今日の一品「色絵 翡翠図 湯呑 」 高橋誠

2020.02.28 Category :


大阪市北区で買取りさせていただきました。

高橋誠作の「色絵翡翠図湯呑」です。

素早い筆致で描かれた眼光鋭い雄の翡翠。

翡翠と書いてカワセミと読みますが、石の種類のひとつである翡翠(ヒスイ)はカワセミが語源だそうです。

柔らかい白磁に深みのある釉薬が綺麗です。

色絵磁器分野での人間国宝である藤本能動に師事した経歴が作風に大きな影響を与えています。

銘はシンプルに誠の一字。

以上、簡単ではありますが先日、買取りさせていただきました高橋誠の作品のご紹介でした。
この度は貴重なお品ものをお譲りいただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

古美術品などの骨董品を中心に時代家具や建具まで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。

高橋誠(たかはしまこと)
1948年、埼玉県大宮市出身。
東京芸術大学工芸科陶芸専攻へ進学、大学院を修了。
その後人間国宝の藤本能道に師事、釉薬や絵付けを研究する。
1986年に神奈川県小田原市に築窯、独立し、
以降多くの作品を発表。

九谷焼(くたにやき)
色絵陶磁器の一種。
1655年に加賀藩の命で有田より招かれた後藤才次郎が江沼郡九谷村で窯を開いたことから始まる。
しかし1700年代の初頭に突然廃窯(原因不明とされている)。この間の作品を現在古九谷と呼ぶ。
その約100年後、他の地域で磁器産業が盛んになった影響を受けて九谷焼が再興する。
多様な窯と多様な画法が生まれた。



Grand Seiko,OH #1

2020.02.27 Category :


先日、お客様よりお譲りしていただいた一本。

Grand Seiko HI-BEAT(Ref.6146-8050)
通称61GS

今から48年前の1972年製の時計です。

エッジが鋭くカットされた立体的なデザイン。

とても良い時計ですが、残念ながら不動。

細部までこだわって作られた時計をもう一度稼働させるべく、修理専門の時計店にオーバーホールを依頼しました。

風防はケースのカットデザインに合わせた3面カット加工の施されたクリスタルガラス製。

厚みのあるガラスと手間のかかる加工が当時の時計造りへの思いを感じさせます。

裏蓋を開けてみると、錆びついた無惨な姿のムーブメントが。

ムーブメントは国産腕時計初の10振動ハイビートCal.6146A。

経年の汚れも目立ちますが、ローター部分の青サビが深刻です。

優秀なムーブメントなので復活してくれるはず。

リューズはGSロゴがしっかり残っていて良好(オリジナルパーツ)。

劣化しやすい裏蓋のGSメダリオンも経年の割にはしっかり刻印が残っています(オリジナルパーツ)。

SEIKOの最上級ラインであるGrand Seikoは“実用時計の最高峰“というコンセプトのもとに造られています。

狂いの少ない正確な時刻精度。

実直でシンプルなデザインなので飽きがこず長く愛用できる一本。

オーバーホールの完了予定は3週間後。

無事に戻ってきたら改めてご紹介いたします。



臨時休業のお知らせ : 2月22日・23日

2020.02.21 Category :

2月にも関わらず暖かい日が多いですね。

週末まで雨模様のようですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

1月もあっという間に過ぎ去り、もう2月半ばです。。。毎年2月はゆっくりモードなのですが、今年は暖冬の影響か去年に比べお客様の気持ちが動きだすのも少し早いかもと感じる今日この頃です。

さて、本日は臨時休業のお知らせです。

2月22日・23日は都合により臨時休業とさせていただきます。

ご来店をご検討されていたお客様にはご迷惑をお掛けし申し訳ありません。

上記2日間以外は毎日営業しております。

春が近づくにつれてご自宅や空家の整理などをされる方も多いかと思います。

古いものや価値の気になるものがありましたらお気軽にご相談下さい。

弊社では長い年月を経たものを探しております。古美術品などの骨董品を中心に古い家具から時代建具といったものまで幅広くお取扱いしております。

丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
よろしくお願いいたします。



今日の一品『象嵌湯呑』人間国宝 島岡達三

2020.02.18 Category :

大阪市天王寺区のお客様よりお譲りしていただきました。

ご家族が蒐集された陶芸品の査定依頼いただき、色々とある陶芸品なかに人間国宝 島岡達三の『象嵌湯呑』を発見しました。
高台が高く、湯呑みっぽくない形。やや大振りですが、意外にもすっぽりと手に馴染みますので湯呑みに限らず、使いやすい一品です。飽きのこない落ち着いた色彩も良いですね。

窯印はシンプルに達三のタです。

以上、簡単ではありますが先日、買取りさせていただきました人間国宝島岡達三の作品のご紹介でした。
この度は貴重なお品ものをお譲りいただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

古美術品などの骨董品を中心に時代家具や建具まで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。

島岡達三(しまおかたつぞう)
1919年、東京都東京市(現在の港区)出身。
益子焼の陶芸作家。重要無形文化財保持者(民芸陶器・縄文象嵌)。
東京工業大学窯業学科卒業後、
人間国宝の濱田庄司の元で土作りなどをしながら、粘土・釉薬を研究。
この時代に山内清男講師から 縄文加工法を学び、これが縄文象嵌の着想に役立つ。
53年独立し、精力的な作家活動を行った。

縄文象嵌(じょうもんぞうがん)
島岡達三が考案した陶芸の技法。
半乾きの作品に縄目を作り、そこに化粧土を塗る。
乾燥したのち、表面を削ると模様が表れるというもの。