初めまして、10月より入社したスタッフNです!
今まで触れたことのない骨董品や美術品 古道具、服飾品などなど、毎日さまざまな商品に囲まれ発見の連続です。
私が、日々の撮影や商品に触れる中で感じることや魅力を皆様と共有できたらと思います。
まず始めに、先輩より各商品の取り扱いや清掃について教わりました。
そんななか、ひときわ目を惹かれたのが薩摩切子のお猪口グラス。
手のひらに収まるサイズ感といい、光の反射や角度によって変化する色合いがとても奇麗です。
ふと、桐箱に記された「復元」が気になり薩摩切子の歴史について個人的に調べてみました。
薩摩切子は、鹿児島県で生産される切子の一種であり、美しい彫刻や模様が特徴です。
薩摩切子の歴史は、江戸時代にさかのぼります。
当時の薩摩藩主が海外から職人を招いてガラス工芸の技術を取り入れたことが始まりとされています。
しかし、切子製造を奨励した藩主が亡くなると製造は縮小、さらに幕末や明治初期の戦乱などで工場が消失し製造が一時中断してしまいます。
昭和初期、薩摩切子の再生を目指す人々が現れ、わずかな資料や昔の写真を参考に薩摩切子の特徴的な模様や彫刻の試行錯誤を繰り返し職人の創造力と繊細な技術が結集し、再び広く知られるようになりました。
繊細な模様やグラデーションと透明の美しい対比は、復元を目指した職人たちの熱意や技量に圧倒される思いです。
今回、薩摩切子をお譲りくださったお客様も、きっと綺麗な薩摩切子に魅了されたのではないでしょうか。
商品の歴史や製造に込められた意味を知ると、さらに愛着が深まり、より一層大切に扱う気持ちで身が引き締まりますね。
次回も気になる商品をご紹介いたします、お楽しみに♪
商品:復元薩摩切子 色被せガラス 切子猪口 赤・黄・青
参考サイト↓
薩摩びーどろ工芸
前回のブログ↓
花器買取 生野区の李朝白磁