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今日の一品 香器『待春』帖佐美行作

2020.07.31 Category :

大阪市西淀川区のお客様よりお譲りしていただきました。

独特な形の香炉。

銅に銀鍍金を施し、鏨で可愛らしい蝶と水玉文を彫刻しています。

作者は文化勲章受賞者であり文化功労者の彫金家帖佐美行氏です。

作品名は『待春』

白檀のやさしい香りが漂ってきそうな爽やかな香炉です。制作年代は1980年代頃と思われます。

香炉は実用的で人気のあるお品ものです。

こちらの香炉は見た目も可愛らしいのでお香が苦手な方は飾って楽しむのも良いかもしれません。

最近、お香に少し凝っているので、しばし楽しんでから次の方にお譲りしたいと思います。

以上、簡単ではありますが帖佐美行の香器『待春』のご紹介でした。
この度は貴重なお品ものをお譲りいただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

古美術品などの骨董品を中心に時代家具や建具まで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。

帖佐美行(ちょうさよしゆき)
1915年鹿児島県出身。1930〜38年まで彫金家小林照雲に、1940年からは彫金家海野清に師事。

1966年日本芸術院賞受賞。[1]

1969年日展理事に就任。

1974年日本芸術院会員になる。

1975年日展常務理事に就任。

1987年文化功労者、1993年文化勲章受章。



移転のお知らせ We will move.

2020.06.18 Category :

大阪市浪速区恵美須町で開業してから、早5年。あっという間の5年間でしたが、この度ご縁をいただきまして、大阪市天王寺区城南寺町へと移転する運びとなりました。

創業地であり、職人さんや友人と作った思入れのある店なので、名残惜しいですが6月30日をもちまして恵美須町での営業を終了とさせていただきます。

近隣の方々ならびに、ご依頼いただきましたお客様のおかげで無事に5年間の営業を続けてこられました。ありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

移転先でもプロの方の手をお借りしながら、自分達で出来る部分はセルフリノベーションで作っていこうと思います。

今までよりも広いスペースになりますので、これまで十分に取り扱うことの出来なかったお品ものにも対応できるようになります。

お客様の利便性向上に努めてまいりますので何卒よろしくお願いいたします。

工事期間中は店舗査定を休止しております。仮設になるかと思いますが、出来るだけ早くご来店査定ができるよう準備を進めてまいります。

なお、出張査定は平常通り営業しておりますのでお気軽にご相談ください。

お客様にはご迷惑をお掛けしますが、何卒ご理解いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

ORIGENでは古美術品などの骨董品を中心に古家具や時代建具まで幅広く取り扱っております。
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唐津&博多旅行記 博多編

2020.05.18 Category :

博多の祖父母宅へ帰省した際の記録をまとめました。

前回は唐津編のご紹介でしたが、今回は博多編。ORIGENのルーツを辿る旅になりました。

昨年も博多に帰省した際に訪れた福岡市赤煉瓦文化館。

明治42年(1909年)に旧日本生命保険株式会社九州支店として竣工。

東京駅の設計者である辰野金吾設計による見事な煉瓦建築です。

初めて見た時からただならぬものを感じていましたが、今年の帰省時に発見した叔祖父の写真アルバムに約80年前に撮影された『朝ノ日本生命』と題された白黒写真を見つけ驚きました。朝霧のせいか朧げな姿です。

祖母に写真について聞くとアルバムを見ながら当時のことを詳しく話してくれました。

「橋口町には書店や西洋家具店などのお洒落なお店があり、お医者さんや大学の先生など当時の文化人が沢山住んでいた最先端の町。赤煉瓦はそのシンボルでとても立派な建物だった。骨董屋さんも沢山あり、その中でも岩権(いわごん)が一番大きかったのよ」

旧日本生命保険株式会社九州支店のあった地域はかつては橋口町という地名で西洋建築が立ち並ぶ、博多で最も文化的に進んだ町だったそうです。

橋口町に関することは後述することにし、建物内部に。

この建物は国の重要文化財に指定されており、内部は綺麗に復元されています。鉄骨材は当時ENGLANDから輸入されたものだそうです。

階段部分や天井の装飾部分は曲線的なアールヌーボー様式。手摺部分は戦時中に供出したために木製になっています。

大きな上げ下げ窓や復旧品を含む古い金物や照明器具など細かい見所が沢山あります。

唐津で訪れた旧唐津銀行との共通点などを比較するのも面白い。

そして、毎年恒例の灯籠へ。

福岡市赤煉瓦文化館から徒歩10分程のところに、博多町家寄進高灯籠という大きな石灯籠があります。

明治時代に建造されたもので、灯籠の表面には博多の商家の屋号が刻まれた石板がびっしり嵌め込まれています。その中には曽祖父の代まで営んでいた骨董店の石板も残されています。祖母の話の中で語られた橋口町の岩権(いわごん)とはこのことです。

ORIGENという屋号は祖父の営んでいた織源という呉服店から引継ぎました。岩権は祖母の家系が幕末〜昭和30年代前後まで営んでいた骨董店の屋号です。

祖母の話を裏付けるようにアルバムに貼り付けられた『橋口町ノ光景』と題された写真には書画骨董と書かれた骨董店の軒先が写っています。残念ながら岩権 骨董舗の写真は現存しません。

当時の橋口町には古美術を扱う骨董店が沢山あったようで、中でも岩権は一番のれんの古い老舗だったと記載されている郷土資料が残されています。

私が生まれた時には岩権の最後の代である曽祖父は既に他界していたのでこの道の手ほどきは受けてはいませんが、家の歴史を証明できるものが残されているのは少し誇らしく、同時にその名に恥じないようにせねばと気の引き締まる思いになります。

これから博多の旧橋口町に関する資料を収集していこうと思います。資料お持ちの方がいらっしゃいましたら是非ご連絡ください。

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