写実的に描かれた桃。生命力の象徴である桃がいきいきと描かれています。
今まさに熟しつつある様が濃淡で表現されています。
桃の下で羽を休めている二羽の鳥は綬帯鳥。四季の植物との組み合わせにより、富貴長寿・春光長寿などおめでたい意味となります。
今回の掛軸は奈良県大和高田市のお客様よりお譲りいただきました。
作者不詳ですが江戸後期頃の南蘋派※1の作品。表具を修復し長年大切にされていたものです。
貴重な旬の掛軸をお譲りいただきありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
弊社では長い年月を経たものを探しております。古美術品などの骨董品を中心に古い家具から時代建具といったものまで幅広くお取扱いしております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。よろしくお願いいたします。
※1沈 南蘋(しん なんびん、康熙21年(1682年-?)
中国清代の画家。1731年 (享保16年) 来日し長崎に2年間弱滞在し写生的な花鳥画の技法を伝えた。
弟子の熊代熊斐らが南蘋派を形成。円山応挙、伊藤若冲など江戸中期の画家に多大な影響を及ぼした。