今日の一品 瑠璃色琺瑯水筒

2023.04.11 Category :


大阪市天王寺区の古いお家の蔵から発見し、お譲りいただきました。

瑠璃一色の琺瑯水筒です。

見つけた時には虫喰だらけの古いカーキ色のフェルトカバーに包まれておりました。

傷んだフェルトカバーを取ってみると中から綺麗な瑠璃が姿を見せてくれました。

戦前の琺瑯製品は粗雑な作りのものが多い中、この水筒は細かい部分にまで手をかけているようです。

とてもおおらかな曲線とたっぷりと掛けられたガラス釉薬の風合いから見て、大正〜昭和初期のものかと思います。
製造時に意図せず発生した青から群青、紫まで色ムラのグラデーションがとても綺麗です。

大量生産された工業製品であり日用品ですが、希少な一点物のやきものにも負けない魅力があると思います。

飲み口には古いコルクキャップが付いていました。

これを肩から提げていた戦前の人々を想像するとかっこいいですね。

素材が鉄なので水筒として使うのはちょっと勇気がいりますので一輪花生にしました。
玄関に然りげ無く飾るだけで目に留まることは間違いないでしょう。

以上、簡単ではありますが瑠璃色琺瑯水筒の紹介でした。

ORIGENでは骨董品を中心に古道具から古家具まで幅広いお品ものを取り扱いしております。
どんなお品ものでも拝見いたしますのでお気軽にご相談ください。

経験豊富な店主が細かく拝見いたします。

丁寧な査定と明朗会計をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。



ORIGEN買受帳 九. 手吹き硝子霰コップ

2023.02.24 Category :


九. 手吹き硝子霰コップ

高槻市ノ土蔵ニテ。
「手吹キ硝子」ト「プレス硝子」ノモノガ、アル。
見分ケ方ハ、コップ内側ノ凹凸ニヨル。

前頁「八. 松本民芸家具 44型 ウインザーチェア



ORIGEN買受帳 八. 松本民芸家具 44型 ウインザーチェア

2023.02.03 Category :


八. 松本民芸家具 44型 ウインザーチェア

大阪市阿倍野区、民藝好キノ方ヨリ、買受ケル。
柳宗悦愛用ノ英國椅子ヲ本歌トスル松本民藝家具ノ「44型 ウインザーチェア」デアル。

前頁「七. 一分判金



ORIGEN買受帳 七.一分判金

2023.01.27 Category :


七. 一分判金

宝塚市ニテ買イ受ケル。
同業者カラ纏メテ買受ケタ商品ヲ仕分ケテイタトコロ、
小箱ノ隙間カラヒョッコリ転ゲ出テキタ小判金。
漫画ノヨウナ誠ノ話デアル。

前頁「六. 珉平焼 陽刻緑釉五爪龍文小皿
次頁「八. 松本民芸家具 44型 ウインザーチェア



今日の一品 孤高の大佛師

2023.01.25 Category :


奈良県奈良市のお客様より、お譲りいただきました。

奈良一刀彫に新境地を開いた孤高の大佛師。

興福寺大佛師
竹林履中斎(高行)作の阿弥陀如来立像です。

頭光から放射状に伸びる光芒に目が釘付けになる小さな阿弥陀様です。

その頭光の中心にあるお顔はなんとも可愛らしい柔和な円顔。
弓形の目と表情はとても慈悲深く、見方によって優しい笑顔ようにも無言で諭しているようにも見えます。
まるで見る人の心の内を全て見通し、表情を変えて何かを語りかけているかのようです。

頭頂から蓮弁までを一材から彫り出し、華盤・反花・框はそれぞれ個別に彫り出し、組み上げられおります。

身丈の割に大きな頭、ふくよかな体躯は童のような印象を与え、とても愛くるしいお姿。

一方で蓮華座に立ち、来迎印を結ぶお姿は実に堂々とされております。

絶妙な角度の指先と細かな彫りに精魂が宿っています。

「南無阿弥陀佛」
無言の言霊が響き渡ります。

幼少期から小刀に親しみ、誰に習うでも無く類稀な技芸を会得していたという竹林高行。
当時の木彫界の第一人者達が驚く才能だったそうです。

しかしながら、
「顧客に媚びない一徹な芸道が敬遠され、高行自身も社会的地位に関心が薄かった」※1
ようで、それ故にその功績に比べ、世間一般に知られることなく、今では忘れ去られた大佛師と言われております。

高額な報酬、地位や名誉といった一切の煩悩から離れ
一度没頭すると時を忘れて、片時も鑿を手放さず、一心不乱に彫り続けたその姿は正に孤高の大佛師に他なりません。

今はまだ煩悩から離れることが出来ませんが、いつの日か、この阿弥陀様のような円く朗らかな顔の人間になりたい。
そう願い修行を続けて参ります。

下山拝

蓮華座底部に彫銘
大正十年二月二十七日
奉造立
奈良市興福寺大佛師
竹林履中斎

竹林高行
履中斎
明治二年(1869)生
昭和二十四年(1949)亡
享年81歳
奈良一刀彫竹林家初代
世の中の中庸を履むとの意から号を「履中斎」と称する。
奈良一刀彫りの第一人者である竹林薫風氏は子

※1
参考図書
安達正興著
『奈良きたまち 異才たちの肖像』
P247

前回の今日の一品「紫被切子鉢



スタッフMの日録:出張・引取・覚書

2023.01.18 Category :

スタッフMです。
正月気分もようやく抜けました。

布団から出るのはまだまだつらいですが、
えいやと飛び出して冷たく澄んだ空気を吸い込みながら歩く朝はとてもすがすがしく。
なんだかんだ、この季節が好きです。

時は遡って5月某日。

夏は遠くとも、汗ばむ季節。
うずたかく積まれた布、布、古布。
いずれも持ち主様の思い入れのある品であるため、丁重に…

なおかつお引取りするお品物と
それ以外の選別とお片付けを、同時進行でスピーディにこなします。

実際には───
汗をかきかき 雪崩を回避し、箱から箱へ、
二人がかりで上階から下階へのバケツリレー。
スタッフMがお手伝いに行った日を含めて、3日ほどかかったでしょうか?
達成感もひとしおな大仕事として記憶に残っております。

みなさまの眼にはこの雄姿、どのように写りましたでしょうか。


そして、この時引き取ったあまりにも大量の古布山はというと…

なんとまだ…仕分け終わってないのです。

今年こそ、この山を踏破します。
がんばります。




スタッフMでした。

前回の日録はこちら
スタッフMの日録:4 ネオン電球



ORIGEN買受帳 五. Jhagee Exa

2023.01.11 Category :


五. Jhagee Exa

十月二八日、西宮市ニテ買イ受ケル。

学生時代ニ憧レタ「ウエストレベル・ファインダァタイプ」ノカメラデアル。

前頁「四. 龍文堂 南瓜形虫喰地紋鉄瓶

次頁「六. 珉平焼 陽刻緑釉五爪龍文小皿



ORIGEN買受帳 四. 龍文堂 南瓜形虫喰地紋鉄瓶

2022.12.21 Category :

四. 龍文堂 南瓜形虫喰地紋鉄瓶

九月二八日、滋賀県ノ古キ宅ヨリ買イ受ケル。

環付ニハ南瓜ノ蔓ヤ葉ガ配ハレ、岩肌ト相俟ッテ正シク南瓜ノゴトシ。

前頁「三. 景泰藍 四足双耳龍鳳凰紋香炉 一対

次頁「五. Jhagee Exa



ORIGEN買受帳 三. 景泰藍 四足双耳龍鳳凰紋香炉 一対

2022.11.30 Category :


三. 景泰藍 四足双耳龍鳳凰紋香炉 一対

九月七日、同業ノ人ヨリ譲リ受ケル。

小振リナガラ繊細ナ銅線、煌ビヤカナ釉薬、内側ノ青モ美シイ。

前頁「二. Jaeger-LeCoultre Atmos

次頁「四. 龍文堂 南瓜形虫喰地紋鉄瓶



今日の一品 紫被切子鉢

2022.11.24 Category :


大阪市東住吉区のお客様よりお譲りいただきました。

大胆なカットと深い紫色硝子が印象的な切子鉢です。

非常に細かく刻んだ筋と力強く深い筋とが交差し、えも言われぬ美しさを放っています。

器を分割する最も深い筋は笹の葉紋と思われます。

10分割された部分には蜘蛛の巣紋と玉紋が交互に彫られています。

左右対象の蜘蛛の巣紋の美しさもさる事ながら玉紋が凹レンズ効果を生み、器を眺めた時に起こる視覚的効果が眼を楽しませてくれます。

彫の深さを変える事で笹の葉・矢来・霰・魚々子紋など様々な紋様が浮かび上がります。

念入りに磨きを掛けられており、如才無い熟練の手による切子です。

硝子の質や作域から見て昭和初期に大阪で製造されたものと思われます。

切子ガラスと言えば鹿児島で作られる薩摩切子、東京の江戸切子が有名ですが、かつて大阪は切子硝子の一大生産地でした。

東京を凌ぐ数の多種多様な硝子業者がひしめいていたそうで、当時は大阪に行かなければ一人前ではないと言われたそうです。

これだけ手間の掛かった切子硝子ですので当時とても高価なものだったと思います。

所々に欠けがありますが、そんなことは微塵も感じさせない迫力ある一品です。

季節の果物を盛り、テーブルに置くと眼が釘付けになりそうです。

以上、簡単ではありますが昭和初期の紫被切子鉢のご紹介でした。

この度は買取りのご依頼をいただき誠にありがとうございました。
この場をお借りして御礼申し上げます。

ORIGENでは昭和のものから貴重な時代ものまで古いお品ものを幅広く探しております。

お引越しや空家のお片付けの際には是非ご相談ください。

経験豊富な店主が細かく拝見いたします。

丁寧な査定と明朗会計をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
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よろしくお願いいたします。



ORIGEN買受帳 二. Jaeger-LeCoultre Atmos

2022.11.09 Category :


二. Jaeger-LeCoultre Atmos ジャガー・ルクルト アトモス

八月一七日、宝塚市ニテ買イ求ム。

タンクノガス抜ケ、補充セザレバ忽チ止マリヌ。
補充ハ専門ノ技師ニ頼ムベシ。サレド高シ。

前頁「一. 李朝十二角虎足小盤
次頁「三. 景泰藍 四足双耳龍鳳凰紋香炉 一対



蔵戸引取り in 阿倍野区

2022.11.02 Category :


先日、蔵整理にお邪魔させていただいた大阪市阿倍野区のお客様宅に蔵戸を引取りに伺いました。

塗籠仕上げの重厚な観音扉の奥にある蔵戸。
格子組に金網を張ったシンプルなもので鏡板は欅の一枚板です。

長年、風雨と陽射しに耐え随分と木が痩せてしまっており、傷みが激しいので住宅には不向きですが、メンテナンスをすれば店舗などでもう一度使えるかと思います。

貴重な鍵付き
蔵にとても思い入れのあるご依頼人のお母様。
かつては質屋業をされていたそうで子供の頃にはよく家業の手伝いで質預かりの品物を蔵に運んでいたそうです。

「整理していたら、また査定して欲しいものが見つかったので出しておきました」
と追加でご準備くださりました。
ありがとうございます!
青磁の獅子置物や瀬戸の器に錫の酒器などなど年代物が色々。

ブリキ缶や空き箱に入った古い小物達。
「捨てるなんて勿体ない」
「いつか何かに使えるだろう」
きっとそう考えてそっと仕舞っていたのだと思います。

古い箪笥の引手はひとつひとつ紙に包んで保管されていました。
今の家具では金具を外して大切に保管するということはあまりないでしょうから驚きですね。
物を大切にする気持ちを受け継ぎ、どこかに使いたいと思います。

蔵を解体するのはとても寂しく、忍びない気持ちでいっぱいだそうですが将来の事を考えてご決断されたようでした。
微力ではありますが、お譲りいただいたお品ものを引き継いでくださる方の元に橋渡しさせていただきます。

この度はご依頼くださり誠にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

ORIGENでは骨董品を中心に幅広いお品ものを取り扱いしております。
どんなお品ものでも拝見いたしますのでお気軽にご相談ください。

経験豊富な店主が細かく拝見いたします。

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よろしくお願いいたします。



ORIGEN買受帳 一. 李朝十二角虎足小盤

2022.10.14 Category :

今日からORIGENの買受帳を公開します!
ぜひごゆっくりご覧ください。

一. 李朝十二角虎足小盤

七月二二日、大阪市阿倍野区ニテ買イ求ム。
少々脚ガ不安定ナルモ、意匠ト経年ニヨルソノ深イ趣ハ失ワレズ。
修繕ノ後、販売ス。

次頁「二. Jaeger-LeCoultre Atmos



蔵整理 in 阿倍野区

2022.10.07 Category :


大阪市阿倍野区のお客様より、蔵整理のご依頼をいただきました。

お祖父様の建てられた母屋の一部と蔵を解体するにあたりご相談くださいました。

蔵整理と言ったものの…事前に査定の準備をしてくださり、ご依頼者様自らお品ものを蔵から別室へと運んでくださっていました。
ありがとうございます!

どんなものがあったかと言いますと明治時代の瀬戸物や漆器を中心に火鉢や鉄瓶、雛人形などなど昔の暮らしぶりを窺い知れる生活用品などです。

当時の服装を想像できるものもありました。
お祖父様のものと思われる洒落たフェルトハット。
明治時代に地方から大阪に出てこられ、当時まだ手付かずだった阿倍野の土地を切り開いた方だったそうです。

捻り文の染付豆皿やふくら雀の豆皿など可愛らしいお品ものが共箱・揃いで残っていて嬉しかったです。

その他にも鉢や雛茶碗、塗椀などなど小さなものを多数お譲りいただきました。

この度はお祖父様の代から引き継がれてきたお品ものをお譲りいただき誠にありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。

解体工事の直前に再度、蔵戸の引取りにお伺いすることになっていますのでそちらもご紹介できればと思います。

以上、簡単ではありますが蔵にあった明治時代のお品もの紹介でした。

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よろしくお願いいたします。



本日の出張買取 in 近江八幡市

2022.08.31 Category :


滋賀県近江八幡市へ、出張買取りに行って参りました!

「祖父が残したものと父がずっと置いていた古い物を査定していただきたいです」とご相談くださいました。

骨董市で買ってきたお品ものから形見分けで受け継いだものといったものまで色々とお持ちという事でご自宅にお伺いさせていただきました。

昭和の掛時計や伊万里の大皿、古銭や切手に絵葉書などなど、色々とご準備くださいました。

こちらは曽祖母さまから受け継がれてきたという鼈甲の櫛と染付磁器の帯留。

金蒔絵で細密な図柄を施した髪道具。ひとつの櫛を作るのに一体どれほどの手間隙をかけているのだろうか…といつも思います。途方も無い時間をかけて作られたものを捨ててしまうのは忍びないですよね。

お父さまとお祖父さまが収集していたという古銭類。

価値のある古銭である一圓銀貨に貿易銀!
おぉっと思いきや…贋作でした…残念。

昔から贋作が多い古銭ですが、最近では3Dプリンターで複製されたものがあり、顕微鏡で見ないとわからないらしい…です。恐ろしい…気をつけなければ…
今回のものは本物の目方を満たさないよくある贋作でした。

こちらは指物師をしていたというお祖父さまの作られた小抽斗。

テープの跡がちょっと残念ですが、なんとかなるでしょう。
古いものですのでくたびれてはいますが、磨けばまだまだ使えます。

今回は大阪から少し距離のある滋賀県八幡市からのご依頼でした。
「遠いけど大丈夫ですか」とお気遣いありがとうございます。滋賀県内は全域出張エリアですので遠慮なくご相談くださいませ!
近畿一円出張費無料で参上いたします。

この度は数ある買取店の中から弊社にご依頼いただき、誠にありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは昭和の懐かしいものから貴重な時代ものまで幅広いお品ものを取り扱っております。

「処分するには忍びない」と思われましたらどんなものでも遠慮なくご連絡ください。

丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。



今日の一品 献上の壺

2022.08.19 Category :


大阪市天王寺区のお客様よりお譲りいただきました。

「家にある古い物を処分するので…一度見にきてもらえますか…ガラクタしか無いかもしれませんが…」
とご依頼いただきお伺いさせていただきました。

昭和の記念品や贈答品でいっぱいの押入れの中を見させていただくと…奥の方にひときわ古いダンボール箱が埋れています。

引っ張り出して中を見てみると小さな壺が目に映りました。

ガラクタ(≒宝)に紛れてなんとも可愛らしい茶壺があるではありませんか。

鉄釉と白釉が掛け分けられ、肩には灰釉が少しだけ流し掛けられています。
そして三つの耳がついたお決まりの様式と言えば…

江戸時代に信楽で焼成された腰白壺です。
徳川家や諸大名など当時の有力者への献上茶を詰めるために御用御茶壺として用いられた一品。

それまでは焼締陶器であった信楽焼が施釉陶器となった最初期に焼成されたのが腰白壺だそうです。

どういった経緯で押入れに収まったのかはわかりませんが「多分、おじいちゃんの物?だと思います」との事でした。

ゴロゴロとあちこちを転がって辿り着いた押入れの中で随分と長い間眠っていた様です。

汚れたガラクタがひょっとするとお宝に化けるかもしれません。

以上、簡単ではありますが信楽焼の腰白壺のご紹介でした。

腰白壺
信楽焼
高150mm×口径59mm×胴径115mm×底径68mm
江戸時代後葉
大阪市天王寺区出押入れ収納出
Tea-leaf jar with iron and white glaze, KOSHIJIRO type Shigaraki Ware
Late Edo period
Found in a closet, Tennoji Ward, Osaka City

※KOSHIJIRO type = jars with white(JIRO) glaze on the lower part(KOSHI).
※It lost a wooden lid.

ORIGENでは骨董品を中心に幅広いお品ものを取り扱いしております。
どんなお品ものでも拝見いたしますのでお気軽にご相談ください。

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本日の出張買取り in 堺市

2022.07.15 Category :


大阪府堺市のお客様より、古い建具をお譲りいただきました。

草木が鬱蒼と生い茂るお庭が印象的なお屋敷です。

二百坪はあろうかと思われる敷地には茅葺屋根の母屋に増築された建物、土蔵、納屋が立ち並びます。

母屋は恐らく明治期に建てられたものかと思いますが、大正-昭和期に生活様式の変化に合わせた大規模な改修工事が行われているようです。

今回は空家になっていたご実家の処分を決断され、解体工事前にご依頼をいただきました。

家を建てた方から見れば孫や曽孫に当たる世代の方が受け継いだ古いお家の処分を決断する。そのようなケースが年々とても増えてきていると肌で感じております。


さて庭に面した縁側に取り付けられている建具はとても綺麗な比率で分割された硝子引戸。
正方形で分割しただけのものはよく見かけますが、バランス良く3種類の矩形で分割したものは比較的珍しいデザインです。恐らくお誂え品かと思われます。

欄間は磨りガラスと合わせた格子になっております。こちらも綺麗ですね。


折角なのでデザイン部に『モンドリアンのコンポジション風、大正ロマン色ガラス仕立て』と発注しました。笑

住まわれていた頃は庭木も綺麗に手入れされさぞかし綺麗なお庭だったことでしょう。草木の生命力がすごいですね。

以上、簡単ではありますが買取させていただいた大正期の硝子引戸のご紹介でした。

この度はご依頼いただき誠にありがとうございました。
この場をお借りして御礼申し上げます。

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どんなお品ものでも拝見いたしますのでお気軽にご相談ください。

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本日の出張買取り in 東大阪市

2022.06.08 Category :


大阪府東大阪市へ、出張買取りに行って参りました!

最近、何故か…ご依頼の多い東大阪市。

東大阪と言えばネジ工場などの町工場の多いイメージがありますが、生駒山を隔て古都奈良と大阪を結ぶ都市であり、古代からの歴史ある地域。
古い家屋や集落もまだまだ多く残されています。

今回、ご依頼くださったお家も生駒山の麓にある茅葺きと瓦屋根が素敵なとても古い建物でした。

一部ですが、お譲りいただいたお品ものをご紹介させていただきますね。

土蔵の中から買取り出来そうなものをお庭に引っ張り出しました。

土蔵内には文久や慶応などの江戸時代の年号の入った木箱が沢山あったのですが、なぜか見事に全て空っぽ。恐らくお祖父様の時代に一度、処分しておられるのだと思います。

残っていたものは明治期の器や昭和の懐かしいものなどなど。

ひとつひとつはそれほど高価なものではありませんが、明治期の印判手の手塩皿が纏まって出てきました。

図柄の種類が豊富でこのお皿の専門的なコレクターもいらっしゃいます。

それにしてもお皿はいつの時代も必要以上にありますね。我が家も御多分に洩れず。。。ですが。

壊れた古時計や傷んだ額縁、欠けた茶碗。。。虫に喰われた明治期の教科書などなど。

がらくたも
あひもちてみば
すずろなり
かちあるものが
うちいづるがあり

と某歌人が詠んだとかいないとか。。。

老朽化により、残念ながら近く解体されるそう。。。お呼びくださる時は大抵、解体前なので少し切ない気持ちになりますが日本家屋の維持管理は技術的にも経済的にも容易ではありません。

せめて記憶にだけは留めておきたいと思い、いつか何かに役立てる時がくると念じ、眼に焼き付けておいとまさせていただきました。

この度は数ある買取店の中から弊社にご依頼いただき、誠にありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは昭和の懐かしいものから貴重な時代ものまで幅広いお品ものを取り扱っております。

「処分するには忍びない」と思われましたらどんなものでも遠慮なくご連絡ください。

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本日の出張買取り in 港区

2022.05.24 Category :


大阪市港区へ、出張買取りに行って参りました。

ご両親の住まれていたマンションの処分に伴い、弊社へとご依頼くださいました。

「近く、撤去業者様に部屋の中のものを全て片付けてもらうので、その前に一度見に来ていただけますか?」とご相談くださいました。

詳しくお話を聞かせていただきますと、ご両親が介護施設に入られてから時間をかけてコツコツと部屋の片付けをしながら一度も使っていない頂き物の贈答品や仕舞い込まれていた古めかしい骨董品と思われるものを整理し集めてくださったとのこと。

茶器や花瓶に食器や漆器。江戸時代の髪道具、鹿の角などなど色々なお品ものを捨てずに残しておいてくださいました。

小さなダンボール箱にはご両親が親から受け継いだと思われる特に古いものが数点保管されていました。

真鍮製の変わった形のもの。

何かと思ったら、、、

開閉式の燭台でした。

蝋燭を立てる部分が片口になっており、下部が溶けた蝋の受け皿となっています。

持ち運び用の携帯燭台でしょうか。

初めて見ました。変わった一品ですね。

今回お譲りいただいたものの中で一番グッときた香炉。

古銅製で胴部分に鎧や鞍などの馬具と裏側には武具が打ち出されています。

楕円形の火炉に端正な蕾形の鈕、猪目の煙孔が格調高い一品。時間をかけて育った金味も抜群ですね。

金箔が施されていたようで造られた当時は煌びやかな香炉だったのでしょう。

世代を越えて受け継がれ、守ってきていただいたお陰で出会えました。

次代へ大切にしてくださる方の元へと橋渡しさせていただきます。

この度は数ある買取店の中から弊社にご依頼いただき、誠にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

ORIGENでは贈答品から貴重な時代ものまで幅広いお品ものを取り扱っております。

「処分するには忍びない」と思われましたらどんなものでも遠慮なくご連絡ください。

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織源骨董舗 買受品目の御案内

2022.02.09 Category :


「ようこそおいでくださいました。

織源の橒木権右衛門でございます。本日はどのような御用件でございましょうか。

ほうほう、ふむふむ、左様でございましたか当店ではかような御品物を取り扱っております」

品目一覧に記載しておりませぬ御品物でもどうぞ御気軽にご相談くださいませ。

また買受ではなく、御愛蔵品・所蔵品の売却代行も御受けいたしておりますので御遠慮なく御申し付けください。

当店では古い御品物を幅広く探しております。

店主自ら細かく拝見いたします。

丁寧な査定・明朗会計を御約束。古いものの売却は織源に御任せください。
御品物の買受や売却代行に関するご相談は電気通信通話または電子手紙にてお問い合わせください。
よろしくお願い申し上げます。