使わなくなった古いカメラ買取ります。

2018.02.22 Category :


使われなくなった古いカメラ買取りいたします。
デジカメ・スマホなどのカメラを使うのが当たり前になり、一昔前のフイルムカメラの需要は、ほとんどなくなってしまった昨今。
写真学生時代にフイルムの現像や暗室での焼付の時間を懐かしく思う今日この頃です。
高校生の頃には既に携帯にカメラはついていましたが、まだまだ画質の低いものでした。なので「綺麗な写真を残すにはフイルム」と言っていた最後の世代です。S62生
フイルム需要激減に比例しフイルムカメラの市場価格も下落する一方ですが、中には今だ需要のあるものやコレクションアイテムなど価値の下がらないものもございます。
また残された製品を次代に残すためには修理のためのパーツストックも必要です。

プラスチック製のカメラは売れないものが大半なのが現実ですが、これは懐かしいKonica BIG mini
スリムで軽くて、パシッとスナップ
学生時代に中古カメラ店をハシゴして探したのを思い出しました。アラーキーもこれを使っていて、今だ人気機種です。

お爺ちゃんの蛇腹のカメラ。蛇腹の部分が破れると光が入り、光線引きをおこします。使い物にはならないかもしれませんが、クラシカルな佇まいは飾る価値があります。

長い間、使い倒した愛機。ボディーの塗装が剥がれてしまったいますが、これもまた味。乙。

ここまできたら修理は厳しい。ですが、メーカー・機種によってはパーツ取りする価値のある一点も!!

こちらはカメラの王様「ライカ」
たまちゃんのお父さんが使っているカメラで有名ですね。(ちびまる子)
こちらのライカも合皮の部分が乾燥劣化で剥がれてしまっています。が、ライカは別名「腐ってもライカ」ともいわれ高価なカメラの代名詞です。

周辺アクセサリーもokです。カメラには付属のパーツやアタッチメントするパーツなどが沢山あります。中古品は欠品などがあることもしばしば。ちょっとしたパーツに価値が有ることもあります。

レンズのみでも喜んで買取りいたします。フイルムカメラ時代のものであってもレンズはデジタルカメラに装着できる!のです。厳密にはレンズ表面のコーティングが違うので写りに影響が出てしまうのですが、それを楽しんであえてオールドレンズを使う人が増えています。
動くかどうかわからないものや、レンズがない、レンズのみでもお気軽にお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。



OLD MARUNI オールドマルニの珍しい成型合板椅子

2018.02.07 Category :


神戸市中央区で買取させていただきました。
久しぶりに古いマルニ木工(通称オールドマルニ)の椅子を見つけました。
マルニ木工と言えば昭和初期に創業した日本有数の家具メーカー。
http://www.maruni.com/
老舗家具メーカーであると同時にnextmaruni projectでは妹島和世+西沢立衛 / SANAAや深澤直人が設計した家具を高い木工加工技術で製造しています。
一時期、HIROSHIMAのアームチェアが欲しくてショールームまで見に行ったのが懐かしい。
http://www.maruni.com/shop/g2956-31/
そんなマルニ木工の1950年代の成型合板椅子。製造年代はマークで判別できます。5脚中の1脚だけステッカーが残っていました!

孔雀マークは1952年(昭和27年)から採用されたようです。いつ頃からがオールドマルニと呼ぶべき物かはっきりしませんが、私は60年代までと認識しています。
http://www.maruni.com/jp/company/ci

成型合板のオールドマル二は初めてで、最初は天童木工の椅子かと思いました。材質は森の女王ブナです。

安心感のある背もたれで座り心地もすごくいい。
しかし、、、状態が、、、この椅子は神戸の異人館近くのお家の床下に長期間眠っていたため、残念ながらコンディションがあまりよくありません。
写真のものが一番良品。
神戸の地形を利用した地下室のような場所です。長期間、湿気を吸ったためビスは錆び、合板の剥がれも見受けられます。
一般的な木製椅子ならば修善が可能ですが成型合板だと修理がかなり難しくなってしまいます。
何とかなるかな~っと思い買取させていただきましたが、今回は商品にはならないかもしれません。
それでも最近では見かけることのない資料的価値のあるオールドマルニの一脚です。



He is the one. 河井寛次郎 菱花辰砂扁壷

2018.02.02 Category :


私は木の中にいる石の中にいる 鉄や真鍮の中にもいる
人の中にもいる
一度も見た事のない私が沢山いる
始終こんな私は出してくれとせがむ
私はそれを掘り出したい 出してやりたい
私は今自分で作ろうが人が作ろうがそんな事はどうでもよい
新しかろうが古かろうが西で出来たものでも東で出来たものでも
そんな事はどうでもよい
すきなものの中には必ず私はいる
私は習慣から身をねじる 未だ見ぬ私が見たいから

私は私を形でしゃべる 土でしゃべる 火でしゃべる
木や石や鉄などでもしゃべる
形はじっとしている唄 飛んでいながらじっとしている鳥
そういう私をしゃべりたい
こんなおしゃべりがあなたに通ずるならば
それはそのままあなたのものだ
その時私はあなたに私の席をゆずる
あなたの中の私 私の中のあなた

私はどんなものの中にもいる
立ち止ってその声をきく
こんなものの中にもいたのか
あんなものの中にもいたのか

あなたは私のしたい事をしてくれた
あなたはあなたでありながら それでそのまま私であった
あなたのこさえたものを
私がしたと言ったならあなたは怒るかも知れぬ
でも私のしたい事をあなたではたされたのだから仕方がない

あなたは一体誰ですか
そういう私も誰でしょう
道ですれちがったあなたと私

あれはあれで あれ
これはこれで これ
言葉なんかはしぼりかす

あれは何ですか あれはあれです あなたのあれです
あれはこうだと言ったなら
それは私のものであなたのものではなくなる

過去が咲いている今
未来の蕾で一杯な今

河井寛次郎『手考足思』

これまでいくつか手にしてきた河井寛次郎の扁壷の中でも手放したくないひと品。形は珍しいものではないですが、寛次郎の愛した辰砂の釉薬が今にも垂れそうな程に瑞々しく深く美しい。
硫化水銀からなる鉱物・辰砂は別名:賢者の石と呼ばれるそうです。詩『手考足思』から見て取れる河井寛次郎の達観した思考を象徴する釉薬

ケイトウの花を見つけたので生けてみようと試みましたが、、、、、

これは恥ずかしい。。。

もうちょっとぐいっと迫りたい。となんだかんだでありまして上の写真で落ち着きました。過剰に珍重し、ガラスの向こうに置くのではなく、いつでも触れられる手元に置いて楽しみたいひと品です。とは言うものの触るたびに恐る恐る。割らないように大切に扱います。

河井寛次郎作
菱花辰砂扁壷

ケイトウ購入店
abcde studio
http://www.abcdestudio.net/