あっという間に3年の月日が過ぎ去り、ようやくこの地を再訪することができました。
福岡県福岡市中洲にある博多町屋寄進高灯籠。
月日の過ぎるのは早いですね。
ご先祖様が営んでいた骨董店の名が彫られた石板が嵌め込まれている高灯籠です。
先の大戦により殆ど全ての資料が消失していますが、この高灯籠だけは激しい博多の空襲から逃れ、今に伝わります。
やはり、石は強いですね。
金属製であったら金属回収令により、現存していないでしょう。
かつてお店があったことを示す唯一の証ですので毎年必ず、拝みに行きたいと思っていたのですがこの3年間は叶いませんでした。
3年ぶりに来てみると灯籠の周りに単管バリケードがいくつも置かれていました。
以前は灯籠の足元に花が植えてあったのですが、それもなく…
何か工事をされるのでしょうか?
よく見ると、台座の一部が割れていたり、隙間が広がっていたり、あちらこちら老朽化が進んでいます。
もしかして、取り壊しされるのでは……
歴史ある福岡市の史跡なのでそんな事は無いと信じたいのですが、バリケードや植栽がされなくなった姿を見ると嫌な予感が……
恐らく花火だと思うのですが、以前には無かった焼け焦げた様な跡が……
イタズラ防止の為のバリケードでしょうか。
明治期の個性的なお店の屋号を彫った石板が目を惹く珍しい灯籠です。
現存するお店もきっとあるはずなのでひとつずつ調べるのも面白そうです。
造立から123年が経過しております。
経年劣化も進行していますので保存補修工事の準備である事を祈りたい。
前回のブログ↓
ORIGEN買受帳 六. 珉平焼 陽刻緑釉五爪龍文小皿