本日の素材美 vol.5; Glass & Bamboo

2019.08.25 Category :


本日の素材美シリーズも今回で最後となります。vol.5はITALYのガラス花瓶とJAPANの竹花籃のご紹介です。

数色の色ガラスによるストライプが美しいお品もの。
切り抜くと真っ直ぐに伸びたストライプが抽象画のようです。

こちらは細い竹材が細かく編み込まれています。見えない部分に異なる太さの竹が使われる徹底ぶり。約1~2mmの竹を編み込んだとても繊細な一品です。

実験を兼ね発注した合成写真(社内デザイン部へ)ですが、意味ありげなコンセプチュアルアート風写真になりました。

こちらが全貌。ヴェネツィアン・グラスの花瓶です。ヴェネツィアン・グラスといえばイタリアの世界的なガラスブランド。
箱やサインが無いため、作者はわかりませんがモダンな造形感覚を感じさせる洗練された一品。ムラーノ島の無名の職人が作ったものかもしれません。

そして、こちらの竹鶴花籃は竹工芸の名跡である田辺竹雲斎作。本作は二代竹雲斎のものになります。伝統的な技法を踏まえつつも明るい竹材を用い、重さを感じさせない造形は竹本来の素材が活かされた一品。ぽってりした形は愛嬌があって乙ですね。
初代が明治期に大阪堺に居を移し、当代は四代田辺竹雲斎。初代から四代までの作風を見比べると面白い。関西に多く作品が残されており、ちょうど初代作の花籃を手に入れたので次回のBlogでご紹介させていただきます。
http://chikuunsai.com/profile/second/

以上簡単ではありますが、ヴェネツィアン・グラスの花瓶と二代田辺竹雲斎の竹鶴花籃のご紹介でした。

本日の素材美シリーズは素材や質感を通し、古いものの魅力をご紹介いたしました。
国や時代も様々で、大切に保管されていたものから忘れられずっと眠っていたもの、中には打ち捨てられていたものまでありますがどれも趣のある貴重なお品ものばかりです。
貴重なお品ものをお譲りいただきありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

弊社では長い年月を経たものを探しておりますので、経年によるキズや風化は味や景色として評価いたします。
古くよごれたものやこわれたものでも価値がある場合がございます。お品ものの状態に関わらずお気軽にご相談ください。
古美術品などの骨董品を中心に古い家具から時代建具といったものまで幅広くお取扱いしております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。よろしくお願いいたします。

本日の素材美 vol.1;侘び寂び
本日の素材美 vol.2;杢と黄銅
本日の素材美 vol.3;いのりとひかり
本日の素材美 vol.4; Seiji & Koimari



本日の素材美 vol.4; Seiji & Koimari

2019.07.18 Category :


本日の素材美vol.4はSeiji & Koimari
中国の青磁香炉と日本の古伊万里の皿をご紹介いたします。

一点目は中国の青磁香炉。
丸みのある胴にぽってりとした脚が愛くるしい香炉です。
龍泉窯のもので時代は明初期!と言いたいところですが、時代は下り明時代の末期頃のものと思います。
中国から世界中に輸出された龍泉窯の青磁。砧青磁(きぬたせいじ)と呼ばれる最上のものは国宝に指定されているものもあります。中之島の大阪市立東洋陶磁美術館では素晴しい青磁の逸品が見られますのでおすすめです。
窯・釉薬・胎土などの条件によって多種多様な青磁が生まれます。透き通るような澄みきった青色から深い緑色まで実に様々な色調があり、見比べるとほどに深みのある青磁釉。

本作は黄みの強い緑色であり、よく見ると釉薬が薄く胎土がやや透けて見えています。また、釉切れ・窯傷が見受けられ、明時代末期の生産数の増加による質の低下が見受けられます。
時代の判別は容易ではありませんが、実物に触れ、素材の特徴を捉えていくことが重要です。

火屋は銀製でなかなか細かい仕事をしています。蘭・竹・菊・梅の四君子図。それぞれ春夏秋冬に見頃の訪れる気品があり高潔な草花です。

二点目は古伊万里の芙蓉手皿。芙蓉手とは見込みに大きな丸窓を設け、周囲を区切りする文様構成のことをいいます。芙蓉の花に似ていることからそう呼ばれています。本作は宝尽くし文様。周囲の窓には巻物・扇子・桃などの吉祥文様がちりばめられています。

潤いのある生掛け焼成の肌。呉須の発色も豊かです。写真は実物よりも若干濃くなってしまいました。。。古伊万里という言葉を聞いたことのある方は多いと思います。国産磁器の中では最も有名な伊万里焼。江戸期のものを古伊万里と呼び、江戸初期のものは初期伊万里と呼びます。初期のものは希少性が非常に高いものでなかなかお目にかかる機会はありません。

初期伊万里とまではいきませんが、ほのかに青い釉薬が垂れています。形もやや歪で味わいのある古伊万里です。
本日紹介した青磁香炉と古伊万里の皿はやきものとしての完成度は高いものではありませんが、そういった不完全なやきものを珍重する文化が日本には根付いています。
青磁香炉は天王寺区、古伊万里の芙蓉手皿は奈良県のお客様よりお譲りいただきました。貴重なものをお譲りいただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

以上、簡単ではありますが、中国の青磁香炉と日本の古伊万里ご紹介でした。
弊社では長い年月を経たものを探しております。古美術品などの骨董品を中心に古い家具から時代建具といったものまで幅広くお取扱いしております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。よろしくお願いいたします。

大阪市東洋陶磁美術館http://www.moco.or.jp/



名機から大衆機まで 古いカメラ買い取りいたします。

2019.03.06 Category :


使わなくなったカメラやレンズはございませんか。ORIGENではカメラなどの写真機材の買い取りを強化しております。名機・名玉と呼ばれる逸品からマニアックな珍品、大衆機まで幅広く査定いたします。また国内外も問いません。古く傷んでいるものや壊れている可能性があるものでも遠慮なくご相談くださいませ。よろしくお願いいたします。

写真は直近の取り扱い実績カメラ
Leica M6 Summicron ライカ ズミクロン F2 50mm
Nikon NIKKOR 28mm ニッコール F2.8
Nikon Nikomat EL ニコマート
Nikon S2 NIKKOR-SC F1.4 50mm
Canon PELLIX キャノンペリックス FL 50mm F1.2
Rollei ROLLEIFLEX 2.8GX ローライフレックス F2.8 80mm
VOIGTLANDER VITESSA COLOR-SKOPAR フォクトレンダー F3.5 50mm
ZEISS IKON Piccolette ツァイスイコン F6.3 75mm
CONTAX RTS Distagon コンタックス F2.8 28mm
CONTAX Ⅱ Carl Zeiss Sonnar F1.5 50mm
Kodak Retina automatic コダック レチナ F2.8 45mm



本日の素材美 vol.3;いのりとひかり

2019.03.01 Category :


本日の素材美vol.3はいのりとひかり。
唐草の刺繍がほどこされたものと草花の姿が浮かびあがったものをご紹介いたします。

長年にわたり唱え受け継がれた経典
浄土真宗の経典で天保九年のお品ものです。傷んでいるものの、形をしっかり保っています。肌身離さず大切にされていたのでしょう。布地の両端が摩耗して擦り切れそうになっています。

布地に図案化された蓮華唐草文が刺繍されています。一針一針丁寧に縫い付けられており、ほとんどほつれることも無く今日まで形を保ち続けています。

天保九年戊戌初春・名古屋書林 大阪小経師・東壁堂偕龍渓板と記されております。今から181年前のお品です。

続いてのお品ものは同じ植物の図柄ですが写実的な草花文。古い箱に仕舞われていた古布の中から見つけた藍染の端切です。日本に藍染が伝来したのは飛鳥時代。江戸時代には様々な布地が藍で染められ、それを見た西洋の人々はその藍色をジャパン・ブルーと呼んだそうです。

藍染は藍色と布地の白色のグラデーションのみで構成されていますが、抽象的なものから具象的なものまで表現できる沢山の技法があります。写真のものはろうけつ染めでしょうか。藍色が染み込まないように溶かした蝋で図柄を描き、後にお湯で蝋を流す技法です。いきいきとした草花の様子を描いていますが、よく見ると型紙かなにかを利用して蝋を塗布しているのかもしれません。ひょっとすると型染めでしょうか。
そんな藍染古布ですが、今回のものを見つけた時にあるものが思い浮かびました。

これが何かご存知でしょうか。青と白の濃淡で現れる像。
これは写真の古典的技法でサイアノタイプというものです。感光剤を塗布した紙の上に物を置いて太陽光に当てると露光した部分は青く、遮光された部分は感光せずに紙の白色のままになります。光と影の明暗、露光時間の調節で濃淡が変わります。今回は簡易キットを取り寄せて作ってみました。

鼈甲金魚帯留と竹籠、雑草、小石を配置して露光。露光時間を2分3分5分と調節して5枚目に何とか1枚できました。セッティングに手間取ったり、太陽光が雲で遮られたりすると露光データが全部変わるので最後は感覚勝負でいきました(笑)
藍染の端切の発見からサイアノタイプを作ってしまいました。大学の最初の実習がサイアノタイプだったので懐かしい気持ちになりました。なんだか話がやや逸れてしまいましたが今回は古い布の素材美を簡単ではありますがご紹介いたしました。
次回vol.4も写真の中から2点ご紹介する予定です。弊社では長い年月を経たものを探しております。骨董・古美術品などの時代もの。古い建具類など幅広く取扱いしておりますのでお気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。

ちなみに玄関の目隠しには藍染の襤褸を使っています。コーポレートカラーもブルー。昔の藍染のように親しみやすい身近な存在になれるよう頑張りますのでよろしくお願いいたします。



83年前の今日。告広聞新の行発日一十二月二年一十和昭

2019.02.21 Category :


掛軸を包んでいた古新聞に目が止まりました。昭和十一年の二月二十一日発行。西暦1936年。今日からちょうど83年前の朝日新聞の一面で大部分は広告欄で占められています。
包まれたものの特定に新聞は役立ちます。あくまでも目安ですが戦前or戦後のもの?など判断材料の1つに加えることもあります。新聞だけ古くて中身は新しいものなんて可能性もありますので注意が必要です。
因みに1936年の出来事と言えば二・二六事件。この新聞の5日後と思えば少し時代感が掴みやすくなるかと思います。余談ですが昭和十一年のカレーライス1皿価格は十五銭~二十銭、大福は三銭です。

広告欄に目を向けますとレコード会社と製薬会社が目立ちます。今でもある企業も。レコードの新譜案内ですが一曲もわからない。。。気になる一曲を選ぶならば廣澤虎吉の左甚五郎ですかね。
※ちなみに左甚五郎とは…江戸時代初期の宮大工、彫刻師。日光東照宮の眠り猫などの作者とされている伝説的人物。逸話が多く、彼が登場する歌舞伎や落語がある。


デザインは手書きならでは温かみが感じられます。商品のキャッチコピーもいいですね。

試験準備は先ず鼻の治療から 鼻の薬 ハナトオール
気持ちわかります。鼻詰まりがキツいと息苦しく受験勉強に集中できない。ゞ( ̄∇ ̄;)大した受験勉強してないでしょ!!泣

濃化粧 さらりと 落ちる シバニホーサン石鹸 地肌を整ふ
恋化粧 さらりと 落とし シバニホーサン石鹸 あなたを想ふ
替えてみました。ダメですね。センスがない(´Д`。)悲

ORIGEN オリゲン 古いもの買取・大切なもの売却代行
「あっ!昔から変わらず同じキャッチコピーで営業してはるんですね~。ロゴも変えることなく細く長く商売されてるんですね~」Σ\( ̄ー ̄;)んなわけあるかいっ!!
作り話です汗

この新聞を見つけて眺めているうちにアイディアが浮かび、広報部長に発注して作ってもらいました。新聞広告の営業電話よくかかってくるんですが、なかなかいいお値段しますので、こちとら手作りですゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
それにしても良くできていると思いませんか(笑)
手書き具合と古い新聞印刷のかすれた風合いを再現しました。
今日から83年後は2102年。これを読んでいる人はもれなくあの世の住人となっています(笑)
が、その頃に会社はどうなっているのか。。心配しても仕方ない。日々精進あるのみ。
古いものを整理される際にはお気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。

※著作権について
今回は一枚目の新聞の画像内にて、
調べたところ著作権の切れていない部分がありましたのでそれらしく見えるように差し替えております。
毎回著作権に関わるだろうことがある際は素人には判断が難しいことがありとても悩みますが、
こちらも作る側にいますので気をつけて参ります。
今後もブログを楽しんでいただけたら幸いです。



新年あけましておめでとうございます。

2019.01.07 Category :

新年あけましておめでとうございます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。
本年も沢山のお客様とのご縁を大切に精進して参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

皆さまお正月はどのようにお過ごしになられたでしょうか。帰省や旅行へは行かれたでしょうか。私は毎年恒例の聖地巡礼に福岡へ行って参りました。聖地と言っても全く個人的な聖地であります。


昨年のこの時期にもブログでご紹介しましたが、毎年恒例行事となっておりますので「前も聞いた」という方は悪しからずご了承ください笑
母方の先祖が幕末頃から昭和30年前後まで福岡博多で骨董商を営んでおりました。その事を今に伝える唯一と言っていいものが写真の灯篭です。これは明治33年(1900年)に造られたもので博多町家寄進高灯籠と呼ばれております。全面に当時の豪商の銘板が嵌め込まれた珍しい灯篭です。その中に先祖のお店の銘板があります。風化でかなり文字も薄くなってきていますが、逆文字で”岩権骨董舗”と書かれております。戦争で焼失した為、商売に関する資料や写真等はほぼ残っていないのですが、この灯篭は激しい空襲から奇跡的に生き残りました。そんな灯篭を眺めながら無病息災・商売繁盛を祈願しております。笑
とても見応えのある灯篭です。福岡に行かれた際は是非お立ち寄りください。夜に行けば直ぐ側に屋台が出ます。おすすめです。今回の灯篭撮影にはPENTACON,50mmf1.8という東ドイツ製の古いレンズを使用しました。独特のボケ味とシャープネスを兼ね備えたレンズですが、絞り値によって写りがかなり違いました。
祈祷を終え、徒歩圏内の歴史建築巡りへ。

福岡県公会堂貴賓館
明治43年(1910年)竣工
設計者:三條栄三郎
重要文化財


福岡市文学館
明治42年(1909年)竣工
設計者:辰野片岡建築事務所
辰野金吾・片岡安
重要文化財
なるほど、並々ならぬ存在感がありましたが東京駅の設計者でもある建築家辰野金吾設計と知り驚きました。辰野金吾は大阪市中央公会堂の建築顧問でもあります。お恥ずかしい事に知りませんでした。
冬季休暇中で内部見学ができなかったのが残念でしたが、外観だけでも見応えがありました。

福岡市文学館付近より眺める中洲風景
元画像でないとわからないと思いますが小さく灯篭の一部が写っています。今回ご紹介した灯篭や建築はどれも徒歩圏内にあり、造られた時期も明治30~40年前後と同時代。
先祖の生きた時代、見たであろうものを少し垣間見た福岡聖地巡礼でした。来年もまた、まだ知らない福岡の名所探しをしたいと思います。ご静聴ありがとうございました。


ご飯写真は福岡県公会堂貴賓館の真横にある元祖博多めんたい重のつけ麺・めんたい重定食・プリンです。美味しかったのでこちらもおススメです。



役目を果たしたカメラ買取りいたします。

2018.11.13 Category :

役目を果たした古いカメラはありませんか。
デジタルカメラの時代になり使われる事のなくなったフイルムカメラ。
思い出を記録してきた古いカメラを探しています。

フイルムカメラからデジタルカメラへ移行し使われることのなくなったカメラ達ですが、フイルム写真が好きな人やオールドレンズが好きな人など古いカメラ独特の写りを楽しむ人に人気があります。完動品でなくても観賞用として集めている人もいらっしゃいます。
一部ですが代表的なメーカーを記載しますのでしまったままのカメラがあればお気軽にお問い合わせください。

国産
Nikonニコン
Canonキャノン
OLYMPUSオリンパス
Minoltaミノルタ
FUJIFILMフジフイルム
Mamiyaマミヤ
Zenzabronicaゼンザブロニカ
PENTAXペンタックス
Yashicaヤシカ
Konicaコニカ
SIGMAシグマ
Tamronタムロン

外国産
Zeissikonツァイスイコン
Leicaライカ
Rolleiローライ
Voigtländerフォクトレンダー
Linhofリンホフ
Minoxミノックス
Hasselbladハッセルブラット
Sinarジナー
Kodakコダック
Polaroidポラロイド
KIEVキエフ

ここに無いメーカーはひょっとすると希少なものかもしれません。
扱い方がわからない・動くかどうかわからないものでも大丈夫です。カメラ以外の周辺機材もお気軽にご相談ください。
よろしくお願いいたします。



本日の出張買取 in 西成区

2018.11.08 Category :


大阪市西成区のお客様よりご依頼いただきました。
3年間空家にされていた古いお家。台風の影響による瓦や建具の損傷が至る所に見受けられ、家財整理が済んだら解体されるとのことでした。大正期に建てられた貴重な日本家屋でしたが維持管理にかかる費用を考えると致し方無かったようです。最近そういった老朽化や台風被害による案件が増えています。いつか古いお家を再活用するような事業にも取り組めたらと考えており、その為に必要な準備を始めていこうと思っています。
さて一部ではありますが、今回お譲りいただいたお品ものをご紹介いたします。

先代が商いに使っておられた帳場箪笥と小箪笥。小ぶりで手の良い唐木家具。小ぶりなものの方が流通が良く人気があります。

お客様が必要な着物を選ばれた後の残りもの。ですが、私としてはこちらの方がありがたい。藍染や絣の木綿布など。

使い込まれた鉋に鑿。錆びていたり、刃こぼれしていたりと状態は悪いですが磨けば光ります。また名工と呼ばれる鍛治職人の作ものは美術品として扱われるものもあります。

長い間、明かりをともしてきた照明の電笠。色ガラスが使われているものや本格的な切子が施されているものは希少価値があり高値で取引されるコレクション品です。(写真のものは時代が下り昭和期のもので希少価値はあまりありません)

11月にもかかわらず暑い日が続いています。私は今日も半袖で元気ですが、スタッフはもれなく風邪をこじらせております。2018年も残すところあと二ヶ月ほど、くれぐれもお体ご自愛くださいませ。年内は12/28までの営業となります。また改めて年末年始の営業案内を投稿いたします。よろしくお願いいたします。



取扱い品目紹介 : 時代着物・古裂・襤褸について

2018.10.22 Category :

着物の買取に関してよくお問い合わせいただきますが、弊社では時代のある着物や古裂・古布を中心に取扱っております。お客様の希望によって現代の着物も買取させていただいておりますが、作家物や高価な着物などは着物専門の業者さまに依頼するのをお勧めいたします。時代の区切りで言えば戦前の着物が取扱いの対象となります。時代が判らない場合は誰が着ていた着物かを考えるといいかもしれません。

着物のハギレで作られた継ぎ接ぎの布。反物の僅か数センチ程の切れ端さえも捨てずに縫い合わせ、一枚の色とりどりの布として再生されています。また、ただ継ぎ接ぎするだけでなく配色にまで気配りしていると思われる点がこの布を作った方の手の良さを感じます。

どういった目的で作ったのかはわかりませんが、古い長持の中に保管されていました。恐らく寝具や衣類を包むための大きな風呂敷の代わりに作られたのだと思います。

当て布で修繕された藍染木綿布。こちらは長持の中で座布団を大事に包んでいました。虫に喰われた箇所を丁寧に修繕しています。こちらは反対に作意の無さから生まれた偶然の産物としての魅力があります。この時代に布がいかに貴重なものであったかがよくわかります。

着物箪笥や行李、長持にしまわれたまま忘れられていたハギレやぼろぎれ。見向きもされず、捨てられてしまうことがよくありますが、手の込んだ刺繍が施されています。

暖簾にしてみました。海外からの観光客の多い恵美須町。店の前も外国からの観光客が通りますが、通る時に一瞬振り向いて見てくれている気がします。古い着物や古裂、襤褸など、穴が空いたものや傷みのあるものでも処分の前にお気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。



煎茶道具買取。ご依頼ありがとうございました。

2018.10.14 Category :


大阪府高石市のお客様より
煎茶道具をお譲りいただきました。
平安春峰・秦蔵六・三浦竹泉・三浦竹軒・三浦篤などなど。
個性的な色・形のものが集まりましたので撮影しました。
お店の裏の空き地に黄花コスモスが咲いていたので春峰の青磁一輪挿しに生けてみました。
秋ですね。一年の中でこの時期が一番好きです。
簡単な買取品のご紹介ですが、他にも水注・ボーフラ・茶入・茶托・煎茶碗・急須・涼炉などの煎茶道具をお譲りいただきました。
骨董・古美術品・諸道具類を売却の際はお気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。



医療棚や薬箪笥、古い病院や薬局のお品もの買い受けます。

2018.10.07 Category :


古い病院や薬局のお品ものを探しています。
古い物好きの中でも病院や薬局、学校ものなどは特に人気があるジャンルです。出回る機会の少ないものには自ずと希少価値が付くものです。

特に古い病院や薬局といえば独特の雰囲気を放つものが沢山あります。
私もこの仕事を始めてから古い病院や薬局には何度か買取にお伺いしていますが、未だに出会ったことのないコレクションアイテムもあります。

先日お伺いした古い薬局で見つけた戦時中のガラス薬瓶。
薬局店舗には製薬会社の陳列棚や企業ノベルティ製品、ケビント、ガラスケースなどコレクターアイテムが数多くあります。

屋根裏には戦前の薬瓶などガラスものが残されていました。物資の無い戦時中のガラス瓶の為、不純物などが多く含まれます。今見ると不完全な姿がかえって美しい。これまで見てきた中でも気泡の量が非常に多い。

病院や薬局で使われていた薬箪笥・薬棚
100杯以上の抽斗に小さな環引手が付いており、実際に使わなくても置いておくだけで迫力のある箪笥。明治期。

大正・昭和期のものになると洋風のデザイン・引手の付いたものが主流に。
大正期の洋館扉に付いていたドアノブ。

明治・大正・昭和初期に建てられた建物であれば、建具や照明、装飾金物も買取対象になるかもしれません。
特に病院・薬局などは洋館建で凝った作りのものが多く、建物に取り付けられたものも査定対象になります。
三灯シャンデリア乳白磨り切子ガラスグローブ。大正期のシャンデリアです。薄い乳白磨りガラスに花柄の切子が施されています。明治と大正期の雰囲気を併せ持った一品です。
如何だったでしょうか。写真でご紹介したもの以外にも古いものであれば幅広く取り扱いしております。作家物や古美術品以外にも価値のあるものが沢山あります。
老朽化による解体やリフォームによる交換や処分をお考えの際には是非ご相談ください。
時代を生き残った希少品買い受けます。よろしくお願いいたします。

写真1枚目
黒ケビント(6面ガラス+真鍮製植物柄エンボスグレモン錠)明治期



忘れられた時間、買い受けます。

2018.09.29 Category :


今週は何故だかわかりませんが、古いお家への出張買取が重なりました。
詳しい理由はわかりませんが、どのお家もある日突然、主がいなくなり、時が止まったまま忘れられたかのような佇まいでした。今回は大阪市内の戦前の建物の中で見つけたものをご紹介します。査定の対象になるものもあれば、値段の付け難い変わったものまで色々あります。
古い引出しに眠っていた錆びた小さな金属製のもの

折り畳み式の顕微鏡でした。ずっと閉じられていたにも関わらずバネは快調です。親指ほどの小さなものですが堅牢に作られています。
4cmほどの金属筒

極小望遠鏡でした。試しに覗きましたがそもそもの口径が小さすぎるので肉眼で見た方がいいのではないのか!?当時の子供向けの玩具でしょう。

戦闘機・爆撃機が描かれた紙製品

戦時の灯火管制発令の際に使われた遮光電笠です。物々しい図案ですが、笠の立体的なデザインと巧みなグラフィックが光っています。
こちらも戦争機が描かれた封筒

一見ポップで可愛らしい雰囲気ですが、裏面には「前線へ贈る銃後の筆の跡」の文字が。
外国人の男の子とポチ

背面にはMADE IN OCCUPIED JAPANの文字。
占領下の日本の意味です。1947年~1952年の輸出品には記載が義務付けられました。
子供向けの玩具にしては男の子の顔が怖い。犬は可愛らしい。主にアメリカへの輸出用として作られたものです。戦後日本のアメリカ人へのイメージが反映されたのでしょうか。
これは?

ミッキーマ○ス風のセルロイド製の栞。オリジナルに比べ異常に足が長いのは栞のサイズに合わせたためでしょうか。裏には高野山と描かれています笑
1930年前後に登場したキャラクターのマチ針
ミッキーマウス 1928年 昭和3年生まれ
ベティ・ブープ 1930年 昭和5年生まれ
のらくろ 1931年 昭和6年生まれ
零戦型の小さなプラスチック製の玩具
如何だったでしょうか。ご紹介したものはごく一部ですが、まるで時間が止まったかのようにお家の中に残されていました。今回は不動産業者様からのご依頼だったので詳しい経緯はわかりません。ですがお家に残されたものを見ていると戦争が大きく関係しているのかもしれません。似た案件が重なったのは偶然なのか、必然なのかは今のところわかりません。いずれにせよ古い家屋の老朽化による取り壊しや空家問題など、似たケースのご依頼がこれから増えてくような気配を感じます。古いお品ものの査定はもちろんのこと、お困りの空家の整理などに関してもお気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。