大阪市西成区のお客様よりご依頼いただきました。
3年間空家にされていた古いお家。台風の影響による瓦や建具の損傷が至る所に見受けられ、家財整理が済んだら解体されるとのことでした。大正期に建てられた貴重な日本家屋でしたが維持管理にかかる費用を考えると致し方無かったようです。最近そういった老朽化や台風被害による案件が増えています。いつか古いお家を再活用するような事業にも取り組めたらと考えており、その為に必要な準備を始めていこうと思っています。
さて一部ではありますが、今回お譲りいただいたお品ものをご紹介いたします。
先代が商いに使っておられた帳場箪笥と小箪笥。小ぶりで手の良い唐木家具。小ぶりなものの方が流通が良く人気があります。
お客様が必要な着物を選ばれた後の残りもの。ですが、私としてはこちらの方がありがたい。藍染や絣の木綿布など。
使い込まれた鉋に鑿。錆びていたり、刃こぼれしていたりと状態は悪いですが磨けば光ります。また名工と呼ばれる鍛治職人の作ものは美術品として扱われるものもあります。
長い間、明かりをともしてきた照明の電笠。色ガラスが使われているものや本格的な切子が施されているものは希少価値があり高値で取引されるコレクション品です。(写真のものは時代が下り昭和期のもので希少価値はあまりありません)
11月にもかかわらず暑い日が続いています。私は今日も半袖で元気ですが、スタッフはもれなく風邪をこじらせております。2018年も残すところあと二ヶ月ほど、くれぐれもお体ご自愛くださいませ。年内は12/28までの営業となります。また改めて年末年始の営業案内を投稿いたします。よろしくお願いいたします。