時々、街で見かけるこんな風景。
庭木が鬱蒼と生い茂り、手入れされぬままの状態となった空家。今思えば子供の頃、近所の森のような空家の存在が不思議で良く眺めていたのを覚えています。既にその頃からこの仕事に導かれていたのかも知れません。
時々、子供の頃に住んでいた地元の街に査定で行く事があります。かつての空家はマンションや新しい住宅地に生まれ変わり、街並みも随分と変わったなぁと感じる今日この頃です。
古い建物が好きなので取り壊しと聞くと残念な気持ちになりますが、空家の所有者の方からお話を聞くうちに維持管理も大変だと知りました。形あるものはいつか壊れます。諸行無常ではありますが、簡単に壊されてしまうのではなく、全てでは無くても活かせる部分を見つけ大切にしたいものです。いつか好みの古い建物があれば綺麗に手直して住みたいなと憧れています。
今回撮影に使ったのは箱根の伝統工芸寄木細工の貯金箱。
意識して集めた訳ではないんですが、状態が悪く売り物としては難しいものです。細かい細工を見ていると捨て辛く、気がつけばいくつか集まっていました。
箱根の寄木細工は江戸時代から続く歴史ある工芸品です。
薄く加工した木を嵌め込む木象嵌・複数の木を組み合わせる寄木細工は世界最高峰の木工技術。
今回の寄木細工は経年劣化と保管状態が原因でかなり傷んでいるものですが、落ちた瓦や外壁の傷み具合がご依頼で伺う古い蔵そっくりだったのでジオラマにしてみました。
古い石造の銀行イメージした貯金箱
こんな左右対称でシンプルな古い家があれば良いですね。
こちらは屋根をズラした部分に投入口が隠されています。
近藤俊二製
大日本相州小田原緑町
昭和初期頃の物と思われます。
ORIGENでは古い家屋や蔵に保管されたものの査定はもちろんのこと。古い建物に取付けされている照明や建具なども買取しております。また大量に残された荷物の整理に関するご相談も承っておりますのでお困り事がありましたらお気軽にご相談ください。個人様だけでなく事業者様からのご相談も随時承っております。
よろしくお願いいたします。
●前回のジオラマブログ
http://osaka-origen.com/2018/08/04/古い空家のご相談承ります%E3%80%82/