雪が散らつく寒い日が続いていますね。
こんにちは、こんばんは。
正月気分もようやく抜けて、いよいよ本格始動と行きたいところですが壁や天井を打ち抜いた、だだっ広い鉄骨造の事務所では暖房がなかなか効かずスタッフ全員が毎日肩を震わせながら春の訪れを今か今かと待ちわびております。
と言うわけで今日はそんな寒い季節に大活躍の最近話題のアレをご紹介します!
昔はどこの家庭にも必ずあったものですが、最近はめっきり使われることが無くなりました。
今でも昔ながらのお家に伺えば大抵ひとつふたつは押し入れの奥に眠っているか、庭に転がっているもの。
2022年の内閣府の調査では日本国内において、その約9割は家屋の玄関先に配置され汚染された河川やため池に代わる小魚等の主要な生息地としてアップサイクルされており、人と生き物が共存しえるサスティナブルな社会の実現に貢献しているという調査結果も発表され。。。
ここまで言えばもうお判りのアレです。
火鉢です。
最近話題と言いましたが、ただのマイブームでございます。
火鉢が使われることの無くなった時代に都会で育った僕にとっては火を起こし、掛けた鉄瓶から出る湯気のゆらゆらを眺めているだけで心癒されます。
昔は当たり前だったことですが、今では家で炭火を使うのはなかなか勇気が入りますね。
火の不始末による火事も多かったのでしょうね。連棟木造家屋が多かった時代にひとたび火災が起こると延焼して大災害になってしまいます。そうして段々と使われなくなっていったのでしょう。
幸い事務所は鉄骨・コンクリート剥き出しなので火災の心配は少ないですが、火の粉が飛ぶとドキッとして何処に落ちるかを目で追ってしまいます。
お品ものは信楽焼のもので海鼠釉と呼ばれる黄~濃紺色が混ざり合い流れる色彩が特徴。昭和に大量生産されたものですのでよくあるものではありますが、一点一点異なった景色となっており、見ようによっては面白い。
正直なところ、実用以外にはメダカの水槽かプランターカバーくらいにしか用途が思いつかず、火鉢を引き取る事は少ないのですが写真のものはお客さんに頼まれて(言葉は悪いですが半ば強引に押し込まれてしまった)引き取ったものです。
しかも!!
持ち帰った後によく見ると底部から胴部にかけて30センチものヒビがあるではないか。。。。。。
なんとも残念な気持ちになりましたが、直径が60センチほどもあるので廃棄するのも大変です。何より、そのまま廃棄するのは。。。
そこでヒビに沿って穴を開け、ひとつひとつ手作りした楔を打ち込みました。
どうでしょうか!かなりカッコ良くなったのでは思います!
素材はホームセンターに売っているごく普通の銅の針金です。
短く切って曲げ、金槌で打ち込みました。
最後に薬品で銅を黒く変色させて仕上げ、ヒビの隙間は黒色の新うるしで補修しました。
陶器に穴を開けたり、楔を打つのは初めてだったのでダメ元でしたが案外上手くいきました。
図らずも手にすることとなったキズものの火鉢でしたが、結果的にはヒビを逆手に取ることでありふれた大量生産の火鉢が唯一無二の一点ものとなりました。何より、ものの命を少し延ばせてよかったと思います。
時折、鳴るぱちっぱちっという炭の音が心地良く、ヒーターやエアコンの熱とは異なる炎の暖かみが感じられます。
炎を見ていると何故かとても懐かしい気持ちになり、ぼーっと見入ってしまいます。
遠い過去に刻まれた普遍的な記憶が呼び覚まされているのかどうかはわかりません。
今度、焼芋を作ってみようと思います。
ご静聴ありがとうございました。
信楽焼 海鼠釉 大火鉢
昭和20~30年代
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