あけましておめでとうございます。
年明けからあっという間に二週間が過ぎましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年最初のスタッフ日録では「福良雀」を象った豆皿をご紹介いたします。
この豆皿は大阪府八尾市の古いお宅の蔵の中で長い間、眠っていたお品ものです。
スズメが厳しい冬の寒さを乗り越えるために膨らんだ状態を「ふくら雀」と言い、そのまん丸とした姿が見事に再現されています。
羽根や顔は絵付けによるものと思いましたが、よく見ると羽毛の細かい質感まで丁寧に陽刻(ようこく)されています。
並べてみると、微妙に表情や濃淡の違いがあり、一羽一羽に個性を感じ、とても愛らしいです。
実は、11月に開催されたオリナスジカンにも出品しており、多くの方に「かわいい!」とお声をいただく人気ぶりでした。
身近な存在であるスズメですが、縁起物としての人気も高く、ふくふくとした佇まいから、福良雀は五穀豊穣や子孫繁栄のシンボルとして好まれています。
これからの季節は卒業式や入学式、節分などお祝い事が続きますが、特別な日の食卓にさりげなく取り入れることで縁起を担ぐアイテムとして場を和やかに盛り上げてくれそうです。
この度は大切なお品ものをお譲りいただき、誠にありがとうございました。
品名:染付ふくら雀型もの皿
産地:愛知県|瀬戸焼
時代:明治
前回のブログ↓
大阪府和泉市で平安竹泉の煎茶器を買取させていただきました!