こんにちは。
出張査定担当のSです。
開館40周年を記念して、リニューアルオープンした東洋陶磁美術館に2年ぶりに行ってきました!
世界屈指の東洋陶磁コレクションが、すぐ近くで見られるのはありがたい限りです。
最初に出迎えてくれたのは陶器でも磁器でもなく、漆器。
中国・明時代の堆朱蓮池鴛鴦文輪花盆。
構図・彫刻技術、共に圧倒的迫力。
15世紀の中国で作られた堆朱の最高傑作ではないでしょうか。
いつまでも、目が離せません。
男性が見入っているのは、18世紀に朝鮮半島で焼成された白磁壺(満月壺)です。
志賀直哉から東大寺の管長・上司海雲氏に贈られた由緒正しきお品。
1995年に塔頭・観音院に飾られていたこの壺を、忍び込んだ泥棒が盗んだ挙げ句、追い詰められて石畳に叩きつけて割ったという話は有名です。
それにしても罰当たりな泥棒ですが、こんなにも大きな壺を狙うとは余程の数寄者泥棒でしょう。
こちらは12世紀に、朝鮮半島で焼成された青磁陽刻菊花文輪花形碗。
これ程までに洗練され、研ぎ澄まされた高麗時代の美意識に驚かされます。
翡翠のような美しさを放つ灰青緑色は翡色と呼ばれ、非常に尊ばれました。
800年以上前の器が完品で伝世しているのは奇跡ですね。
翡色青磁の張り詰めた緊張感とは打って変わって、17世紀(桃山時代)の織部向付。
舟形の器に干し柿。
色・形・着想の全てにおいて、なんとも癒し系です。
順路通りに進むと最後に日本陶磁のコーナーがあるのですが、やはり日本のやきものは心落ち着きますね。
最後はやっぱり、古信楽。
室町時代の甕です。
カセ・抜け・霰・ウニ・ゴマ・火色に淡い緑色の自然釉が最高の景色。
調和が見事な古信楽屈指の名品ですね。
私もいつか、こんな最高の古信楽をひとつ手にしたいと夢見ています。
以上、簡単ではありますが、リニューアルオープンした東洋陶磁美術館のご紹介でした。
現在開催中の大阪市・上海市友好都市提携50周年記念特別展「中国陶磁・至宝の競艶―上海博物館×大阪市立東洋陶磁美術館」
こちらも面白そうですので要チェックです。3月30日まで。
ご清聴ありがとうございました。
東洋陶磁美術館
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大阪市・上海市友好都市提携50周年記念 特別展「中国陶磁・至宝の競艶―上海博物館×大阪市立東洋陶磁美術館」
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スタッフ日録:染付ふくら雀型もの皿#29