暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは。スタッフNです。
今回は以前にスタッフ日録で紹介した肘掛け椅子と同じようにリペアした古い回転椅子についてご紹介させていただきます。
この丸い回転椅子はおそらく大正から昭和初期頃のものと思われます。
昔は座面のネジをクルクルと回転させて、高さ調節するタイプの椅子が一般的でしたが、油圧式の椅子が登場してからはその姿を見かけることが少なくなりました。
天板と脚はシンプルな作りですが、丈夫な無垢材を使用しているため、長い年月を経た今でもしっかりしていて驚きました。
座面の張り替えは職人さんに依頼しました。
古くなり傷んだ稲藁と麻布を取払い、柔らかく座り心地の良いウレタンに詰め替えてもらいました。
手の感覚を頼りに丸く成形し、均等な高さや厚みに整えます。
最後は生地がシワにならないよう伸縮も考え丁寧に布を張り、鋲を打って完成です。
引き取った時はボロボロで傷んだ椅子でしたが、生地を張り替えて拭き掃除しただけで、見違えるほど綺麗に仕上がりました。
鮮やかな山吹色が空間の雰囲気を明るくしてくれるので、密かに気に入っています。
時々、撮影の小道具として使用したり、スタッフの休憩の際にも活躍しています。
皆様のお住まいにも古い家具や壊れて仕舞われたままの家具がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。
この度は大切なお品ものをお譲りいただき誠にありがとうございました。
品名:回転丸椅子
産地:日本
時代:大正-昭和初期
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ついに完成|本うるし金継ぎ教室 in ORIGEN