本日開店 室内装飾・家具・工藝品・照明器具など買取りいたします。

2019.06.21 Category :


先日、品物を整理している時にお皿の保護の為の新聞紙に良い広告を見つけました。昭和六年。今から88年前の新聞です。

元々は調度品の販売店の広告で昭和初期の洋館内部のイラストが描かれています。
特徴がよく捉えられていて、時々ご依頼のある洋館にそっくりです。古い洋館にある調度品は当時こういうお店で販売されていたのですね。

ORIGENでは古美術品などの骨董品を中心に様々なお品ものを査定・買取りしておりますが、古い建物に取付けられている建具や照明器具などの室内装飾品も積極的に取り扱っております。

この仕事を始めて、最初に伺ったのは実家の目の前にあった古い洋館でした。
アンティークショップのお手伝いを始めたばかりの頃で買取りなどは未経験。ある日、長年閉ざされていた古い建物の取壊しが始まり、勇気を出して業者さんに声を掛けたのを思い出します。
右も左もわかりませんでしたが、価値の有る無しではなく、自分がいいなと思えるものを直感的に選んでいたと思います。
最初は趣味の様なもので自分が良いと思うものだけが見えていましたが、知識や経験を得て、仕事としての比重が高まるとお品物の価値や効率の部分に意識が傾きがちになってしまいます。勿論、お品物の価値を判断できるようになるのは一番大事な事ですが、初めての時のように無価値に見えるものに眼を止められる心の余裕と丁寧な仕事を面倒と思わない心を忘れずに続けていきたいものです。頭ではわかっていても実践するのは案外難しいんですよね。

さてさて、話がかなり逸れてしまいましたが、古い建物の解体やリフォーム時など、古いものを処分される際には一度ご連絡ください。長い時を経たものを探しています。

希少な一点ものから価値のわからないお品ものまで丁寧な査定をお約束。
古いものの売却はORIGENにお任せください。よろしくお願いいたします。



青眼

2019.05.30 Category :


今から83年前に設計された日本家屋の図面。綺麗な青い紙に手書きで引かれた細く白い線。
白黒コピーが普及する以前の複写技術で青写真と呼ばれます。一般的に図面の複写に用いられたことから転じて未来予想図などの意味で使われることがありますが、もはやDead wordです。
ともかく、昔から図面が好きで印刷や写真の勉強をしていたこともあり青写真には馴染みがあることが原因なのか。この二つが組み合わされるとどうにもなりません。

価値が無いわけではありませんが、市場価値を付けるのは難しい。
ですが単なる図面ではなく魅力ある一枚の絵と言えると思います。
一本一本慎重に手書きで書かれた線。細部の意匠や目に見えない部分まで丁寧に書き込まれています。また余白にまで細かな仕様が描かれています。

査定に訪問した古いお家に掛軸と共に保管されていました。似たような形状ということで一纏めになっていました。表具屋さんに頼んで掛軸に仕立ても面白いかもしれません。

内部構造の図面。
こんな風に特別なビジョンでお品物の価値が見えるようになりたい。
知識と経験に裏打ちされた眼。まだまだ鍛えねば。先は長い。

この図面は昭和11年のもの。築83年。
査定時にはかなり老朽化していました。家屋の建替えが決定しており、解体工事前に査定のご依頼をいただきました。
長年保管されていた御道具類に加え、建具や照明器具など建築時から取付けられている貴重なものを取り外しさせていただきました。
長年大切にされてきたものをお譲りいただきありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

古美術品などの骨董品を中心に古い家具から時代建具といったものまで幅広くお取扱いしております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。よろしくお願いいたします。



本日の買取 in 高槻市の山の中 part2

2019.05.04 Category :

築300年の古民家のお話part2
前回、ご紹介できなかったお譲りいただいたお品物について。

母屋・蔵・小屋を細かく見せていただき、蔵からは古い陶磁器類やガラスもの、漆器、使い込まれた道具類を。母屋から時代家具、古書類をお譲りしていただきました。お客様も「まだ見たことがない」と一緒に入った小屋でしたが、残念ながら唐箕や脱穀機といった農機具しかありませんでした。小屋あるあるです。

長い間、使い込まれ、いつしか使われなくなり、ずっと仕舞われていたものなので汚れていましたが、清掃すると見違えるほど綺麗になりました。
お譲りいただいたお品ものの中から明治末から大正頃のものに限定し選びました。

一段目
白磁南瓜形急須;明治後期大正
銅製槌目片口鍋;明治後期大正
エッチングコップ;明治後期大正
二段目
染付捻り文蓋茶碗 華中亭道八作;大正後期昭和初期
螺髪文コップ;明治後期大正
何度か扱った経験がありますが、正式名称ではありません。和ガラスの資料に同コップの写真を確認しましたが、名称は不掲載でした。阿弥陀如来の螺髪に似ているので仮称です。
染付牡丹図大鉢 華中亭道八作;大正末昭和初
三段目
プレスガラスプレート;明治後期大正
手吹きガラス吹雪文鉢;明治後期大正
銅製ざる明治後期大正

元々は庄屋さんのお家だったそうで当時としては上手の道具類が多くありました。良いものを長く、大切にされていたということが残されたものから伝わってきます。
また、京焼きの名跡である高橋家と近しい間柄にあったようで食器類は六代高橋道八作のものが数多く残されていました。

品の良いうつわやこれからの季節にちょうど良いガラスものなど、沢山のお品ものをお譲りくださりありがとうございました。

細かなエッチングがほどこされたガラスコップ。強く握ると割れてしまいそうなほど薄い。厚みは1mmほど。大切にしないと簡単に割れてしまいます。来客時などの上物でしょう。

暑い日が続き、少々バテ気味ですが美味しい冷茶で乗り切ります。

骨董古美術品を中心に古い家具から時代建具といったものまで幅広くお取扱いしております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。よろしくお願いいたします