「昔、建具屋をしていたんですが古いガラスや道具があるので一度見に来ていただけませんか」とご縁をいただきました。
建具職人であるお父様が長年大切に愛用してきた木工道具の数々。
手元から去るのが少し名残惜しい表情をされていたお客様にお品ものの写真を撮影しお返しさせていただきました。
どれも長年使い込まれ、飴色に経年変化した味わい深い道具達。
鑿は刃先がなくなる寸前まで何度も何度も研がれています。
この状態になるまで一体どれほどの時間、木と向き合ったのでしょうか。
「注文の建具はきっちり納めるけれど暇がなく自分の家の建具は、、、、いつも忙しく、腕はよかったと思います」
一挺毎にしっかりと押された焼印からは道具への思い入れと愛が感じられます。
フレームに特別な窓を開けさせていただきました。
建具を作り続けた作業場を少しリフォームするとのこと。片隅に飾っていただければ幸いです。
この度は大切なお品ものをお譲りいただきまして誠にありがとうございました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
Original:鉋/鑿/作業台 昭和
Revived product:建具職人木工手道具黒仕立写真飾 令和四年水無月 Limited,1