スタッフ日録:昭和初期の肘掛け椅子#24

2024.11.08 Category :

骨董 古美術 古道具 古玩 アンティーク
こんにちは。スタッフNです。

先日とは打って変わって一気に寒くなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は、昭和初期の古い洋館で使われていた肘掛け椅子についてご紹介させていただきます。

奈良県橿原市にお住まいのお客様より、昭和初期の肘掛け椅子をお譲りいただきました。

元々は「応接セット」として応接間で使われていたそうです。

椅子自体は昭和初期によく見られたタイプのデザインですが、緩いカーブをつけた肘掛けが特徴的で、一手間かけて加工されたお品であることが伺えます。

また、国産の貴重な楢材が使用された木部は、古くなった塗膜をヤスリをかけて除去し、本来の質感を残すため、木に浸透するタイプの塗料を塗りナチュラルに仕上げました。

その後、職人さんにヨーロッパのデットストック生地に張り替えていただき、ボロボロだった椅子が見事に生まれ変わりました。

シンプルな生地と無垢材の組み合わせは、現行製品のような新しさを感じますが、これから先どのように変化し、味わいを増すのか密かに楽しみにしています。

この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。


品名:肘掛け椅子
産地:日本
時代:昭和初期


前回のブログ↓
大阪市港区にて骨董品出張買取のご依頼をいただきました!


投稿をシェアする

スタッフ日録:100年の記憶#7

2024.01.19 Category :

アンティーク肘掛け椅子買取大阪
こんにちは。スタッフNです。

今回は会社の3階にあるギャラリースペースで使用している古い肘掛け椅子をご紹介いたします。

ここは金継ぎ教室やデッサン会を開催したり、時にはスタッフの休憩所として利用しているスペースです。

真っ白な壁とコンクリートの床が一見無機質に見えますが、差し込む光が柔らかくとても居心地の良い癒される空間です。
アンティーク肘掛け椅子買取大阪
この椅子はかつて大阪市西区の古い会社の応接室で使われていたもので、年代は大正時代のものだそうです。

その後、使われなくなり長い間、倉庫に保管されていた椅子を引き取りました。

自力で傷んだ生地や壊れたバネやビスを取り除き、椅子張り職人さんに布を張り替えていただき、新たな椅子として再生しました。

生地はヨーロッパ製のデッドストックを使用しています。
アンティーク肘掛け椅子買取大阪
自らの手で修理・修繕することでものに対する愛着がより一層深まりますね。

この椅子が作られてから100年以上が経過していますが、昔のものは丁寧に作られているのでリペアすることで長く使うことができます。

古い家具をお持ちの方はリペアして新たな生命を吹き込んでみてはいかがでしょう?

余談ですが、修繕後に販売予定でしたが店主が大変気に入り、今では会社用として大切に使っています。

この度は大切なお品をお譲りいただき誠にありがとうございました。


年代:大正時代
特徴:楢材


前回のブログ↓

うるしの粋「段肩身替り雑煮椀」


第一回 本うるし金継ぎ教室

上本町デッサンスペース


投稿をシェアする