本日の出張買取り in 港区

2022.05.24 Category :


大阪市港区へ、出張買取りに行って参りました。

ご両親の住まれていたマンションの処分に伴い、弊社へとご依頼くださいました。

「近く、撤去業者様に部屋の中のものを全て片付けてもらうので、その前に一度見に来ていただけますか?」とご相談くださいました。

詳しくお話を聞かせていただきますと、ご両親が介護施設に入られてから時間をかけてコツコツと部屋の片付けをしながら一度も使っていない頂き物の贈答品や仕舞い込まれていた古めかしい骨董品と思われるものを整理し集めてくださったとのこと。

茶器や花瓶に食器や漆器。江戸時代の髪道具、鹿の角などなど色々なお品ものを捨てずに残しておいてくださいました。

小さなダンボール箱にはご両親が親から受け継いだと思われる特に古いものが数点保管されていました。

真鍮製の変わった形のもの。

何かと思ったら、、、

開閉式の燭台でした。

蝋燭を立てる部分が片口になっており、下部が溶けた蝋の受け皿となっています。

持ち運び用の携帯燭台でしょうか。

初めて見ました。変わった一品ですね。

今回お譲りいただいたものの中で一番グッときた香炉。

古銅製で胴部分に鎧や鞍などの馬具と裏側には武具が打ち出されています。

楕円形の火炉に端正な蕾形の鈕、猪目の煙孔が格調高い一品。時間をかけて育った金味も抜群ですね。

金箔が施されていたようで造られた当時は煌びやかな香炉だったのでしょう。

世代を越えて受け継がれ、守ってきていただいたお陰で出会えました。

次代へ大切にしてくださる方の元へと橋渡しさせていただきます。

この度は数ある買取店の中から弊社にご依頼いただき、誠にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは贈答品から貴重な時代ものまで幅広いお品ものを取り扱っております。

「処分するには忍びない」と思われましたらどんなものでも遠慮なくご連絡ください。

丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。



甲を鎧ふ #2『長烏帽子形兜』

2022.05.17 Category :


皆様こんにちは。スタッフのOです。
計16点の鎧兜をご紹介する「甲を鎧ふ」シリーズ、第2回は前回取り上げた豊臣秀吉と縁深い武将の兜をご紹介いたします。
今回の兜は、「賤ヶ岳の七本槍」として名高い加藤清正の「長烏帽子形兜(ながえぼしなりかぶと)」です。

清正が生まれたのは、460年前の1562年。
豊臣秀吉と同じ尾張(現在の愛知県)の生まれであったことから、幼少より小姓(雑用係)として秀吉に仕えていました。

元服の際に「加藤虎之助清正」と改名した清正は、その勇ましい名前のごとく様々な戦で活躍し武功をあげてゆきます。
秀吉が天下人になるきっかけとなったともいえる「賤ヶ岳の戦い」では特に大きな働きを見せたことで、秀吉より多くの褒賞を受け取り「賤ヶ岳の七本槍」として広く名を知られるまでに。

大名として肥後(現在の熊本県)を治めるようになってからは治水や農業政策・熊本城の築城など、政治面でも活躍。
当時治めるのが難しいとされていた肥後を束ねあげ、後世において清正を祀るための「加藤神社」が創建されるほど、民衆からの支持が厚い武将だったそうです。

参考リンク:加藤神社


そんな清正が秀吉主導による朝鮮出兵の際、かぶっていたとされるのが今回ご紹介する「長烏帽子形兜」。

「烏帽子(えぼし)」とは、日本において古来から使用されてきた帽子のこと。
平安時代に成人男性の普段着として普及したものの、徐々に形式的なものへと変化していったことで室町時代末期には儀礼時以外ほとんど使われなくなったそうです。

そんな烏帽子をあえて模した理由はわかりませんが、当時の日本人男性の平均身長が155cmほどであったこと、実物の兜は高さが約75cmと大きいことから、当時の人に馴染みのあるデザインを取り入れつつ、戦場において自身をより強く、大きく見せようとしたのかもしれませんね。


実物は金属や漆で固められた紙でつくられているにも関わらず、まるで布製のように折れ曲がった形が印象的です。

加藤一冑によるミニチュア作品には、清正が家紋として用いていた「蛇目紋」と思われる丸い前立がついています。

もともとは武具の弓の弦を巻いて戦に携帯するための道具である弦巻に似ていることから「弦巻紋」と呼ばれ、武士としての力強さを表現する紋でしたが、
蛇の目にも似ていることから「蛇目紋」とも呼ばれ、当時蛇が神聖な生き物として考えられていたため護符としての意味も加わったと言われています。

実物の写真では前立はついていませんが、大きな兜を被ったり戦を重んずる家紋を用いていた加藤清正という人物の戦への強い意志が伝わってくるような作品ですね。

また、清正は熱心な日蓮宗の信者でもあったそうで、「兜の烏帽子部分に清正自身が書いた『南無妙法蓮華経』と書かれた紙を数百枚も貼り合わせた」という逸話が伝えられているんだとか。

参考リンク:Google Arts & Culture 徳川美術館

こちらの兜は徳川御三家のひとつである紀伊家(紀州徳川家)から尾張徳川家へと受け継がれ、現在では徳川美術館の所蔵品とのこと。
豊臣秀吉・徳川家の双方に仕えた加藤清正の兜が徳川家ゆかりの美術館へ…というのは、納得の来歴です。

参考リンク:徳川美術館『企画展示 天下統一-信長から家康へ』

以上、簡単ながら「長烏帽子形兜」のご紹介でした。
次回は清正と同じ時代に生き、秀吉とも関わりのあった武将をご紹介できればと思います。

加藤清正
安土桃山時代に活躍した尾張(現在の愛知県)出身の武将。
1562年7月25日(陽暦)生まれ。
長く豊臣秀吉に仕え、1583年に起きた「賤ヶ岳の戦い」での活躍により
肥後(現在の熊本県)を治める大名となる。
1611年、二条城にて徳川家康と豊臣秀頼の会見を見届けたのち、
帰国途中の船中で発病し、熊本城で逝去。

加藤一冑(2代目)
1933年生まれ、東京出身の甲冑師。
兜飾りを制作しつつ、実物の甲冑の模造や修理なども行っている。
国宝などに指定された甲冑の模造・修理で名を馳せた初代より技術を学び、
1969年に「加藤一冑」を継承、現在に至る。
2009年に「東京都名誉都民」を受賞。



今日の一品 Is this a Japanese Early Modern Architecture?

2022.05.10 Category :


大阪市中央区のお客様より買取りさせていただきました。

昭和を代表する版画家のひとりである関野凖一郎氏の木版画です。

立派な大屋根が格好の良い建物ですね。この佇まいは江戸期に建てられた庄屋さんの建物でしょうか。

二段構えの瓦屋根と整然と連続する面格子が美しいです。

一切の無駄を排し、合理的かつ機能的な様式美に到達している姿はその意匠面においてモダニズム建築を先取りしているとでも言えるのでしょうか??

今はマンション暮らしですが、いつかこんな建物に住めたらなぁと憧れます。

人の姿の無い風景ですが、開いた建具がここに住む人の気配だけを感じさせます。

作品の題名が書かれていないので何処の風景かわかりませんが実在する建物だと思いますので資料を探してみます。

場所が判れば実際に見に行きたいと思います。

以上、簡単ではありますが関野凖一郎氏の木版画のご紹介でした。

この度は買取りのご依頼をいただき誠にありがとうございました。
この場をお借りして御礼申し上げます。

ORIGENでは昭和のものから貴重な時代ものまで古いお品ものを幅広く探しております。

お引越しや空家のお片付けの際には是非ご相談ください。

経験豊富な店主が細かく拝見いたします。

丁寧な査定と明朗会計をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。

関野凖一郎
1914年10月23日〜1988年4月13日
青森県青森市出身の版画家・洋画家。
1932年:今純三に銅版画を学ぶ。
1939年:東京へ出て恩地孝四郎に師事し、新宿鈴木研究所において油絵を学ぶ。
1971年:青森県文化功労者として青森県褒賞を授与。
1975年:芸術選奨文部大臣賞を受賞。
近代日本版画史に関する多数の著作を残す。



The vase not for sale

2022.04.28 Category :


春の時雨に季節の変化を感じる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

GWまでには晴れ間が広がり、良い天気となってほしいですね。

さて、本日は宝塚市のお客様よりお譲りしていただいた花瓶をご紹介いたします。

引越しに伴う片付けで家具や食器など色々と買取りさせていただいたものの中のひとつです。

クリスタルガラス製の綺麗な花瓶。。。Baccarat…ですが、残念ながらワケあり品です。

ワケあり品では済まない、大ワレあり品ですね。

基本的にはガラスの傷モノは扱いませんが、こちらはワレた姿もなかなか男前だったので引取りさせていただきました。

ヘデラベリーを生けてみました。

硬質ガラスなので小口が鋭く切りたっていて、触れると簡単に手を切ってしまいます。

売物にはできませんね。

光が差すと綺麗な七色に分光します。

流石はBaccaratですね。

販売できないので会社で使おうと思います。

へデラベリーの花言葉は「死んでも離れない」だそうです。

以上、簡単ではありますがワレてしまったBaccaratのガラス花瓶のご紹介でした。

この度は買取りのご依頼をいただき誠にありがとうございました。
この場をお借りして御礼申し上げます。

ORIGENでは花瓶や和洋食器などのお品ものを幅広く探しております。

お引越しや空家のお片付けの際には是非ご相談ください。

経験豊富な店主が細かく拝見いたします。

丁寧な査定と明朗会計をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。



甲を鎧ふ #1『一の谷馬藺の兜』

2022.04.21 Category :

皆様はじめまして。スタッフのOです。
今回、初めてblogを書くこととなりました。
お客様からお譲りいただいたお品ものの中で個人的に気になったものなどを少しずつご紹介していこうかと思います。
よろしくお願いいたします。

まずは「甲を鎧ふ」という題で月に1点ずつ、精細につくり込まれたミニチュア版甲冑の置物をご紹介して参ります。

こちらのコレクションは大阪府高槻市のお客様が蒐集され、大切にしていらっしゃったものです。
お譲りいただいた50点の中から厳選した16点を、歴史の勉強も兼ねてひとつずつご紹介いたします。
しばしお付き合いくださいませ。

早速ですが、皆様は画像に写っている兜の持ち主が誰かご存知でしょうか?
有名な兜なのでどこかで見た形だな、と感じる方も多いかもしれません。

答えは…誰もが知る戦国時代の武将、「豊臣秀吉」です。

豊臣秀吉といえば、日本史上類を見ないほどの出世を遂げたことで有名な人物。
天下統一の前には織田信長に仕え、様々な戦を経験してきたといいます。

秀吉が天下人となったきっかけともいえる、かつて織田信長の家臣仲間であった柴田勝家を破った「賤ヶ岳の戦い」は、ちょうど今から439年前の1583年4月にあったそうですよ。

秀吉が「豊臣」の前に「羽柴」の姓を名乗っていたことは有名ですが、なんとそのうちの「柴」の字は当時信長の重臣であった柴田勝家から取ったそう。
名前の由来にまでなった人物を打ち倒すその苛烈さがあったからこそ、戦国の世を統一できたのかもしれませんね。

秀吉の辞世の句には、戦国の世を荒々しく駆け抜けた武人の栄華と悲哀が見て取れます。

「つゆとをち つゆときへにしわがみかな 難波の事もゆめの又ゆめ」
(露のように生まれ露のように消えゆく我が身であることよ。大阪での栄華も我が人生も、まるで夢の中で見る夢のようであった。)

華やかで豪壮な安土桃山の時代に生きつつも、最期に自身を「露」とたとえた秀吉。
まさに戦乱の世の諸行無常・盛者必衰を思わせるような句ではないでしょうか。

そんな秀吉の兜として有名なのが、今回ご紹介する「一の谷馬藺の兜(いちのたにばりんのかぶと)」です。

画像に写っているのは兜飾りなどで有名な加藤一冑によるミニチュア作品。
美しく放射状に配置された後立のバランスが見事です。

こちら、なんと鉢が手の平に乗るくらいのサイズなんですよ。
頭に被ることはできませんが、小さくても威風堂々とした様はまさに武具然としていますね。

「馬藺(ばりん)」とは菖蒲の一種で、後立はその葉をかたどったもの。
単なる武具としてではなく、秀吉の怒涛ともいえる人生を彷彿とさせるような勢いを感じさせます。

実物は漆塗で黒く仕上げられた鉢のフチに金の蒔絵が施されており、秀吉のお洒落心が伝わってくるようです。

こちらの兜は三河(現在の愛知県)の藩士であった志賀家の祖が秀吉より賜ったものとして、現代まで伝えられてきたそう。
今日では東京国立博物館所蔵とのことです。

参考リンク:ColBase 国立文化財機構所蔵品統合検索システム

以上、簡単ながら「一の谷馬藺の兜」のご紹介でした。

「自宅に本物の甲冑がある!」

そんな方は少ないかと思いますが…先祖の甲冑の処分に困っている、そんな場合は是非ご相談ください。

次回は豊臣秀吉とゆかりのある武将の作品をご紹介できればと思います。
よろしくお願いいたします。

豊臣秀吉
安土桃山時代に活躍した尾張(現在の名古屋市)出身の武将。
1537年2月6日生まれとされるが、出生の時期には諸説あり。
百姓の子として生を受けるも武人を志して独り立ちし、数々の戦功で足軽から太政大臣へと上り詰める。
1598年、62歳で逝去。

加藤一冑(2代目)
1933年生まれ、東京出身の甲冑師。
兜飾りを制作しつつ、実物の甲冑の模造や修理なども行っている。
国宝などに指定された甲冑の模造・修理で名を馳せた初代より技術を学び、1969年に「加藤一冑」を継承、現在に至る。
2009年に「東京都名誉都民」を受賞。



今日の一品 water shape

2022.04.14 Category :


硝子工芸作家
津田清和氏の作品を手にしました。

ふくらんだ気泡のような、うすい硝子が水の姿を教えてくれます。

口縁部まで水を満たすと、まるで水晶のように光を集め、やさしく拡散します。

器形は瓶子と呼ばれるもので底部から肩にかけて大きく張った曲線を描き、口は小さく窄む形が特徴です。

古くに中国で考案された陶磁器の器形で当時は酒瓶として用いられましたが、使い勝手が悪く次第に作られなくなったそうです。

しかし、その姿はとても美しく今なお、鑑賞陶磁として高く評価されています。

これまで陶磁器で作られてきた瓶子を宙吹き硝子で試みたのが津田清和氏です。

目を凝らすと、かすかに緑色を帯びており、ゆらゆらと波打ち、小さな気泡を含んでいます。

古い硝子の質や陶磁器の形を沢山、研究されているんだと思います。

津田清和氏はこの瓶子を「水のトルソー」とも呼んでおられるそうです。

花は最近、お気に入りのパーロット咲きのチューリップ。

黄色に赤縞が特徴的なフレミングパーロットです。

台にしているのは以前にお客様からお譲りいただいた江戸時代の朱塗棚。

歴史ある棚の上に置き、水をいっぱいに満たすだけで背筋がすっと伸びる瓶子です。

高台が凄く小さいので慎重に扱い、割らないように気をつけます。。。

以上、簡単ではありますが津田清和氏の硝子瓶子のご紹介でした。

ORIGENでは骨董品を中心に幅広いお品ものを取り扱いしております。
どんなお品ものでも拝見いたしますのでお気軽にご相談ください。

経験豊富な店主が細かく拝見いたします。

丁寧な査定と明朗会計をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。



今日の一品 Medicine chest

2022.04.07 Category :


大阪市生野区のお客様よりお譲りしていただきました。

御祖父様の時代から漢方薬店を営まれていたそうで、その頃から貴重な漢方薬を納めていた薬箪笥です。

薬箪笥といえば数百種類の薬を仕分けるための抽斗の数の多さが特徴です。

こちらは朝鮮薬箪笥です。
日本や中国にも薬箪笥はありますが、それぞれに特徴があり見比べるのも面白いです。

水平垂直のものを見ると気持ちがいいですね。碁盤の目のように整った桟が美しい。

ツマミは可愛らしい勾玉形。

東洋医学の世界観を示す陰陽太極図がモチーフなのだと思います。

外れて無くなった箇所はリングやヒートンで代用されています。

全く同じものを見つけるのは難しいですが、風合いの似た金物を探して合わせたいところです。

使われ始めてから100年程は経過していると思われます。

抽斗からは色々な香りがします。漢方薬独特のツンとする香りやズンと重い香りまで様々。

綺麗にメンテナンスして便利な整理箪笥として使っても良いですし、迫力があるのでお店のディスプレイなどにも良いかと思います。

金物はトロトロに経年変化しており、とても良い金味です。

希少な漢方薬は鍵を掛けて保管していたようです。

古くから漢方薬店をされていたため、今では希少価値が高い原料や薬事法上の理由で市場に出せない漢方薬なども沢山残っているそうです。

お客様のご厚意でガラス瓶に保管されていた貴重な沈香である伽羅の香りを楽しませていただきました。
ガラス瓶の蓋を開けた瞬間に言葉に出来ないほどの素晴らしい香りが部屋に広がりました。
時間が経っても、その香りは消えず「これが本物か」と驚きました。

以上、簡単ではありますが買取りさせていただきました朝鮮薬箪笥のご紹介でした。

この度は長年大切にされてきた薬箪笥と貴重な名香体験をさせていただきありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは骨董品を中心に古いものを幅広く探しております。
どんなお品ものでも拝見いたしますのでお気軽にご相談ください。

経験豊富な店主が細かく拝見いたします。

丁寧な査定と明朗会計をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。



謙虚な美

2022.03.31 Category :


茶道や華道といった高尚な素養は全くありませんが、見様見真似でいけてみました。

椿の蕾は老朽化に伴い解体されることとなった古い家屋のお庭から。

お譲りいただいた花入に以前、すぐに枯らしてしまった山野草の枝を添えて。

花入は高岡銅器の周素觚。

唐銅の落ち着いた色調と曲線が美しい。

水を注ぎ入れた花入の口にできる小さな水面には景色を一変させる力があります。

椿は関西に江戸期から伝わる赤角倉。

淡い紅色の蕾が花開けば千重咲きに。

「花は野にあるようにいけ」と利休さんは言われたそうです。蕾を摘んだ時と同じように雨に見立て水滴を。

月並みですが、とても儚い枝木と蕾の姿を見ていると一瞬という時間が永遠にすら感じられます。

僅かな風や水の揺らぎで呆気なく崩れてしまうので全神経を指先に集中させる。

その時に感じる「無」の境地。

一切の邪念のない心の境地。

いつの日かそんな場所に辿り着けるように修行を続けて参ります。なんつって。

椿:赤角倉
枝:山野草枯枝
花入:唐銅 周素觚 高岡銅器
台:古い木箱

この度は美しい椿と花入をお譲りいただき誠にありがとうございました。
この場をお借りして御礼申し上げます。

ORIGENでは骨董品などの古い時代のお品ものを幅広く探しております。
時代物であればどんなお品ものでも拝見いたしますのでお気軽にご相談ください。

経験豊富な店主が細かく拝見いたします。

丁寧な査定と明朗会計をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。



Renovation #1

2022.03.10 Category :


元印刷会社の製品展示室。実は店子としてお借りしている建物の空きスペースです。

長期間使われていなかった為、かなり古びていますが南向きの窓から差す光がとても明るく、開放的な空間はポテンシャル抜群です。

ここを綺麗に改装して展示やイベントスペースを創ろうかと計画しております。

劣化したフロアタイルの接着剤を専用の機械で削り取っていきます。

プロの方にお任せする前に自力作業で工事費用を節約。

Let’s DIY!

業者向けの研磨機械。タフポリッシャーをレンタル。

「機械やし楽やろ」と甘く考えていましたが、凄いパワーの機械をハンドリングするのにはかなり筋力を使います。

早速、自力作業の辛さが身に染み。。。業者さんの労力を痛感しております。。。

さて、どんなスペースになるのやら。華道教室とか良いな~と考えています。先生が居りませんが。。。

つづく。