今日の一品 Noritake製フィギュリン『鶴の親子』

2021.07.31 Category :

兵庫県宝塚市のお客様より、お譲りしていただきました。

生後1ヶ月程の小さな雛を優しく見守る姿が印象的なNoritake製のフィギュリンです。

見つめ合うが親子の表情が愛らしいですね。

磁器の肌がとてもなめらかで質の高い絵付けが美しい。

鶴の体型と複雑な姿勢を磁器で造形するのには高い技術が必要でしょう。

熟練工あっての一品。

Noritake社と言えば日本陶器として明治37年創業し、TOTOや大倉陶園の元となる世界最大の磁器メーカーとして知られています。

明治期から戦前までに輸出用として作られたものはオールドノリタケと呼ばれ、コレクターの蒐集対象として有名です。

今回のものは現代のNoritake製品です。バックスタンプは60年代から90年代まで使われていたランプマーク。

昭和初期の古い木製の陳列ガラスケースに入れて撮影してみました。

最近、鶴がモチーフのものを連続してご紹介しましたが、全く意図しておらず後から気がつきました。思えば以前から鶴がモチーフのものに目が向いているように思います。おめでたい縁起のいいものが案外好きなのかもしれません。

以上、簡単ではありますがNoritake製のフィギュリン『鶴の親子』のご紹介でした。

この度は綺麗なお品ものをお譲りいただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは古美術品などの骨董品を中心にフィギュリンや置物まで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。



大阪淀屋橋尚美堂SILVER & GOLD東京銀座和光

2021.07.29 Category :

兵庫県は福知山市のお客様よりお譲りしていただきました。

銀製のカップにカラトリー、K18のティースプーンといった珍しいものも買受けさせていただきました。

大阪の尚美堂と銀座の和光のもので、経年の変色はあるもののとても質の高いお品ものです。

時計や宝飾品、高級な贈答品などが有名な企業でどちらも創業100年を越える老舗です。

ご自宅の建て替え工事に向けて、長年手をつけていなかった昔から家にあるものやご家族のお品ものを整理する際にご依頼をいただきました。会社を経営されていたそうで企業名の入った記念品が中心です。

銀製品という事があまり知られていないのがカップやトロフィー類。

ゴルフ好きだったお父様が獲得したものだそうで、最近のものは合金製ですが古いものは純銀やSilverで作られていることが多いです。

銀相場の高騰もあり、以前の倍以上の査定価格となっておりますので、お持ちでしたら一度確認してみるのもいいかもしれません。必ずどこかに小さな刻印がありますので探してみてください。

金のティースプーンは初めて見ました。

50年以上は経過していると思われますが、変色することもなく、眩いばかりの黄金です。

銀座和光製。ティースプーンなのでそれほど重くは感じませんが、実用品というよりは御祝の品でしょうか。僕は怖くて使えません。

黄金に輝く鶴様と亀様。甲羅から毛のようなものが生えている亀のことを蓑亀と呼び、長寿の象徴です。うちにいる石亀とは違いますね。

お品ものに応じて商品価値/地金価値をお伝えし、正しい計量にて買受けいたします。

以上、簡単ではありますが淀屋橋尚美堂と銀座和光の金銀製品のご紹介でした。

この度は貴重なお品ものをお譲りいただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは古美術品などの骨董品を中心に貴金属や宝飾製品といったお品ものまで幅広く取り扱っております。

丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。

お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。よろしくお願いいたします。



今日の一品 『双鶴寿想』原型制作:帖佐美行作

2021.07.27 Category :

大阪府豊中市のお客様よりお譲りしていただきました。

彫金家の帖佐美行氏が原型を制作したレリーフ作品です。

以前に紹介した同作家の作品のBlog記事を見てくださり、ご依頼をいただきました。

二羽の寄り添った鶴が浮き彫りで表現されており、材質は真鍮に銀鍍金となります。

窓からの優しい光を細かな彫金細工が受け止め、美しく反射してくれます。

原型からの複製品ですが、一羽一羽の個性も見て取れます。左が雌で右が雄でしょうか。

夫婦愛や長寿を祝う松が枝を嘴にはさみ、同じ方向を真っ直ぐに見つめています。

額から生えた羽のようなものや首飾りが帖佐美行氏のユーモアを感じられるポイントですね

以上、簡単ではありますが帖佐美行原型製作のレリーフ『双鶴寿想』のご紹介でした。
この度は大切なお品ものをお譲りいただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは古美術品などの骨董品を中心に時代家具や建具まで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。

帖佐美行(ちょうさよしゆき)
1915年鹿児島県出身。1930〜38年まで彫金家小林照雲に、1940年からは彫金家海野清に師事。

1966年日本芸術院賞受賞。[1]

1969年日展理事に就任。

1974年日本芸術院会員になる。

1975年日展常務理事に就任。

1987年文化功労者、1993年文化勲章受章。



今日の一品 『純銀製霰銀瓶』 竹影堂榮真造

2021.06.18 Category :

大阪府豊中市にお住まいのお客様より、堂々たるお姿の純銀製霰銀瓶をお譲りしていただきました。
深みのある銀色に黒色の藤を巻いた把手が渋い一品です。

等間隔に寸分の狂い無く並んだ霰星の迫力。

霰星を見ると兜の鋲が頭に浮かび、持っているだけで強くなった気分を味わえますが、妻が突然これで湯を沸かし始めた場合はやんごとなき事態であると推察されます。

したがって、その様な場合には速やか謝罪と無条件降伏を推奨いたします。

その様な事が起こらない様に日々真面目に精進して参りましょう。

茶事の際でも、この銀瓶さえあれば堂々と振舞えそうですね。

摘まみの形は七宝紋でしょうか。透かし、極小面の魚子地は極めて細密です。

真横から見た時の注口の角度は完璧です。

竹影堂は京都で二百年もの歴史あるお家で金銀銅を用い、茶道具から装飾金物まで制作されておられます。

現在は七代目竹影堂榮真が伝統技術を継承しておられます。

以上、簡単ではありますが竹影堂榮真の『純銀製霰銀瓶』のご紹介でした。
この度は貴重なお品ものをお譲りいただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは銀瓶を始め、様々な銀製品を探しております。
古美術品などの骨董品を中心に時代家具や建具まで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。

竹影堂榮真(ちくえいどうえいしん)
竹影堂の4代目が国内外の高い評価を得、有栖川宮殿下から『竹影堂榮真』の号を賜り始まる。現在は竹影堂の七代目佳永が2009年の二月に襲名し、四世竹影堂榮真となり、制作を続けながら後継者も育てている。



Memories of Nara in 2021

2021.06.07 Category :

 
初夏の青空の嬉しい季節となりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、本日は出張買取のご依頼で伺った奈良県のお客様宅からお譲りしていただいたお品ものをご紹介いたします。

「希少なものはないですが古い着物が沢山あり、捨てるのは忍びなくて…」
とお電話をいただきました。

弊社では希少な骨董品をはじめ、ちょっとした昭和の懐かしいものまで幅広く取り扱っておりますのでどんなものでも遠慮なくご相談くださいませ。

実際にお宅に伺ってみると行李10杯もの着物類がありました。

 

型染めに絞りや絣、紬などの着物や反物にハギレといったものまで大切に保管されていました。

ご依頼者様のお母さんが子供の頃に着られていたものも沢山あり、約100年もの時間が経過しています。

こうして光を当ててみると色とりどりでとても綺麗ですね。保管状態も良く、当時の姿を保っています。

行李10杯分の着物に目を通したら、次は屋根裏へ。

「ここにあるものはガラクタかもしれませんが、よければ見てください」

今にも抜け落ちそうな床材に注意しながら、ご依頼者様と共に宝物がないか探索。

長持や樽に火鉢、使わなくなった家具や食器類などが雑然と保管されていました。

優秀な将校だったというお爺さんの遺品なども見つかりました。

お譲りしていただいたものを清掃すると見違えるほど綺麗になりました!

染付の徳利や盃に瀬戸の小さな急須や萩焼の9世坂高麗左衛門の煎茶器などをお譲りいただきました。

残念ながらホツやニュウ(カケやヒビ)があるものも多かったのですが、当時使っていてカケてしまってもすぐには捨てず、物を大切にする時代だったんだなと関心してしまいます。

ですので、そういったところも欠点としてではなく景色として楽しめる方の元にお届けできたらと思います。

 

帰りには庭に沢山実っていた夏みかんを袋一杯にいただきました。

お勧めの炭酸割りで美味しくいただきました!

この度はお世話になり誠にありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。

以上、簡単ではありますが出張査定の実例のご紹介でした。

ORIGENでは古い着物や茶器などを探しております。

古美術品などの骨董品を中心に着物や陶芸作品まで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。



今日の一品 須田剋太作『天平美人』

2021.05.19 Category :

大阪府豊中市にお住まいのお客様より、そのお姿を見ると、ほっこりと優しい気持ちになれるお品ものをお譲りしていただきました。

しずくの中から現れたのは仏様のような慈悲深い表情で合掌されたお姿の天平美人です。

作者は画家として著名な須田剋太氏。

埼玉県出身ですが、兵庫県西宮市に移住し制作を行っていたということもあり大阪にも縁のある画家です。

ORIGENでは過去に須田剋太氏の絵画や書の取扱い実績はありますが、陶芸作品は今回が初めてとなります。

大胆で勢いよく描く独特な画風で知られますが、陶芸でもそれは変わりません。

釉薬をまるで絵具のように。

灰釉の澄んだ美しい淡青色がしずくの形と共鳴しています。

また造形は一見すると素朴で単純に見えますが、計算され尽くされており、対象を大胆に簡素化しながらもその特徴を見事に捉えています。

角をとった直線的な陶板に貼り付けられたしずくの形やへらで描いた線のバランスが見事です。

もっとも今回の題である天平美人が実際にどんな姿だったのかはわかりませんが、美しい装束に身を包み、微笑んでいるふくよかで瑞々しい姿が想像されます。

1972年に本人の手によって制作されたお品もので、陶板の裏面には成型時についた指の指紋跡がしっかりと残っています。

こういった痕跡があると作陶している当時の息吹が感じられ、想像が膨らみます。

写真には写していませんが裏にサイン・タイトル・制作年月日の墨書きがあります。

彫銘は”剋”の一字。

今回初めて須田剋太の陶芸作品を手にしましたが、対象の姿を捉える感覚とそれを形にする造形力には改めて驚きました。

本人にとってはキャンバスであろうと陶板であろうと何も変わりはしなかったのかも知れません。

以上、簡単ではありますが須田剋太の陶芸作品『天平美人』のご紹介でした。
この度は大切なお品ものをお譲りいただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは須田剋太の絵画・陶芸作品を探しております。

古美術品などの骨董品を中心に絵画や陶芸作品まで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。

喫茶美術館
http://www.waneibunkasha.com/
大阪府東大阪市小阪にある喫茶店です。
須田剋太・島岡達三の作品が常設で展示されており、店内の家具は全て松本民芸家具で揃えられています。
コーヒーを飲みながらゆっくり作品を鑑賞できます。
私も友人の薦めで一度行きました。是非。

※緊急事態宣言により6/2まで休業されております。(5/19現在)
営業日や時間など、サイトをご確認ください。

須田剋太(すだこくた)
画家。1906年(明治39年)埼玉県出身、本名勝三郎。
中学卒業後に画学校で学び、以降は独学。
1936年の初入選から新文展では特選を3度受賞、1954〜1966年の間には国際展に多く発表。
この間に東大寺に寄寓するなどし、仏像や堂塔をモチーフにする。
『正法眼蔵』(道元)や、縄文土器・土偶などにも興味を抱いていた。
1971年からは『街道をゆく』(司馬遼太郎)の挿絵を描いて講談社出版文化賞を受賞。
日本橋三越や阪急などでの個展も続け、各地の文化賞も受賞するなど、晩年も活躍した。
生前に手元の全作品を大阪府、埼玉県立美術館、飯田市美術博物館(長野県)に寄贈。
1990年84歳で死去。



Reviving the roots of 1900

2021.05.10 Category :


謹啓 薫風のみぎり 皆様には益々ご清栄のこととお喜び申し上げます

平素は格別のご厚情を賜り御礼申し上げます

さて この度弊社は 組織を株式会社に改め
令和三年五月十日付けで
株式会社IWAGONを設立する運びとなりました

これもひとえに皆様方のひとかたならぬご懇情の賜物と衷心より感謝申し上げます

これを機により一層 精進し皆様のご期待にお応えして参りたいと存じます

今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます

なお 法人組織名は株式会社IWAGONとなりますが買取り・売却代行事業の屋号は変わることなくORIGENとしてこれまで通り営業を続けてまいります

何卒よろしくお願い申し上げます

謹白

令和三年五月十日

株式会社IWAGON 代表取締役 下山律

 

 

 

さてここからは社名のIWAGONに関して少しお話しさせていただきます

漢字では「岩権」と書き「イワゴン」と読みます

あまり聞いたことのない 不思議な響きがある名前かと思います

この名前は私の祖先である権右衛門と岩吉兄弟が博多で『岩権 骨董舗』を始めたことに由来します

写真は屋台で有名な中洲の清流公園内にある1900年に建造された博多町家寄進高灯籠です

灯籠には当時の豪商の屋号を刻んだ石板が嵌め込まれています

はっきりとした起源は不明ですが
幕末から商いをはじめ 昭和三十年代に曽祖父が暖簾を下すまで存在しておりました

時は経ち
過去の家業のことは全く知らず この業界に飛び込んだ時に母よりはじめて 岩権のことや灯籠の存在を聞きました

はじめて灯籠を見た時にはその立派な姿にも驚きましたが 正面の真ん中に配置された石板を見た時の驚きは今も忘れられません

よく見ていただくと権と岩の字の間に不思議な記号が見えると思います

今見ればもしかすると家紋なのかと想像できるのですが 当時はこの記号が過去と現在を繋ぐ現在地を示す記号に見え 少し大袈裟かもしれませんが この業界にいること そして この灯籠の前に私が立っていることを運命のように感じ不思議な気持ちになりました

その時にいつか曽祖父の代でその歴史に一度 幕を下ろした屋号を復活させることを心に決めました

IWAGONの下に記したReviving the roots of 1900という言葉にはその決意の意味を込めています

少し長くなってしまいましたが 法人名のルーツとシンボルマークに込められた言葉に対する思いを書かせていただきました

この屋号に恥じない会社になることはもちろんのことですが その先に思い描いているものがあります
いつか実現し 皆様にお披露目できる日に向かって頑張ってまいります

まずは日々ご依頼くださるお客様おひとりおひとりからのご相談に親身に取り組むことを心がけ 縁と繋がりを大切にする企業を目指します

最後となりましたが ORIGENに続き 今回も素晴らしいシンボルマークを作っていただきましたセッテンデザイン株式会社の平山氏にこの場をお借りしてお礼申し上げます



大切なもの売却代行 from TENRI

2019.10.25 Category :


「父の蒐集した美術品や骨董品の整理に関してご相談させていただきたい」
大阪府在住のお客様より、奈良県のご実家にある美術品・骨董品の売却のご依頼をいただきました。
今年に入ってから、蒐集品や収蔵品の売却を検討されているお客様からご相談いただくことが増えてきました。
美術品や骨董品の売却は一度限りの経験になる方がほとんどですので、慌てず慎重に検討することをお勧めいたします。
弊社では『買取り』だけではなく『売却代行』という選択肢もご提案しておりますので、お品ものに適した売却方法のご提案が可能です。
今回は実際にお伺いした際の写真と共に『大切なもの売却代行』に関してご紹介させていただきます。

「父が蒐集したものが奈良の実家に沢山あり、どうやって整理していけばいいものか… なかなか整理が進まず…」
私もいつの日か、同じ境遇になるのでは…と、ご依頼者様であるお嬢様からのご相談をお聞きしながら将来を案じておりました…
聞けば、お父様が定年退職後にインターネットオークションや古美術店で蒐集した絵画や骨董品の整理をされたいとのことでした。その数約150点。どこからどのように手をつけたらいいかが分からず引き取り先を探している中、弊社の事を見つけていただきご相談くださいました。
画像2枚目:ベルナール・ビュフェ『東大寺大仏殿』、竹下夢二『黒船屋』、唐三彩・石仏など

収集品のジャンルが多岐に渡るため、私ともう一人の信頼の置けるバイヤーと2名で実物を拝見しに伺いました。作品を拝見しながら蒐集したお父様をはじめ、ご家族皆様とご相談しながら売却方法をご提案していきます。
有難いことに収蔵品のリストをご用意していただいておりましたので、売却プランの提案がスムーズに進みました。作品の内容が不明の場合はこちらでリストを作成いたします。
画像3枚目:平山郁夫『飛天』(軸装リトグラフ)、 神崎淳『古都暮色』(リトグラフ)など

リストと照らし合わせながら作品の状態を確認し予想落札価格リストを作成していきます。
作品の状態は売却額に大きく影響するため、慎重な確認が必要です。また、真贋の判断が難しい場合は専門機関に鑑定を依頼することも可能です。
画像4枚目:中島千波『照蓮寺の荘川桜』(リトグラフ)

今回のご依頼品は絵画類を中心に掛軸、仏像、デザイナー家具など多ジャンルに渡りました。
工芸品や複製品もありましたが、一括してお任せいただけましたので単体では取り扱いが難しいものも複数まとめることで売却することができました。
ご愛蔵品や価値の気になるお品ものをお持ちの際には是非ご相談ください。
お品ものの内容や点数にもよりますが、2週間〜1ヶ月前後を目安に売却いたします。
詳しくは、お電話もしくはお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

この度は大切なお品ものの売却をご依頼いただきありがとうございました。
初めて取り扱う作品もあり貴重な経験となりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
これまでも蒐集家のご家族からのご依頼や蔵の整理などを任された経験がございます。
納得のいく売却方法をご提案いたしますので美術品や骨董品などの整理でお困りの際にはORIGENにご相談ください。
※お品ものの内容やお取引条件によってはお預かりができない場合がございます。
※ホームページ内にあるリユース・リサイクル部門・ネットオークションでの売却代行は現在承っておりません。



止まった時間

2019.10.11 Category :


査定の際に見つけた古いアルバムに貼り付けられた一枚の写真。
昭和30年代頃と思われる時計宝飾店のショーウィンドウを写したものです。
腕時計や置時計、指輪などが陳列されています。
今でも時々商店街や街角で見かける昔ながらの個人商店。
廃業された時計店に残されたものの買取りと整理のご依頼をいただきました。

大阪市内で時計や眼鏡・宝飾品を扱うお店を長年営まれていたようですが、いつ頃から営業されていたか等、正確なことはわかりません。
というのも、今回はお家の方からのご依頼ではなく、その成年後見人である司法書士の方からのご依頼だったからです。
成年後見制度とは、判断能力が不十分なため契約等の法律行為を行えない人の代わりに後見人が契約の締結・財産の管理等を代理する制度です。
成年後見人の方より聞いたお話では成年被後見人の方が高齢になられ認知症を患い介護施設に入居されたとのことでした。
ご家族がおられなかったため、裁判所の許可のもと不動産の売却や財産整理を進めているとのことでした。
小さいものだと1mm程の部品。よくもこんな小さいものを正確に作れるなと感心してしまいます。
古い箱にしまってあった修理部品よりゼンマイやテンプ・秒針など。

長年使われた年季の入った修理道具。
表面のメッキが剥がれるほど使い込まれていますが、まだまだ現役の道具達です。
ここまで風合いが出るには長い時間が掛かります。長年、修理職人をされていたのでしょう。
使いやすいよう特殊な改造がされているものなどもありました。
こじあけ・オープナー・ハンマー・ドリルスタンドなど。

・CHRONOMETER JUVENIA 16 JEWELS 4ADJUSTS 100291 SWISS
・TANIT 15 JEWELS 4ADJUSTS SWISS
・ULYSSE NARDIN LOCLE 537615 SUISSE
・SEIKOSHA ADJUSTED 36477904 JAPAN
・CHRONOMETER SEIKO JAPAN
・CITIZEN Alarm 19 JEWELS PHYNOX
・OMEGA AUTOMATIC Seamaster DE VILLE SWISS MADE
・SEIKO CHRONOMETER 15 JEWELS 635 JAPAN
・LONGINES 17 JEWELS Cal.25.173 5ADJ 5669323 SWISS
いずれも不動。
壊れた時計が引出しに仕舞い込まれていました。
腐食したものの多くは水の侵入によるものでしょうか。現代の時計のような防水機能のない時代です。
修理の時のパーツ取り用に残していたのかもしれません。
今回の案件はご相談があってから作業完了まで約6ヶ月程の期間を要しました。
買取り査定や整理のお見積もりを提出し、裁判所の許可が出るまで一定の期間がかかります。
また作業中に価値のあるものが見つかった場合はその都度、成年後見人の方への確認が必要となります。

成年後見人の方の立会いのもと金庫を解錠をした際に証書や権利書などの書類に埋もれて保管されていた古いジュエリーケースを発見しました。
角は擦り切れ、ずいぶん年季の入った箱です。

開けると中には指輪が沢山保管されており、一同びっくり!
お店の在庫が金庫に保管したままになっていました。
カラフルで大きな石が印象的なレトロなデザインですが、製品としての販売が難しいため、品位別に計量し地金価値での買取りとなりました。
それにしても発見時に付けられていた値札を見ると金相場が今の1/4以下。ずいぶん上昇していますが金相場の上昇は世界の情勢不安と関係しているので気が気でない。
話がそれましたが、長年大切にされていたものや資産価値の高いものを無事発見できよかった。
長年住まれていた住居でもあるので処分するものも沢山ありましたが処分に関しては協力業者の力に頼りました。
特殊な案件でしたので全ての作業が完了するか不安もありましたが、無事終了し達成感を得られたいい経験となりました。
ご相談いただきありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。
弊社ではご相談内容に応じた細やかなお取引に努めております。
古美術品などの骨董品を中心に古い家具から時代建具といったものまで幅広く取扱いしております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。よろしくお願いいたします。



職人礼賛 数寄屋建築金物

2019.09.14 Category :


菊、竹丸、小判、黄銅、赤銅、陶器に桑材と形も材質も様々な金物。
縁あって大阪の老舗建具店様からご依頼いただき、工房に残っていた金物などをお譲りいただきました。

数寄屋建築の建具を専門にされていたことから珍しい金物がずらり。竹や陶器のものは金物と呼んでいいのかわかりませんが。。。
陶器のものは青磁のものと染付のもの。染付は絵付けが施され手間のかかったお品ものです。茶室などに使う特別注文かも知れません。

数寄屋建築の名工として高名な平田雅也氏との関わりも深かったとのことで、残された金物はどこかの名建築の建具に使われたものの残りかも知れません。
職人が高齢になったことや時代の流れで廃業されていますが、貴重なお話を聞くことができました。

そんな珍しい金物の中でも、今回一番ツボに入ったのがこちらの一品。
これがなんという金物かご存知でしょうか。
意外と身近にある金物でどなたでも触れたことのある金物です。
建具に取り付けられる金物で名称は「押板」と呼びます。バネの力で自然に元の位置に戻る扉の手で押す部分に取りつける金物です。

黄銅のベースに1mm程の桐の薄板が貼り付けられています。実はここがツボでして。一般的なものは表面には何も貼られていません。
数寄屋建築に馴染むよう職人がわざわざ貼り付けたものです。
金物に板を貼りつけたものと言えばそれまでですが、建具の細部へのこだわりが感じられる仕事です。
聞けば、建具の小口や細部への徹底的なこだわりが認められ、当時の著名な建築家からの注文が後を絶たなかったそうです。

自宅建物は平田雅也氏の設計。町中にあることを忘れさせるような素晴らしい設計でした。
建替えの為に取壊しが決定していましたが、部材の一部は新しい建物に使われるとのことで安心しました。
金物以外には工房に残されていた鑿や鉋といった職人の道具類や建物に取り付けられていた希少な一枚板などをお譲りいただきました。
古い建築物には長い時を経た味わい深い天然木や当時の建築装飾品など希少なものが当時のまま残されていることがあります。
当時の職人が選び抜いた木材やこだわり抜いた装飾品をそのまま壊してしまうのはとても残念なことです。活用できるものはごく一部かもしれませんが次の時代に引き継げるよう努めていきたいと思っています。
築年数70年前後の家屋の改修・解体工事の際にはぜひ、ご相談ください。
弊社では長い年月を経たものを探しております。古美術品などの骨董品を中心に古い家具から時代建具といったものまで幅広くお取扱いしております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。よろしくお願いいたします。



本日の素材美 vol.5; Glass & Bamboo

2019.08.25 Category :


本日の素材美シリーズも今回で最後となります。vol.5はITALYのガラス花瓶とJAPANの竹花籃のご紹介です。

数色の色ガラスによるストライプが美しいお品もの。
切り抜くと真っ直ぐに伸びたストライプが抽象画のようです。

こちらは細い竹材が細かく編み込まれています。見えない部分に異なる太さの竹が使われる徹底ぶり。約1~2mmの竹を編み込んだとても繊細な一品です。

実験を兼ね発注した合成写真(社内デザイン部へ)ですが、意味ありげなコンセプチュアルアート風写真になりました。

こちらが全貌。ヴェネツィアン・グラスの花瓶です。ヴェネツィアン・グラスといえばイタリアの世界的なガラスブランド。
箱やサインが無いため、作者はわかりませんがモダンな造形感覚を感じさせる洗練された一品。ムラーノ島の無名の職人が作ったものかもしれません。

そして、こちらの竹鶴花籃は竹工芸の名跡である田辺竹雲斎作。本作は二代竹雲斎のものになります。伝統的な技法を踏まえつつも明るい竹材を用い、重さを感じさせない造形は竹本来の素材が活かされた一品。ぽってりした形は愛嬌があって乙ですね。
初代が明治期に大阪堺に居を移し、当代は四代田辺竹雲斎。初代から四代までの作風を見比べると面白い。関西に多く作品が残されており、ちょうど初代作の花籃を手に入れたので次回のBlogでご紹介させていただきます。
http://chikuunsai.com/profile/second/

以上簡単ではありますが、ヴェネツィアン・グラスの花瓶と二代田辺竹雲斎の竹鶴花籃のご紹介でした。
本日の素材美シリーズは素材や質感を通し、古いものの魅力をご紹介いたしました。
国や時代も様々で、大切に保管されていたものから忘れられずっと眠っていたもの、中には打ち捨てられていたものまでありますがどれも趣のある貴重なお品ものばかりです。
貴重なお品ものをお譲りいただきありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
弊社では長い年月を経たものを探しておりますので、経年によるキズや風化は味や景色として評価いたします。
古くよごれたものやこわれたものでも価値がある場合がございます。お品ものの状態に関わらずお気軽にご相談ください。
古美術品などの骨董品を中心に古い家具から時代建具といったものまで幅広くお取扱いしております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。よろしくお願いいたします。
本日の素材美 vol.1;侘び寂び
本日の素材美 vol.2;杢と黄銅
本日の素材美 vol.3;いのりとひかり
本日の素材美 vol.4; Seiji & Koimari



本日の逸品;即中斎書付 真葛焼 永誉香齋作 金襴手四方入角食籠

2019.08.19 Category :


和歌山県和歌山市のお客様よりお譲りいただきました。四代永誉香齋作の金襴手四方入角食籠。赤地に金色が眩い。食籠(ジキロウ)とは茶道で菓子を入れるための蓋付の容器です。

蓋を取り内側を見れば、発色の良い藍による松竹梅鳥図。また入角の枠に捻じる様な構図が面白い。縁取りは銀色で仕上げられており、金赤銀藍の豪華絢爛さに気後れしてしまいそうです。

真葛焼は江戸期より続く伝統ある窯元です。また四代永誉香齋は茶道具に優品を多く残し、その作品は高く評価されております。

箱書きは表千家十三世家元 即中斎。四代永誉香齋の作品は即中斎の好み物でした。
この変わった文字は署名の代わりに使用される花押という記号のようなものです。全くもって使うタイミングがありませんが、高校生の頃に考案したMy花押を無駄に筆ペンで練習するということを時々行っています。

以上、簡単ではありますがお譲りいただいたお品物のご紹介でした。
今回は和歌山県和歌山市のお客様からのご依頼でした。沢山ある中から大阪にある弊社を選んでいただきありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
遠方ですと遠慮される方も多いですが、おところ・お品物の内容に関わらずお気軽にご相談ください。
弊社では長い年月を経たものを探しております。古美術品などの骨董品を中心に古い家具から時代建具といったものまで幅広くお取扱いしております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。よろしくお願いいたします。



What is this ?

2019.07.30 Category :


Out of focus

Snowstorm pattern

Matte texture

He made

Made by Kyohei Fujita,hand-blown glass flower vase
藤田喬平作 手吹きガラス花瓶
奈良県大和郡山市のお客様よりお譲りいただきました。
すり硝子の肌理の中にある伝統的な吹雪文様。白と黄色が心地よいお品。
ご依頼ありがとうございました。
藤田喬平
1921年4月28日-2004年9月18日
東京都出身のガラス工芸家
色ガラスと金箔を混ぜた飾筥(かざりばこ)は国内外で非常に高く評価されている。
1989年日本芸術院会員
1997年文化功労者
2002年文化勲章受章
NHKアーカイブス人x物x録
https://www2.nhk.or.jp/archives/jinbutsu/detail.cgi?das_id=D0016010385_00000
藤田喬平ガラス美術館
https://www.ichinobo.com/museum/



お盆休みのお知らせ

2019.07.29 Category :


梅雨も明け、暑さが本格的になってきましたが、
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
お陰様で今夏もたくさんの方にご用命いただき、
大変ありがたい限りです。
まだまだ頑張ってまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
さて今年のお盆休みの期間中ですが、
通常通り出張買取は承っております。
お盆は今のところ若干スケジュールに余裕がございますので、ぜひご相談ください。
ただし、店舗は下記の期間で休業となります。
2019年8月13日〜16日
上記の期間はお持ち込みの査定は対応しておりませんのでご注意ください。
出張買取をご希望の方はお電話または
メールフォームよりご連絡ください。
水分・塩分補給を忘れずに、どうぞご自愛ください!



本日のお持ち込み 鉄瓶と錫瓶

2019.06.27 Category :


時代の砲口銀環摘鉄瓶と鈴半製の錫瓶を大阪市平野区よりお持ち込みいただきました。

口・肩・摘み・掴手共に均等の取れた形で比較的珍しい形のものです。無銘の鉄瓶で箱もありませんが時代の割に保管状態もよく、少しの手入れで実用できるお品物です。鉄瓶で淹れたお茶は美味しいので実用として使っていただける方の元へ届けばと思います。

銀製の環摘みは特別に誂えたものなどに多くみられる意匠です。

こちらは槌目打ちの錫瓶です。掴手にはあけび材が丁寧に巻かれています。掴手のあけびがほどけているものや錫の柔らかい材質ゆえ凹んでしまっていることも多い錫製品ですが、とてもよい保管状態でした。

本錫・鈴半製のお品物です。鈴半は大阪の老舗錫器製造元です。(96年閉店)
錫はお酒をまろやかに美味しくする特性があるので燗して良し、冷酒を入れても涼しげでいいかもしれませんね。
簡単ではありますが、お持ち込みいただいたお品物のご紹介でした。
大切なお品物をお持ち込みいただきありがとうございました。この場お借りて御礼申し上げます。
古美術品などの骨董品を中心に古い家具から時代建具といったものまで幅広くお取扱いしております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。よろしくお願いいたします。