神戸市中央区で買取させていただきました。
久しぶりに古いマルニ木工(通称オールドマルニ)の椅子を見つけました。
マルニ木工と言えば昭和初期に創業した日本有数の家具メーカー。
http://www.maruni.com/
老舗家具メーカーであると同時にnextmaruni projectでは妹島和世+西沢立衛 / SANAAや深澤直人が設計した家具を高い木工加工技術で製造しています。
一時期、HIROSHIMAのアームチェアが欲しくてショールームまで見に行ったのが懐かしい。
http://www.maruni.com/shop/g2956-31/
そんなマルニ木工の1950年代の成型合板椅子。製造年代はマークで判別できます。5脚中の1脚だけステッカーが残っていました!
孔雀マークは1952年(昭和27年)から採用されたようです。いつ頃からがオールドマルニと呼ぶべき物かはっきりしませんが、私は60年代までと認識しています。
http://www.maruni.com/jp/company/ci
成型合板のオールドマル二は初めてで、最初は天童木工の椅子かと思いました。材質は森の女王ブナです。
安心感のある背もたれで座り心地もすごくいい。
しかし、、、状態が、、、この椅子は神戸の異人館近くのお家の床下に長期間眠っていたため、残念ながらコンディションがあまりよくありません。
写真のものが一番良品。
神戸の地形を利用した地下室のような場所です。長期間、湿気を吸ったためビスは錆び、合板の剥がれも見受けられます。
一般的な木製椅子ならば修善が可能ですが成型合板だと修理がかなり難しくなってしまいます。
何とかなるかな~っと思い買取させていただきましたが、今回は商品にはならないかもしれません。
それでも最近では見かけることのない資料的価値のあるオールドマルニの一脚です。