あけましておめでとうございます。スタッフNです。
みなさんは「萩の七化け」という言葉をご存知でしょうか?
山口県萩市で焼かれる日本を代表するやきものの一つである萩焼。
使い続けることで器の色味や風合いが経年変化する萩焼の特徴を指した言葉なのだそうです。
堺市にお住まいのお客様より、可愛らしい茶器をお譲りいただきました。
手のひらに収まるサイズ感や木の葉を象ったフォルムが愛らしい一品。
角度や明かりによって寒色や暖色にも見える色味には独特な味わいを感じます。
せっかくの機会なのでお茶を淹れ、スタッフたちでいただきました。
萩焼の原料となる胎土は水分の吸収率がよい、とても柔らかなやさしい土です。
焼成の過程で土と釉薬の収縮率の差によって「貫入(かんにゅう)」と呼ばれる細かな亀裂ができます。
この貫入に茶渋などが染み込むことで、うつわの色味や風合いが変化することを「萩の七化け」と呼びます。
また萩焼は「一楽、二萩、三唐津」と称され、優れた茶陶としても高く評価されているやきものです。
土や釉薬から生まれる独特な風合いと、絵付や装飾のない素朴な姿。
萩焼は使い続けることで魅力が増し「育てるように使う」ことができる「変化する」やきものです。
この度は大切なお品をお譲りいただき誠にありがとうございました。
産地:山口県萩市
品名:宝瓶/木の葉型煎茶碗
参考サイト↓
萩焼会館
前回のブログ↓
あけましておめでとうございます。