茶道や華道といった高尚な素養は全くありませんが、見様見真似でいけてみました。
椿の蕾は老朽化に伴い解体されることとなった古い家屋のお庭から。
お譲りいただいた花入に以前、すぐに枯らしてしまった山野草の枝を添えて。
花入は高岡銅器の周素觚。
唐銅の落ち着いた色調と曲線が美しい。
水を注ぎ入れた花入の口にできる小さな水面には景色を一変させる力があります。
椿は関西に江戸期から伝わる赤角倉。
淡い紅色の蕾が花開けば千重咲きに。
「花は野にあるようにいけ」と利休さんは言われたそうです。蕾を摘んだ時と同じように雨に見立て水滴を。
月並みですが、とても儚い枝木と蕾の姿を見ていると一瞬という時間が永遠にすら感じられます。
僅かな風や水の揺らぎで呆気なく崩れてしまうので全神経を指先に集中させる。
その時に感じる「無」の境地。
一切の邪念のない心の境地。
いつの日かそんな場所に辿り着けるように修行を続けて参ります。なんつって。
椿:赤角倉
枝:山野草枯枝
花入:唐銅 周素觚 高岡銅器
台:古い木箱
この度は美しい椿と花入をお譲りいただき誠にありがとうございました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
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