七. 一分判金
宝塚市ニテ買イ受ケル。
同業者カラ纏メテ買受ケタ商品ヲ仕分ケテイタトコロ、
小箱ノ隙間カラヒョッコリ転ゲ出テキタ小判金。
漫画ノヨウナ誠ノ話デアル。
七. 一分判金
宝塚市ニテ買イ受ケル。
同業者カラ纏メテ買受ケタ商品ヲ仕分ケテイタトコロ、
小箱ノ隙間カラヒョッコリ転ゲ出テキタ小判金。
漫画ノヨウナ誠ノ話デアル。
奈良県奈良市のお客様より、お譲りいただきました。
奈良一刀彫に新境地を開いた孤高の大佛師。
興福寺大佛師
竹林履中斎(高行)作の阿弥陀如来立像です。
頭光から放射状に伸びる光芒に目が釘付けになる小さな阿弥陀様です。
その頭光の中心にあるお顔はなんとも可愛らしい柔和な円顔。
弓形の目と表情はとても慈悲深く、見方によって優しい笑顔ようにも無言で諭しているようにも見えます。
まるで見る人の心の内を全て見通し、表情を変えて何かを語りかけているかのようです。
頭頂から蓮弁までを一材から彫り出し、華盤・反花・框はそれぞれ個別に彫り出し、組み上げられおります。
身丈の割に大きな頭、ふくよかな体躯は童のような印象を与え、とても愛くるしいお姿。
一方で蓮華座に立ち、来迎印を結ぶお姿は実に堂々とされております。
絶妙な角度の指先と細かな彫りに精魂が宿っています。
「南無阿弥陀佛」
無言の言霊が響き渡ります。
幼少期から小刀に親しみ、誰に習うでも無く類稀な技芸を会得していたという竹林高行。
当時の木彫界の第一人者達が驚く才能だったそうです。
しかしながら、
「顧客に媚びない一徹な芸道が敬遠され、高行自身も社会的地位に関心が薄かった」※1
ようで、それ故にその功績に比べ、世間一般に知られることなく、今では忘れ去られた大佛師と言われております。
高額な報酬、地位や名誉といった一切の煩悩から離れ
一度没頭すると時を忘れて、片時も鑿を手放さず、一心不乱に彫り続けたその姿は正に孤高の大佛師に他なりません。
今はまだ煩悩から離れることが出来ませんが、いつの日か、この阿弥陀様のような円く朗らかな顔の人間になりたい。
そう願い修行を続けて参ります。
下山拝
蓮華座底部に彫銘
大正十年二月二十七日
奉造立
奈良市興福寺大佛師
竹林履中斎
竹林高行
履中斎
明治二年(1869)生
昭和二十四年(1949)亡
享年81歳
奈良一刀彫竹林家初代
世の中の中庸を履むとの意から号を「履中斎」と称する。
奈良一刀彫りの第一人者である竹林薫風氏は子
※1
参考図書
安達正興著
『奈良きたまち 異才たちの肖像』
P247
前回の今日の一品「紫被切子鉢」
スタッフMです。
正月気分もようやく抜けました。
布団から出るのはまだまだつらいですが、
えいやと飛び出して冷たく澄んだ空気を吸い込みながら歩く朝はとてもすがすがしく。
なんだかんだ、この季節が好きです。
時は遡って5月某日。
夏は遠くとも、汗ばむ季節。
うずたかく積まれた布、布、古布。
いずれも持ち主様の思い入れのある品であるため、丁重に…
なおかつお引取りするお品物と
それ以外の選別とお片付けを、同時進行でスピーディにこなします。
実際には───
汗をかきかき 雪崩を回避し、箱から箱へ、
二人がかりで上階から下階へのバケツリレー。
スタッフMがお手伝いに行った日を含めて、3日ほどかかったでしょうか?
達成感もひとしおな大仕事として記憶に残っております。
みなさまの眼にはこの雄姿、どのように写りましたでしょうか。
そして、この時引き取ったあまりにも大量の古布山はというと…
なんとまだ…仕分け終わってないのです。
今年こそ、この山を踏破します。
がんばります。
スタッフMでした。
前回の日録はこちら
スタッフMの日録:4 ネオン電球
大阪市東住吉区のお客様よりお譲りいただきました。
大胆なカットと深い紫色硝子が印象的な切子鉢です。
非常に細かく刻んだ筋と力強く深い筋とが交差し、えも言われぬ美しさを放っています。
器を分割する最も深い筋は笹の葉紋と思われます。
10分割された部分には蜘蛛の巣紋と玉紋が交互に彫られています。
左右対象の蜘蛛の巣紋の美しさもさる事ながら玉紋が凹レンズ効果を生み、器を眺めた時に起こる視覚的効果が眼を楽しませてくれます。
彫の深さを変える事で笹の葉・矢来・霰・魚々子紋など様々な紋様が浮かび上がります。
念入りに磨きを掛けられており、如才無い熟練の手による切子です。
硝子の質や作域から見て昭和初期に大阪で製造されたものと思われます。
切子ガラスと言えば鹿児島で作られる薩摩切子、東京の江戸切子が有名ですが、かつて大阪は切子硝子の一大生産地でした。
東京を凌ぐ数の多種多様な硝子業者がひしめいていたそうで、当時は大阪に行かなければ一人前ではないと言われたそうです。
これだけ手間の掛かった切子硝子ですので当時とても高価なものだったと思います。
所々に欠けがありますが、そんなことは微塵も感じさせない迫力ある一品です。
季節の果物を盛り、テーブルに置くと眼が釘付けになりそうです。
以上、簡単ではありますが昭和初期の紫被切子鉢のご紹介でした。
この度は買取りのご依頼をいただき誠にありがとうございました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
ORIGENでは昭和のものから貴重な時代ものまで古いお品ものを幅広く探しております。
お引越しや空家のお片付けの際には是非ご相談ください。
経験豊富な店主が細かく拝見いたします。
丁寧な査定と明朗会計をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォーム・公式LINE等よりお気軽にご相談ください。
よろしくお願いいたします。
二. Jaeger-LeCoultre Atmos ジャガー・ルクルト アトモス
八月一七日、宝塚市ニテ買イ求ム。
タンクノガス抜ケ、補充セザレバ忽チ止マリヌ。
補充ハ専門ノ技師ニ頼ムベシ。サレド高シ。
前頁「一. 李朝十二角虎足小盤」
次頁「三. 景泰藍 四足双耳龍鳳凰紋香炉 一対」
先日、蔵整理にお邪魔させていただいた大阪市阿倍野区のお客様宅に蔵戸を引取りに伺いました。
塗籠仕上げの重厚な観音扉の奥にある蔵戸。
格子組に金網を張ったシンプルなもので鏡板は欅の一枚板です。
長年、風雨と陽射しに耐え随分と木が痩せてしまっており、傷みが激しいので住宅には不向きですが、メンテナンスをすれば店舗などでもう一度使えるかと思います。
貴重な鍵付き
蔵にとても思い入れのあるご依頼人のお母様。
かつては質屋業をされていたそうで子供の頃にはよく家業の手伝いで質預かりの品物を蔵に運んでいたそうです。
「整理していたら、また査定して欲しいものが見つかったので出しておきました」
と追加でご準備くださりました。
ありがとうございます!
青磁の獅子置物や瀬戸の器に錫の酒器などなど年代物が色々。
ブリキ缶や空き箱に入った古い小物達。
「捨てるなんて勿体ない」
「いつか何かに使えるだろう」
きっとそう考えてそっと仕舞っていたのだと思います。
古い箪笥の引手はひとつひとつ紙に包んで保管されていました。
今の家具では金具を外して大切に保管するということはあまりないでしょうから驚きですね。
物を大切にする気持ちを受け継ぎ、どこかに使いたいと思います。
蔵を解体するのはとても寂しく、忍びない気持ちでいっぱいだそうですが将来の事を考えてご決断されたようでした。
微力ではありますが、お譲りいただいたお品ものを引き継いでくださる方の元に橋渡しさせていただきます。
この度はご依頼くださり誠にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
ORIGENでは骨董品を中心に幅広いお品ものを取り扱いしております。
どんなお品ものでも拝見いたしますのでお気軽にご相談ください。
経験豊富な店主が細かく拝見いたします。
丁寧な査定と明朗会計をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。
今日からORIGENの買受帳を公開します!
ぜひごゆっくりご覧ください。
一. 李朝十二角虎足小盤
七月二二日、大阪市阿倍野区ニテ買イ求ム。
少々脚ガ不安定ナルモ、意匠ト経年ニヨルソノ深イ趣ハ失ワレズ。
修繕ノ後、販売ス。
大阪市阿倍野区のお客様より、蔵整理のご依頼をいただきました。
お祖父様の建てられた母屋の一部と蔵を解体するにあたりご相談くださいました。
蔵整理と言ったものの…事前に査定の準備をしてくださり、ご依頼者様自らお品ものを蔵から別室へと運んでくださっていました。
ありがとうございます!
どんなものがあったかと言いますと明治時代の瀬戸物や漆器を中心に火鉢や鉄瓶、雛人形などなど昔の暮らしぶりを窺い知れる生活用品などです。
当時の服装を想像できるものもありました。
お祖父様のものと思われる洒落たフェルトハット。
明治時代に地方から大阪に出てこられ、当時まだ手付かずだった阿倍野の土地を切り開いた方だったそうです。
捻り文の染付豆皿やふくら雀の豆皿など可愛らしいお品ものが共箱・揃いで残っていて嬉しかったです。
その他にも鉢や雛茶碗、塗椀などなど小さなものを多数お譲りいただきました。
この度はお祖父様の代から引き継がれてきたお品ものをお譲りいただき誠にありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
解体工事の直前に再度、蔵戸の引取りにお伺いすることになっていますのでそちらもご紹介できればと思います。
以上、簡単ではありますが蔵にあった明治時代のお品もの紹介でした。
ORIGENでは骨董品を中心に幅広いお品ものを取り扱いしております。
どんなお品ものでも拝見いたしますのでお気軽にご相談ください。
経験豊富な店主が細かく拝見いたします。
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お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。
滋賀県近江八幡市へ、出張買取りに行って参りました!
「祖父が残したものと父がずっと置いていた古い物を査定していただきたいです」とご相談くださいました。
骨董市で買ってきたお品ものから形見分けで受け継いだものといったものまで色々とお持ちという事でご自宅にお伺いさせていただきました。
昭和の掛時計や伊万里の大皿、古銭や切手に絵葉書などなど、色々とご準備くださいました。
こちらは曽祖母さまから受け継がれてきたという鼈甲の櫛と染付磁器の帯留。
金蒔絵で細密な図柄を施した髪道具。ひとつの櫛を作るのに一体どれほどの手間隙をかけているのだろうか…といつも思います。途方も無い時間をかけて作られたものを捨ててしまうのは忍びないですよね。
お父さまとお祖父さまが収集していたという古銭類。
価値のある古銭である一圓銀貨に貿易銀!
おぉっと思いきや…贋作でした…残念。
昔から贋作が多い古銭ですが、最近では3Dプリンターで複製されたものがあり、顕微鏡で見ないとわからないらしい…です。恐ろしい…気をつけなければ…
今回のものは本物の目方を満たさないよくある贋作でした。
こちらは指物師をしていたというお祖父さまの作られた小抽斗。
テープの跡がちょっと残念ですが、なんとかなるでしょう。
古いものですのでくたびれてはいますが、磨けばまだまだ使えます。
今回は大阪から少し距離のある滋賀県八幡市からのご依頼でした。
「遠いけど大丈夫ですか」とお気遣いありがとうございます。滋賀県内は全域出張エリアですので遠慮なくご相談くださいませ!
近畿一円出張費無料で参上いたします。
この度は数ある買取店の中から弊社にご依頼いただき、誠にありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
ORIGENでは昭和の懐かしいものから貴重な時代ものまで幅広いお品ものを取り扱っております。
「処分するには忍びない」と思われましたらどんなものでも遠慮なくご連絡ください。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。
大阪市天王寺区のお客様よりお譲りいただきました。
「家にある古い物を処分するので…一度見にきてもらえますか…ガラクタしか無いかもしれませんが…」
とご依頼いただきお伺いさせていただきました。
昭和の記念品や贈答品でいっぱいの押入れの中を見させていただくと…奥の方にひときわ古いダンボール箱が埋れています。
引っ張り出して中を見てみると小さな壺が目に映りました。
ガラクタ(≒宝)に紛れてなんとも可愛らしい茶壺があるではありませんか。
鉄釉と白釉が掛け分けられ、肩には灰釉が少しだけ流し掛けられています。
そして三つの耳がついたお決まりの様式と言えば…
江戸時代に信楽で焼成された腰白壺です。
徳川家や諸大名など当時の有力者への献上茶を詰めるために御用御茶壺として用いられた一品。
それまでは焼締陶器であった信楽焼が施釉陶器となった最初期に焼成されたのが腰白壺だそうです。
どういった経緯で押入れに収まったのかはわかりませんが「多分、おじいちゃんの物?だと思います」との事でした。
ゴロゴロとあちこちを転がって辿り着いた押入れの中で随分と長い間眠っていた様です。
汚れたガラクタがひょっとするとお宝に化けるかもしれません。
以上、簡単ではありますが信楽焼の腰白壺のご紹介でした。
腰白壺
信楽焼
高150mm×口径59mm×胴径115mm×底径68mm
江戸時代後葉
大阪市天王寺区出押入れ収納出
Tea-leaf jar with iron and white glaze, KOSHIJIRO type Shigaraki Ware
Late Edo period
Found in a closet, Tennoji Ward, Osaka City
※KOSHIJIRO type = jars with white(JIRO) glaze on the lower part(KOSHI).
※It lost a wooden lid.
ORIGENでは骨董品を中心に幅広いお品ものを取り扱いしております。
どんなお品ものでも拝見いたしますのでお気軽にご相談ください。
経験豊富な店主が細かく拝見いたします。
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大阪府堺市のお客様より、古い建具をお譲りいただきました。
草木が鬱蒼と生い茂るお庭が印象的なお屋敷です。
二百坪はあろうかと思われる敷地には茅葺屋根の母屋に増築された建物、土蔵、納屋が立ち並びます。
母屋は恐らく明治期に建てられたものかと思いますが、大正-昭和期に生活様式の変化に合わせた大規模な改修工事が行われているようです。
今回は空家になっていたご実家の処分を決断され、解体工事前にご依頼をいただきました。
家を建てた方から見れば孫や曽孫に当たる世代の方が受け継いだ古いお家の処分を決断する。そのようなケースが年々とても増えてきていると肌で感じております。
さて庭に面した縁側に取り付けられている建具はとても綺麗な比率で分割された硝子引戸。
正方形で分割しただけのものはよく見かけますが、バランス良く3種類の矩形で分割したものは比較的珍しいデザインです。恐らくお誂え品かと思われます。
欄間は磨りガラスと合わせた格子になっております。こちらも綺麗ですね。
折角なのでデザイン部に『モンドリアンのコンポジション風、大正ロマン色ガラス仕立て』と発注しました。笑
住まわれていた頃は庭木も綺麗に手入れされさぞかし綺麗なお庭だったことでしょう。草木の生命力がすごいですね。
以上、簡単ではありますが買取させていただいた大正期の硝子引戸のご紹介でした。
この度はご依頼いただき誠にありがとうございました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
ORIGENでは骨董品を中心に古い時代のお品ものを幅広く探しております。
どんなお品ものでも拝見いたしますのでお気軽にご相談ください。
経験豊富な店主が細かく拝見いたします。
丁寧な査定と明朗会計をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。
大阪府東大阪市へ、出張買取りに行って参りました!
最近、何故か…ご依頼の多い東大阪市。
東大阪と言えばネジ工場などの町工場の多いイメージがありますが、生駒山を隔て古都奈良と大阪を結ぶ都市であり、古代からの歴史ある地域。
古い家屋や集落もまだまだ多く残されています。
今回、ご依頼くださったお家も生駒山の麓にある茅葺きと瓦屋根が素敵なとても古い建物でした。
一部ですが、お譲りいただいたお品ものをご紹介させていただきますね。
土蔵の中から買取り出来そうなものをお庭に引っ張り出しました。
土蔵内には文久や慶応などの江戸時代の年号の入った木箱が沢山あったのですが、なぜか見事に全て空っぽ。恐らくお祖父様の時代に一度、処分しておられるのだと思います。
残っていたものは明治期の器や昭和の懐かしいものなどなど。
ひとつひとつはそれほど高価なものではありませんが、明治期の印判手の手塩皿が纏まって出てきました。
図柄の種類が豊富でこのお皿の専門的なコレクターもいらっしゃいます。
それにしてもお皿はいつの時代も必要以上にありますね。我が家も御多分に洩れず。。。ですが。
壊れた古時計や傷んだ額縁、欠けた茶碗。。。虫に喰われた明治期の教科書などなど。
がらくたも
あひもちてみば
すずろなり
かちあるものが
うちいづるがあり
と某歌人が詠んだとかいないとか。。。
老朽化により、残念ながら近く解体されるそう。。。お呼びくださる時は大抵、解体前なので少し切ない気持ちになりますが日本家屋の維持管理は技術的にも経済的にも容易ではありません。
せめて記憶にだけは留めておきたいと思い、いつか何かに役立てる時がくると念じ、眼に焼き付けておいとまさせていただきました。
この度は数ある買取店の中から弊社にご依頼いただき、誠にありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
ORIGENでは昭和の懐かしいものから貴重な時代ものまで幅広いお品ものを取り扱っております。
「処分するには忍びない」と思われましたらどんなものでも遠慮なくご連絡ください。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。
大阪市港区へ、出張買取りに行って参りました。
ご両親の住まれていたマンションの処分に伴い、弊社へとご依頼くださいました。
「近く、撤去業者様に部屋の中のものを全て片付けてもらうので、その前に一度見に来ていただけますか?」とご相談くださいました。
詳しくお話を聞かせていただきますと、ご両親が介護施設に入られてから時間をかけてコツコツと部屋の片付けをしながら一度も使っていない頂き物の贈答品や仕舞い込まれていた古めかしい骨董品と思われるものを整理し集めてくださったとのこと。
茶器や花瓶に食器や漆器。江戸時代の髪道具、鹿の角などなど色々なお品ものを捨てずに残しておいてくださいました。
小さなダンボール箱にはご両親が親から受け継いだと思われる特に古いものが数点保管されていました。
真鍮製の変わった形のもの。
何かと思ったら、、、
開閉式の燭台でした。
蝋燭を立てる部分が片口になっており、下部が溶けた蝋の受け皿となっています。
持ち運び用の携帯燭台でしょうか。
初めて見ました。変わった一品ですね。
今回お譲りいただいたものの中で一番グッときた香炉。
古銅製で胴部分に鎧や鞍などの馬具と裏側には武具が打ち出されています。
楕円形の火炉に端正な蕾形の鈕、猪目の煙孔が格調高い一品。時間をかけて育った金味も抜群ですね。
金箔が施されていたようで造られた当時は煌びやかな香炉だったのでしょう。
世代を越えて受け継がれ、守ってきていただいたお陰で出会えました。
次代へ大切にしてくださる方の元へと橋渡しさせていただきます。
この度は数ある買取店の中から弊社にご依頼いただき、誠にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
ORIGENでは贈答品から貴重な時代ものまで幅広いお品ものを取り扱っております。
「処分するには忍びない」と思われましたらどんなものでも遠慮なくご連絡ください。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。
「ようこそおいでくださいました。
織源の橒木権右衛門でございます。本日はどのような御用件でございましょうか。
ほうほう、ふむふむ、左様でございましたか当店ではかような御品物を取り扱っております」
品目一覧に記載しておりませぬ御品物でもどうぞ御気軽にご相談くださいませ。
また買受ではなく、御愛蔵品・所蔵品の売却代行も御受けいたしておりますので御遠慮なく御申し付けください。
当店では古い御品物を幅広く探しております。
店主自ら細かく拝見いたします。
丁寧な査定・明朗会計を御約束。古いものの売却は織源に御任せください。
御品物の買受や売却代行に関するご相談は電気通信通話または電子手紙にてお問い合わせください。
よろしくお願い申し上げます。
尼崎にある古いお家よりご依頼をいただきました。
昔ながらの連棟長屋。角地のなかなか味のあるお家です。蔦に覆われた姿は雰囲気があっていい感じですね。
今となっては蔦好きなんですが、中学生の頃に住んでいた家が隣家から伸びてくる蔦に悩まされており、夏場はしょっちゅう壁からひっぱり剥がしていたことを思い出しました。
ある日、根っこから撲滅してやろうと思い、辿りにたどり遂に見つけたボス幹をノコギリで切断したところ、全ての蔦が枯れ果てパリパリになり逆に取るのが困難になったことがあります。。。皆様も呉々もお気をつけください。
さて私のどうでもいい失敗談はこれくらいにしまして、今回のご相談内容のお話に移ります。
失礼ながら、完全にお化け屋敷。。。です。
お判りかと思いますが、右側に大きく傾いております。
中から確認すると柱が腐って床が落ち、かなり危険な状態。一階部分だけでなく二階の床も同じように落ちているので構造的に危機的状況です。
どうしてこうなるのと思うのですが聞けば、ここはご依頼人様の親戚の倉庫だそうで本人が介護施設に入って今後は管理できなくなるので代わりに片付けているとのことでした。
「随分昔に建てた家で以前は住んでいたのですが、いつの頃からか倉庫のようになっていたようです。もうボロボロですが、借地の地代が昔のままの値段でとても安いからずっと借りたままにしていたようです」
とのこと。なるほどお寺が多くある地域なので、恐らく地主さんはお寺さんでしょうね。
地代の値上げもなさそうです。
と言う訳で住まなくなってから数十年もの間、倉庫として色々なものを保管しておられました。昔の人のあるあるですが兎に角、何でもかんでも捨てずに残されております。
茶道と華道の先生をされていたようで古いダンボールには茶碗や花瓶などの御道具が多く入っていましたが、中には紙切れや布切れを詰めた箱もあり、そういった物まで捨てずに保管しているのには感動すら覚えます。
あまりの量にこんなに溜め込まなくても。。。と思いつつも、そうやって捨てずに残していただいているからこそ、こうして品物を手にできるのだとしみじみ感じる次第であります。
家の中の写真も撮りたかったのですが、真っ暗でダメでした。
写真にあるような昭和の水屋などの古家具も人気のお品ものです。
その他には絵葉書や古書、鉄瓶、煎茶道具、古伊万里などの陶磁器類といったものを買取りさせていただきました。
琴浦窯の近くということもあり、和田桐山先生の抹茶茶碗を多くお持ちでした。
私は物の無い時代を経験した世代ではありませんので必要のないものは持ちたくないと感じますが、大量廃棄には疑問があり、既にある古いものを大切にして何かに活かせないかと常々考えています。
きっとこの家の方もいつか何かに活かせる時が来ると信じ、その時を待っていたのかもしれません。
全てではありませんが、少しでも多くのものを橋渡しできるように努めさせていただきます。
この度はご依頼いただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
長年、足を踏み入れていない古い建物の整理や空家の処分の際は是非、お気軽にご相談ください。
ORIGENでは古いお品ものを探しております。
古美術品などの骨董品を中心に時代家具から時代建具といったものまで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
お品ものの買取や売却に関してのご相談はお電話またはメールフォームよりご相談ください。
よろしくお願いいたします。
尼崎市のお客様より出張査定のご依頼をいただきました。
空家になっているお家をリフォームするとのことで中にある家財品を見せていただきました!
査定できるものを探させていただいていると、階段下の収納に花器が沢山保管されているのを見つけ、ごそごそ引っ張り出していると、古めかしい壺が。。。ごろりと。
同じ場所に保管されていた花器と見比べると一際古い。さて、どこの壺だったか。
どろっとした飴色の釉薬が壺全体に荒っぽく掛けられており、細かなキズが経年の風格を漂わせています。
釉薬のムラや小石のようなもののクッツキもお構い無し。
綺麗な形の耳。分厚くしっかりと造形されており、紐を強く掛けても耐えられそうです。
孔の位置には箆で筋を加えるというちょっとした意匠も。
窯の中に沢山入れて焼かれたために横のものにくっついてしまったんでしょう。
釉薬の塊が野趣に富む表情を一層際立たせます。
海に沈めれば蛸が入ってしまいそうですね。
縄も掛けられるし、蛸壺かな?と思った方もおられるかもしれません。
この壺は沖縄の焼物でアンダガーミと呼ばれる壺です。
沖縄の言葉でアンダーは油、ガーミは甕という意味になります。
この壺に豚の油を入れて、台所に縄で吊るすそうです。
日々の生活で使われるための実用品。まさに民藝品と呼べる物ですね。
お客様曰く「これは昔っからあります。私のちっちゃい頃から。何なのかは知りません笑」との事。
作られたのは恐らく1900年代初頭のものかと思います。
どのような経緯で沖縄から尼崎まで運ばれて来たのかはわかりませんが、長い旅を経て来たようです。
スタッフに頼んで、素朴な壺に鈴バラを生けてもらいました。
この度はこのような時にも関わらずご依頼ありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
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丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
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大阪府豊中市にお住まいのお客様より、堂々たるお姿の純銀製霰銀瓶をお譲りしていただきました。
深みのある銀色に黒色の藤を巻いた把手が渋い一品です。
等間隔に寸分の狂い無く並んだ霰星の迫力。
霰星を見ると兜の鋲が頭に浮かび、持っているだけで強くなった気分を味わえますが、妻が突然これで湯を沸かし始めた場合はやんごとなき事態であると推察されます。
したがって、その様な場合には速やか謝罪と無条件降伏を推奨いたします。
その様な事が起こらない様に日々真面目に精進して参りましょう。
茶事の際でも、この銀瓶さえあれば堂々と振舞えそうですね。
摘まみの形は七宝紋でしょうか。透かし、極小面の魚子地は極めて細密です。
真横から見た時の注口の角度は完璧です。
竹影堂は京都で二百年もの歴史あるお家で金銀銅を用い、茶道具から装飾金物まで制作されておられます。
現在は七代目竹影堂榮真が伝統技術を継承しておられます。
以上、簡単ではありますが竹影堂榮真の『純銀製霰銀瓶』のご紹介でした。
この度は貴重なお品ものをお譲りいただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
ORIGENでは銀瓶を始め、様々な銀製品を探しております。
古美術品などの骨董品を中心に時代家具や建具まで幅広く取り扱っております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。
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よろしくお願いいたします。
竹影堂榮真(ちくえいどうえいしん)
竹影堂の4代目が国内外の高い評価を得、有栖川宮殿下から『竹影堂榮真』の号を賜り始まる。現在は竹影堂の七代目佳永が2009年の二月に襲名し、四世竹影堂榮真となり、制作を続けながら後継者も育てている。