼崎市のお客様より出張査定のご依頼をいただきました。

空家になっているお家をリフォームするとのことで中にある家財品を見せていただきました!

査定できるものを探させていただいていると、階段下の収納に花器が沢山保管されているのを見つけ、ごそごそ引っ張り出していると、古めかしい壺が。。。ごろりと。

同じ場所に保管されていた花器と見比べると一際古い。さて、どこの壺だったか。

どろっとした飴色の釉薬が壺全体に荒っぽく掛けられており、細かなキズが経年の風格を漂わせています。

釉薬のムラや小石のようなもののクッツキもお構い無し。

綺麗な形の耳。分厚くしっかりと造形されており、紐を強く掛けても耐えられそうです。

孔の位置には箆で筋を加えるというちょっとした意匠も。

窯の中に沢山入れて焼かれたために横のものにくっついてしまったんでしょう。

釉薬の塊が野趣に富む表情を一層際立たせます。

海に沈めれば蛸が入ってしまいそうですね。

縄も掛けられるし、蛸壺かな?と思った方もおられるかもしれません。

この壺は沖縄の焼物でアンダガーミと呼ばれる壺です。

沖縄の言葉でアンダーは油、ガーミは甕という意味になります。

この壺に豚の油を入れて、台所に縄で吊るすそうです。

日々の生活で使われるための実用品。まさに民藝品と呼べる物ですね。

お客様曰く「これは昔っからあります。私のちっちゃい頃から。何なのかは知りません笑」との事。

作られたのは恐らく1900年代初頭のものかと思います。

どのような経緯で沖縄から尼崎まで運ばれて来たのかはわかりませんが、長い旅を経て来たようです。

スタッフに頼んで、素朴な壺に鈴バラを生けてもらいました。

この度はこのような時にも関わらずご依頼ありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは古美術品などの骨董品を中心に民藝品や時代建具といったものまで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
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よろしくお願いいたします。



今日の一品 Moonlight at the end of the Meiji era

2021.09.21 Category :


大阪市東住吉区のお客様より、お譲りしていただきました。

僅かな光のもとでも美しい姿のお品物をご紹介いたします。

「祖母の時代から家にあるものです。いい物だと聞いており、どなたか大事にしてくださる方へお譲りしたいです」とご相談いただきました。

全体がわからないように撮影してみましたが、どんなお品ものかわかるでしょうか?


旧字体や行書で書かれている字もあるので少し読みづらいですが、大体の文字は読めると思います。

答えは
舟形
吹き墨造り皿
貮拾人前入
です。

お刺身用のお皿ですね。

吹き墨とは染付磁器に多く用いられる伝統技法のひとつ。
シンプルな技法ながら、粒子の細かさや濃淡により、様々な表情を見せてくれます。

吹き墨の技法では有田の十三代今泉今右衛門(人間国宝)が有名ですが、こちらの作者は平安成洸です。京で焼かれた上品な一品です。

美しい濃淡の青を海に見立て、お刺身を盛ったのでしょう。

箱の裏書きに明治四十四年秋新調の墨書きがあります。
110年前のちょうど今頃の季節のお品物です。

明治末期の粋な一品は今なお、新鮮さと洒脱な風格を兼ね備えています。

お造りだけでなく、秋の果物を盛ってもいいかもしれません。

以上、簡単ではありますが平安成洸作の『舟形吹き墨造り皿』のご紹介でした。

この度は貴重なお品ものをお譲りいただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは古美術品などの骨董品を中心に陶磁器から時代家具といったものまで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。



御礼 三田市のお客様へ

2021.09.10 Category :


三田市のお客様より出張査定のご依頼をいただきました。


地元三田市の骨董市で買い集めたものや蔵の中の古いものを見せていただきました。


写真はお客様の田んぼで収穫された無農薬のお米。帰りに10kgいただきました!


ありがとうございます!


お客様とお米に感謝ということで祀りました!



器は幕末頃の古伊万里の網目文鉢です。


網目文は古伊万里によくある画一化された文様です。大きな鉢全体に手描きするのはなかなか大変に思いますが、蛸唐草に比べれば楽なものでしょうか。


手描きならではの筆致や濃淡が楽しめる器ですね。よく見ると網目が繋がっていないところもありますが、小さなお米粒もこぼれません。


網目文の簡素な図柄と大鉢は意外にも相性がいいですね。


この度はこのような時にも関わらずご依頼ありがとうございました。お米はスタッフで仲良く分けさせていただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは古美術品などの骨董品を中心に時代家具や建具といったものまで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。



京都府 南丹市美山町 茅葺屋根の古民家出張査定!?

2021.08.27 Category :

知人からの知人のご紹介という事で京都府の南丹市美山町まで行ってまいりました!

かやぶきの里としても知られる同地区には数多くの茅葺屋根の民家が残っています。

古民家での生活を始めるため、大阪市内からの移住を決められたとのこと。

ここに住みながら、できる限り自力で修繕していかれるそうです。

この日は地元大工のおじいちゃんが屋根を修理していました。茅葺の状態は芳しくないようで苔が生えてしまっています。絵にはなりますね。

全部葺き替えるとなると一千万円はかかるそう。。。

屋根の左角をよく見ると一部綺麗なところが。傷みの激しい部分だけ修理されたようです。

江戸末期〜明治頃はあるんでしょうか。相当な築年数です。

矢切り?部分にはうっすらと家紋のような紋が残っています。

一番上の「うまのり」と「ゆきわり」は傾いてしまっていますね。冬の大雪に耐えられるか心配です。

屋根裏も見せていただきました。ここには農機具や予備の茅などが保管されていましたが、狸の住処になっていたようで。。アレがアレでした。

時の止まった水屋。

数年前まで高齢の方が一人で住んでいたようですが、施設に入られてからしばらく空家になっていたとの事で色々なものが雑然と置かれていました。

そんな新旧入り混じった状態から残された古いものをピックアップしていきます。

気になるお品物は。。。。。。

ご紹介したいお品ものも見つけたのですが、ご依頼人さまご夫婦がとにかく古い物が大好き!という事で私が「いいなぁ」とセレクトした物は全てお手元に残されるとのことでした!泣

というわけで今回はお品もののご紹介はないのです。汗

それでも貴重な茅葺屋根の古民家建築をまじまじと見られただけでもいい勉強になりましたのでOKです。

私もいつか古民家で生活したいという思いがありますので気長に出会える時を待ち、想像を膨らませていたいと思います。



お盆休みのお知らせ;織源町5丁目10番地より

2021.08.06 Category :

こんにちは。

本日はお盆休みのお知らせと共に、織源町にある古いお家を巡る旅の記録写真をご紹介したいとおもいます。

新型コロナウイルスの影響により、お盆休みを利用したご実家への帰省が難しい方も多いかと思いますが、いつか帰省できた際にはこの記事を思い出していただき、「そういえばうちにも古いものがあったかも」と思い出していただけると幸いです。

では早速、1軒目のお家を見てみましょう。

1軒目のお家は大きな蔵のある古いお家です。

江戸時代に建てられた蔵は雨にも負けず、風にも負けず、先祖代々受け継がれてきた大切なものを長年守ってきました。

しかし、蔵が建てられてから既に200年以上の時が経ち、土壁や柱、梁などあらゆる部分の老朽化が進み、中にあるお品ものを守り続けていく事が難しくなってきました。

これから先の管理や自力では手に負えないなどのお悩みはございませんか?

お品ものの整理のお手伝いから売却プランのご提案まで、丁寧にお答えいたします。是非ご相談ください。

続いては2軒目のお家にお伺いさせていただきましょう。どんなものがあるでしょうか。

今度は何やら時代劇に出てきそうな道具達が沢山ありますね。

江戸火鉢に手炙り火鉢やたばこ盆に茶器などなど…もしかするとこのお家を建てたひいお爺さんが毎日大切に使っていたものかもしれませんね。

使い込まれた道具を見ていると、また誰かに使ってもらえる日が来るのを待っている。そんな気がします。

処分するには忍びない…でも保管して置く場所にも限りがある。そんなお声をよく聞きます。

ひいお爺さんのお家を後にして、次は3軒隣の大正時代の洋館にお邪魔しました。

ここは空家になってから随分時間が経っているようです。

時刻が止まったままの古い時計がノスタルジックな雰囲気ですね。

当時とてもお洒落な人が住んでいたのでしょう。無垢の材料で一点一点職人が手作りしたモダンな家具の魅力は今見ても新鮮ですね。

とてもしっかり作られていて、磨いて、手直しすればまだまだ現役です。

最初の古い蔵に戻ってきました!

この蔵には使わなくなった家具や長持に入った座布団などが大量に保管されているようです。

足の踏み場もないほどの家財品の整理に苦戦しながらもお客様と一緒に整理を進めます。やっとの思いで一番が奥の方が見えた時、家具と家具の隙間に目を凝らすと…虫喰いだらけの古い木箱が…..

木箱には墨で文政六年の文字。ということは1823年なので…198年前!!

恐る恐る箱を開けてみると…そこには古い掛軸が収められていました!

とても古いもので希少価値のあるものです。こういったお品ものはじっくりと丁寧に。お客様のご要望をお伺いし、最良の売却方法のご提案をいたします。

今日は気ままに織源町にある古いお家を巡ってみましたが、いかがだったでしょうか。

大切にしてきた古い物がある方や整理や処分に関するお悩みがある方の目に留まっていただければ幸いです。

代々守ってきた品ものだから大切にしてくれる方に引き継ぎたい。子供の頃の懐かしいものを捨てるには忍びない。。。。

そんな希少品からちょっとした思い出のお品ものでもお気軽にご相談ください。丁寧な査定とご提案をさせていただきます。

さて、最後となってしまいましたがお盆休みのお知らせです。8/13~8/16までの4日間はお盆休みとなります。メールによるお問い合わせにはご返信させていただいておりますが、出張査定は行っておりません。

8/17より通常営業となります。よろしくお願い申し上げます。

写真1枚目
・岩谷堂箪笥(昭和)
・アメリカ製のスタンプ(70年代)
・鉄道模型(平成)
写真2枚目
・陶製蔵型貯金箱(明治)
・伊万里陶片(明治)
・ミニカー(昭和)
・鉄道模型の木(平成)
写真3枚目
・雛道具各種(昭和)
・急須(昭和)
・青磁煎茶碗(平成)
・梅の木
写真4枚目
・ドールハウスの家具(昭和)
・丸型掛時計(昭和)
写真5枚目
・掛軸(江戸)
・南部鉄器水滴(昭和)
・実験用虫眼鏡(昭和)



今日の一品 Noritake製フィギュリン『鶴の親子』

2021.07.31 Category :

兵庫県宝塚市のお客様より、お譲りしていただきました。

生後1ヶ月程の小さな雛を優しく見守る姿が印象的なNoritake製のフィギュリンです。

見つめ合うが親子の表情が愛らしいですね。

磁器の肌がとてもなめらかで質の高い絵付けが美しい。

鶴の体型と複雑な姿勢を磁器で造形するのには高い技術が必要でしょう。

熟練工あっての一品。

Noritake社と言えば日本陶器として明治37年創業し、TOTOや大倉陶園の元となる世界最大の磁器メーカーとして知られています。

明治期から戦前までに輸出用として作られたものはオールドノリタケと呼ばれ、コレクターの蒐集対象として有名です。

今回のものは現代のNoritake製品です。バックスタンプは60年代から90年代まで使われていたランプマーク。

昭和初期の古い木製の陳列ガラスケースに入れて撮影してみました。

最近、鶴がモチーフのものを連続してご紹介しましたが、全く意図しておらず後から気がつきました。思えば以前から鶴がモチーフのものに目が向いているように思います。おめでたい縁起のいいものが案外好きなのかもしれません。

以上、簡単ではありますがNoritake製のフィギュリン『鶴の親子』のご紹介でした。

この度は綺麗なお品ものをお譲りいただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは古美術品などの骨董品を中心にフィギュリンや置物まで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。