本日の素材美 vol.5; Glass & Bamboo

2019.08.25 Category :


本日の素材美シリーズも今回で最後となります。vol.5はITALYのガラス花瓶とJAPANの竹花籃のご紹介です。

数色の色ガラスによるストライプが美しいお品もの。
切り抜くと真っ直ぐに伸びたストライプが抽象画のようです。

こちらは細い竹材が細かく編み込まれています。見えない部分に異なる太さの竹が使われる徹底ぶり。約1~2mmの竹を編み込んだとても繊細な一品です。

実験を兼ね発注した合成写真(社内デザイン部へ)ですが、意味ありげなコンセプチュアルアート風写真になりました。

こちらが全貌。ヴェネツィアン・グラスの花瓶です。ヴェネツィアン・グラスといえばイタリアの世界的なガラスブランド。
箱やサインが無いため、作者はわかりませんがモダンな造形感覚を感じさせる洗練された一品。ムラーノ島の無名の職人が作ったものかもしれません。

そして、こちらの竹鶴花籃は竹工芸の名跡である田辺竹雲斎作。本作は二代竹雲斎のものになります。伝統的な技法を踏まえつつも明るい竹材を用い、重さを感じさせない造形は竹本来の素材が活かされた一品。ぽってりした形は愛嬌があって乙ですね。
初代が明治期に大阪堺に居を移し、当代は四代田辺竹雲斎。初代から四代までの作風を見比べると面白い。関西に多く作品が残されており、ちょうど初代作の花籃を手に入れたので次回のBlogでご紹介させていただきます。
http://chikuunsai.com/profile/second/

以上簡単ではありますが、ヴェネツィアン・グラスの花瓶と二代田辺竹雲斎の竹鶴花籃のご紹介でした。

本日の素材美シリーズは素材や質感を通し、古いものの魅力をご紹介いたしました。
国や時代も様々で、大切に保管されていたものから忘れられずっと眠っていたもの、中には打ち捨てられていたものまでありますがどれも趣のある貴重なお品ものばかりです。
貴重なお品ものをお譲りいただきありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

弊社では長い年月を経たものを探しておりますので、経年によるキズや風化は味や景色として評価いたします。
古くよごれたものやこわれたものでも価値がある場合がございます。お品ものの状態に関わらずお気軽にご相談ください。
古美術品などの骨董品を中心に古い家具から時代建具といったものまで幅広くお取扱いしております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。よろしくお願いいたします。

本日の素材美 vol.1;侘び寂び
本日の素材美 vol.2;杢と黄銅
本日の素材美 vol.3;いのりとひかり
本日の素材美 vol.4; Seiji & Koimari



本日の素材美 vol.4; Seiji & Koimari

2019.07.18 Category :


本日の素材美vol.4はSeiji & Koimari
中国の青磁香炉と日本の古伊万里の皿をご紹介いたします。

一点目は中国の青磁香炉。
丸みのある胴にぽってりとした脚が愛くるしい香炉です。
龍泉窯のもので時代は明初期!と言いたいところですが、時代は下り明時代の末期頃のものと思います。
中国から世界中に輸出された龍泉窯の青磁。砧青磁(きぬたせいじ)と呼ばれる最上のものは国宝に指定されているものもあります。中之島の大阪市立東洋陶磁美術館では素晴しい青磁の逸品が見られますのでおすすめです。
窯・釉薬・胎土などの条件によって多種多様な青磁が生まれます。透き通るような澄みきった青色から深い緑色まで実に様々な色調があり、見比べるとほどに深みのある青磁釉。

本作は黄みの強い緑色であり、よく見ると釉薬が薄く胎土がやや透けて見えています。また、釉切れ・窯傷が見受けられ、明時代末期の生産数の増加による質の低下が見受けられます。
時代の判別は容易ではありませんが、実物に触れ、素材の特徴を捉えていくことが重要です。

火屋は銀製でなかなか細かい仕事をしています。蘭・竹・菊・梅の四君子図。それぞれ春夏秋冬に見頃の訪れる気品があり高潔な草花です。

二点目は古伊万里の芙蓉手皿。芙蓉手とは見込みに大きな丸窓を設け、周囲を区切りする文様構成のことをいいます。芙蓉の花に似ていることからそう呼ばれています。本作は宝尽くし文様。周囲の窓には巻物・扇子・桃などの吉祥文様がちりばめられています。

潤いのある生掛け焼成の肌。呉須の発色も豊かです。写真は実物よりも若干濃くなってしまいました。。。古伊万里という言葉を聞いたことのある方は多いと思います。国産磁器の中では最も有名な伊万里焼。江戸期のものを古伊万里と呼び、江戸初期のものは初期伊万里と呼びます。初期のものは希少性が非常に高いものでなかなかお目にかかる機会はありません。

初期伊万里とまではいきませんが、ほのかに青い釉薬が垂れています。形もやや歪で味わいのある古伊万里です。
本日紹介した青磁香炉と古伊万里の皿はやきものとしての完成度は高いものではありませんが、そういった不完全なやきものを珍重する文化が日本には根付いています。
青磁香炉は天王寺区、古伊万里の芙蓉手皿は奈良県のお客様よりお譲りいただきました。貴重なものをお譲りいただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

以上、簡単ではありますが、中国の青磁香炉と日本の古伊万里ご紹介でした。
弊社では長い年月を経たものを探しております。古美術品などの骨董品を中心に古い家具から時代建具といったものまで幅広くお取扱いしております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。よろしくお願いいたします。

大阪市東洋陶磁美術館http://www.moco.or.jp/



本日の出張買取 in 西成区

2018.11.08 Category :


大阪市西成区のお客様よりご依頼いただきました。
3年間空家にされていた古いお家。台風の影響による瓦や建具の損傷が至る所に見受けられ、家財整理が済んだら解体されるとのことでした。大正期に建てられた貴重な日本家屋でしたが維持管理にかかる費用を考えると致し方無かったようです。最近そういった老朽化や台風被害による案件が増えています。いつか古いお家を再活用するような事業にも取り組めたらと考えており、その為に必要な準備を始めていこうと思っています。
さて一部ではありますが、今回お譲りいただいたお品ものをご紹介いたします。

先代が商いに使っておられた帳場箪笥と小箪笥。小ぶりで手の良い唐木家具。小ぶりなものの方が流通が良く人気があります。

お客様が必要な着物を選ばれた後の残りもの。ですが、私としてはこちらの方がありがたい。藍染や絣の木綿布など。

使い込まれた鉋に鑿。錆びていたり、刃こぼれしていたりと状態は悪いですが磨けば光ります。また名工と呼ばれる鍛治職人の作ものは美術品として扱われるものもあります。

長い間、明かりをともしてきた照明の電笠。色ガラスが使われているものや本格的な切子が施されているものは希少価値があり高値で取引されるコレクション品です。(写真のものは時代が下り昭和期のもので希少価値はあまりありません)

11月にもかかわらず暑い日が続いています。私は今日も半袖で元気ですが、スタッフはもれなく風邪をこじらせております。2018年も残すところあと二ヶ月ほど、くれぐれもお体ご自愛くださいませ。年内は12/28までの営業となります。また改めて年末年始の営業案内を投稿いたします。よろしくお願いいたします。



古い家具や時代箪笥はありませんか

2018.10.31 Category :

古い家具、時代家具を探しています。
明治・大正・昭和期に製造された無垢の家具
古い家具は状態の悪さなどで諦められる方もいらっしゃいますが、希少価値のある高価なお品ものもあります。

例えば以下のようなものを探しています。
・水屋・食器棚
・茶箪笥・唐木家具
・伝統工芸品
・本棚
・テーブル・机
・椅子・ソファ
・小引出し・薬箪笥
・医療棚(病院や診療所で使われている棚)
・ケビント・ガラスケース
・山葉家具(YAMAHA)
など

残念ながら買い取り不可の家具もあります。
例えば、、、
・婚礼家具
・フラッシュ家具(はりぼて家具)
・大量生産の家具
・桐箪笥(買取可能なものもございます)
需要の少ないものや量販店の製品は買い取りが難しいです。

家具の査定をご希望の方は、
家具の置かれている場所や階数、おおよその大きさをお知らせください。
搬出に必要な人数など、スムーズにお話が進められます。
可能であればお問い合わせフォームより写真をお送りいただくのが一番です。
概算ですが査定額をお伝えいたします。
※24時間を経過しても返信が無い場合はエラーの可能性があります。お手数ですが、info@osaka-origen.comまで改めて写真をお送りください。

また、他に査定を考えられているものや価値の気になるものなどありましたら、合わせて拝見いたしますのでお気軽にお尋ねくださいね。



取扱い品目紹介 : 時代着物・古裂・襤褸について

2018.10.22 Category :

着物の買取に関してよくお問い合わせいただきますが、弊社では時代のある着物や古裂・古布を中心に取扱っております。お客様の希望によって現代の着物も買取させていただいておりますが、作家物や高価な着物などは着物専門の業者さまに依頼するのをお勧めいたします。時代の区切りで言えば戦前の着物が取扱いの対象となります。時代が判らない場合は誰が着ていた着物かを考えるといいかもしれません。

着物のハギレで作られた継ぎ接ぎの布。反物の僅か数センチ程の切れ端さえも捨てずに縫い合わせ、一枚の色とりどりの布として再生されています。また、ただ継ぎ接ぎするだけでなく配色にまで気配りしていると思われる点がこの布を作った方の手の良さを感じます。

どういった目的で作ったのかはわかりませんが、古い長持の中に保管されていました。恐らく寝具や衣類を包むための大きな風呂敷の代わりに作られたのだと思います。

当て布で修繕された藍染木綿布。こちらは長持の中で座布団を大事に包んでいました。虫に喰われた箇所を丁寧に修繕しています。こちらは反対に作意の無さから生まれた偶然の産物としての魅力があります。この時代に布がいかに貴重なものであったかがよくわかります。

着物箪笥や行李、長持にしまわれたまま忘れられていたハギレやぼろぎれ。見向きもされず、捨てられてしまうことがよくありますが、手の込んだ刺繍が施されています。

暖簾にしてみました。海外からの観光客の多い恵美須町。店の前も外国からの観光客が通りますが、通る時に一瞬振り向いて見てくれている気がします。古い着物や古裂、襤褸など、穴が空いたものや傷みのあるものでも処分の前にお気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。



医療棚や薬箪笥、古い病院や薬局のお品もの買い受けます。

2018.10.07 Category :


古い病院や薬局のお品ものを探しています。
古い物好きの中でも病院や薬局、学校ものなどは特に人気があるジャンルです。出回る機会の少ないものには自ずと希少価値が付くものです。

特に古い病院や薬局といえば独特の雰囲気を放つものが沢山あります。
私もこの仕事を始めてから古い病院や薬局には何度か買取にお伺いしていますが、未だに出会ったことのないコレクションアイテムもあります。

先日お伺いした古い薬局で見つけた戦時中のガラス薬瓶。
薬局店舗には製薬会社の陳列棚や企業ノベルティ製品、ケビント、ガラスケースなどコレクターアイテムが数多くあります。

屋根裏には戦前の薬瓶などガラスものが残されていました。物資の無い戦時中のガラス瓶の為、不純物などが多く含まれます。今見ると不完全な姿がかえって美しい。これまで見てきた中でも気泡の量が非常に多い。

病院や薬局で使われていた薬箪笥・薬棚
100杯以上の抽斗に小さな環引手が付いており、実際に使わなくても置いておくだけで迫力のある箪笥。明治期。

大正・昭和期のものになると洋風のデザイン・引手の付いたものが主流に。
大正期の洋館扉に付いていたドアノブ。

明治・大正・昭和初期に建てられた建物であれば、建具や照明、装飾金物も買取対象になるかもしれません。
特に病院・薬局などは洋館建で凝った作りのものが多く、建物に取り付けられたものも査定対象になります。
三灯シャンデリア乳白磨り切子ガラスグローブ。大正期のシャンデリアです。薄い乳白磨りガラスに花柄の切子が施されています。明治と大正期の雰囲気を併せ持った一品です。
如何だったでしょうか。写真でご紹介したもの以外にも古いものであれば幅広く取り扱いしております。作家物や古美術品以外にも価値のあるものが沢山あります。
老朽化による解体やリフォームによる交換や処分をお考えの際には是非ご相談ください。
時代を生き残った希少品買い受けます。よろしくお願いいたします。

写真1枚目
黒ケビント(6面ガラス+真鍮製植物柄エンボスグレモン錠)明治期



本日の買取 in 大阪府茨木市

2018.10.04 Category :

本日は茨木市よりご依頼いただきました。静かな住宅街でしたが、6月の大阪北部地震と先月の台風の影響による復旧作業が今でも続けられています。お伺いしたお客様のお家も瓦の落下、土壁に亀裂と大きな損傷を被られていました。2年間空家にしておられましたが、今回の災害でお家の処分を決められたそうです。正直なところ、直すのに掛かる費用を考えれば仕方ないのかも知れません。今回はそんな大変な状況の中、ご連絡いただきありがとうございました。

手許箪笥・関東長火鉢・茶器類に掛軸・着物など時代物を中心に沢山買取させていただきました。

掛軸は状態が悪くほとんど査定ができませんでしたが、一点ユニークな達磨の軸があったので纏めて買取させていただきました。掛軸に限らず状態は評価に大きく影響しますが、中には状態が悪くても高く評価できるもの、時代を経て傷みさえも味へと変化しているものなど古い物の評価の仕方は様々です。「古い・汚い・壊れている」と思っても捨てずに一度お見せください。よろしくお願いいたします。

そして私事ではありますが昨夜、車上荒らしに遭いました。。。手回しのドライバーで簡単に解錠されたようです。前日の仕入れの品物などを積んでいましたが幸い無事でした。こんなにも簡単に解錠されてしまうのには驚きです。自分は大丈夫とセキュリティ対策を怠っていた事が悔やまれます。今年の後半は地震台風車上荒らしと立て続けに不測の事態に襲われました。今年も残すところ後3ヶ月。年末まで何も起こらず、良いお正月を迎えられますように。皆様も呉々もお気をつけ下さい。



忘れられた時間、買い受けます。

2018.09.29 Category :


今週は何故だかわかりませんが、古いお家への出張買取が重なりました。
詳しい理由はわかりませんが、どのお家もある日突然、主がいなくなり、時が止まったまま忘れられたかのような佇まいでした。今回は大阪市内の戦前の建物の中で見つけたものをご紹介します。査定の対象になるものもあれば、値段の付け難い変わったものまで色々あります。
古い引出しに眠っていた錆びた小さな金属製のもの

折り畳み式の顕微鏡でした。ずっと閉じられていたにも関わらずバネは快調です。親指ほどの小さなものですが堅牢に作られています。
4cmほどの金属筒

極小望遠鏡でした。試しに覗きましたがそもそもの口径が小さすぎるので肉眼で見た方がいいのではないのか!?当時の子供向けの玩具でしょう。

戦闘機・爆撃機が描かれた紙製品

戦時の灯火管制発令の際に使われた遮光電笠です。物々しい図案ですが、笠の立体的なデザインと巧みなグラフィックが光っています。
こちらも戦争機が描かれた封筒

一見ポップで可愛らしい雰囲気ですが、裏面には「前線へ贈る銃後の筆の跡」の文字が。
外国人の男の子とポチ

背面にはMADE IN OCCUPIED JAPANの文字。
占領下の日本の意味です。1947年~1952年の輸出品には記載が義務付けられました。
子供向けの玩具にしては男の子の顔が怖い。犬は可愛らしい。主にアメリカへの輸出用として作られたものです。戦後日本のアメリカ人へのイメージが反映されたのでしょうか。
これは?

ミッキーマ○ス風のセルロイド製の栞。オリジナルに比べ異常に足が長いのは栞のサイズに合わせたためでしょうか。裏には高野山と描かれています笑
1930年前後に登場したキャラクターのマチ針
ミッキーマウス 1928年 昭和3年生まれ
ベティ・ブープ 1930年 昭和5年生まれ
のらくろ 1931年 昭和6年生まれ
零戦型の小さなプラスチック製の玩具
如何だったでしょうか。ご紹介したものはごく一部ですが、まるで時間が止まったかのようにお家の中に残されていました。今回は不動産業者様からのご依頼だったので詳しい経緯はわかりません。ですがお家に残されたものを見ていると戦争が大きく関係しているのかもしれません。似た案件が重なったのは偶然なのか、必然なのかは今のところわかりません。いずれにせよ古い家屋の老朽化による取り壊しや空家問題など、似たケースのご依頼がこれから増えてくような気配を感じます。古いお品ものの査定はもちろんのこと、お困りの空家の整理などに関してもお気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。



人間国宝 十四代 酒井田柿右衛門 濁手

2018.09.27 Category :


重要無形文化財 十四代酒井田柿右衛門本人作の一輪生を譲り受けました。
本人作のお品物は稀にしか出会わないので柿右衛門の基本絵付色にちなんだ背景紙を用意し撮影しました。
濁手と呼ばれる柔らかく温もりある乳白素地に繊細な筆使いで絵付がほどこされています。
以前、この濁手(にごしで)という文字と綺麗な乳白色が結びつかなく、??となったことが思い出されます。
濁手とはお米のとぎ汁に例えられつけられた名前です。

基本色は赤・緑・群青・紫・黄です。濁手にとても映える絵付色。十七世紀に確立された柿右衛門様式と呼ばれる色彩と図案構成はマイセンなどのヨーロッパ陶磁器にも大きな影響を与えました。



本人作の濁手を見て「柿右衛門の基本絵付色の背景紙で撮影すると濁手はどのように見えるのか?」と思いつき撮影してみました。
図録などの作品写真の背景は白・灰・黒色くらいしかないので、ちょっと目新しい柿右衛門の写真になったかと思います。濁手が背景色を優しく反射してくれました。個人的には最後の薄紫が絵付・濁手と一番マッチしていると思います。
余談ですが、以前から薄々気づいていた私の使用しているデジカメの弱点が今回の撮影ではっきりとわかりました。
TOP写真の赤・青が分かりやすいですが、白いものと特定の色との境界線が黒く濁るのです。
この現象はN社のデジカメ特有のものなのか、デジカメ一般のあるあるなのか??ご存知の方がいればコメントお待ちしております。
ひとまずこの現象をデジタル写真の濁手と呼ぶことにします。



古い灯りを探しています。

2018.09.12 Category :


日本の古い電笠・照明器具を探しています。この仕事を始めた頃は大阪市内でもちょこちょこ戦前の古い建物に行く機会がありましたが、年々古い建物も減ってきたな~と肌で感じます。特に洋館建の建物はそもそも数が少ないので年間数件に留まります。老朽化等による取壊しが決まっている場合は建具や装飾金物、希少な木材などを取り外すこともあります。そういう建物に取り付けられた装飾品の中でも人気が高いのが古い照明器具です。

古い電笠には手吹き・プレスガラス、切子ガラス、色ガラスなど様々な種類があります。時代は明治~昭和30年代頃。手作業ならではの柔らかな歪さや、プレスガラスでしか作れない凹凸が特徴的です。明るさという点では現代の照明と比べると圧倒的に劣りますが、一点一点表情の異なる灯りの風情は勝ります。電笠だけでなくシャンデリアや玄関灯など大型のものや固定式のものの取り外しも大丈夫です。昭和初期の建物も築100年を迎えようとしています。老朽化により、やむなく解体やリフォーム、電気工事に伴う照明設備の交換を検討されている方はぜひご相談ください。時代を経た古い建物にしかない希少品買受けます。よろしくお願いいたします。



思い出のお品ものをありがとうございました。

2018.08.24 Category :

吹田市のお客様より思い出のお品ものを買取させていただきました。
指の上に載せられるような小さなお品もの。
昭和20年代-30年代初頭に木で作られたグリコのおまけです。

非常に小さいにも関わらず細かい部分まで良く出来ています。木製以外にもブリキ、セルロイド製など約3万種ものバリエーションがありコレクターも多いお品ものです。今回、買取させていただいたものは状態が非常に良く驚きました。聞けば、おもちゃでは遊ばず瓶に入れて眺めていたとのことです笑 そのおかげでこうして保存状態が良く残ってくれました。

再現してみると・・・・・・・・・・
どんな瓶だったかは聞きそびれてしまいましたが、こんな感じでしょうか。
思い出のお品ものをお譲りいただきありがとうございました。

GLICO MUSEUM 江崎記念館
https://www.glico.com/jp/enjoy/experience/ezakikinenkan/



古い空家のご相談承ります。

2018.08.04 Category :


空家になったままの古いお家。
お困りではありませんか??
最近、ニュースなどでよく報道されている空家問題。
ORIGENに査定のご依頼くださるお客様の半数近くもそういった空家となってしまったお家からのご依頼です。
遠方に住んでいるなど、色々な事情で家財道具が整理されぬままになっているケースも多く、お客様と一緒に整理・仕分けをしながら査定することも多いです。
人が住んでいる家に比べ、維持管理がなされていない空家は劣化の進行が早く、雨漏りなどで家財道具や大切なものが傷んでしまうこともあります。また空巣なども心配です。

2033年には空家率が30%を超えるとの予測がされているようです。。。
「長期間放置された家屋」や「家財品がとても多く困っている」など。自力ではどうにもできない場合はORIGENにご相談ください。
整理・仕分けをお手伝いしながらしっかりお品ものの査定をさせていただきます。また有償ではありますが不要な家財道具の処分も承っております。

お盆休みに空家を見に行かれる所有者様も多いかと思います。
その際にお品ものや家財品の写真を撮っておけば概算ではありますが買取査定額・処分費用などをお見積りいたします。

また、個人の所有者様だけでなく不動産業者様からのご依頼も随時承っておりますのでよろしくお願いいたします。

今回、撮影に使ったのは戦前の竹細工。別府の特産品です。
床の間や畳、雨戸といった細かいところまで全て竹で作られています。
古材や鉄道模型用の樹木、盆石で使う石や砂利で古い空家風のジオラマを作って見ました。60mmマクロレンズのボケ味のおかげでなかなか上手くいきました。
ご相談お待ちしております。



炎暑でも頑張ります

2018.07.12 Category :


暑い日が続きますが、休まず営業しておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
暑い時期ですので引っ張り出すのはおろか、整理するだけでも一苦労かと思います。
大きなものや重いものでもご遠慮なくお問い合わせください。夏バテ対策で炎暑本番を乗り切ります!
写真は古伊万里青磁染付鯉滝登図皿の見込みの一部です。
川から勢いよく滝に挑む鯉。釉薬が瑞々しく、染付のコバルトがなんとも涼しげな一品!
雨天でもご遠慮なく。
よろしくお願いいたします。



ある小説家の書斎

2018.07.10 Category :


ある小説家の全集初版本の中で見つけた一枚の写真。
セピア色に加え、昭和初期の製版技術ゆえ不鮮明な画質ではありますが、主人不在の書斎を見事に切り取った一枚です。
大量の資料とおぼしき本、平積みの原稿、火鉢に掛けられた鉄瓶など、まるで演出され意図的に用意されたかのような書斎。
撮影者不詳の写真ですが、原稿の取りに来た編集者が作家の居ない間に記録したものかもしれません。
気になるお品ものを古い手彩色写真風に色づけしてみました。

明治期に流行した横浜写真のような雰囲気になりました。
セピアも良いですが、彩りを与えるとなぜかつい先ほどの風景のように感じるので不思議です。
湯を沸かし、茶を飲み、花を眺めながら創作に耽った作家が誰かわかるでしょうか??

こちらは全集第三巻に収録された玄関の写真です。こちらも建具に色づけしてみました。
玄関先の貼紙には忙中謝客「忙しいから会えません。」
誰にも邪魔をさせず、創作に集中して居たのでしょう。明治二十五年東京生まれ。日本を代表する小説家です。

ちょっともじって遊んでみました。下手な字ですみません笑
うちの場合は忙中謝客というより、買旅謝客「買取りに出かけているのでおりません」となります。
不在のことが多い為、お持込み査定をご希望のお客様は事前にご連絡くださいませ。ご迷惑をお掛けし申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
小説家の正体は下のタグの中に隠れています!



本日の出張買取 in 住吉区

2018.06.19 Category :


大阪市住吉区のお客様からご依頼いただきました!
叔母さまのマンション処分に伴う家具類の買取依頼でした。民芸品がお好きな方で松本民芸家具・北海道民芸家具で統一されておりました。

松本民芸家具の37型ラッシチェア。

サクラ材のフレームに自然素材を編み込んだ座面。カヤツリグサ科のフトイという植物です。長年使われていた椅子なのでグラつき・座面のヘタリがあるものの、経年数から考えると丁寧に使われてきたことがわかるお品ものです。愛好家も多い松本民芸家具。きちっとメンテナンスし、大切に育てたい家具です。


こちらも松本民芸家具。八角鏡に映る通天閣も。。。


こちらは北海道民芸家具の整理箱。材質はカバ材。引出しの寸法が個性的な一点です。

晴寿堂造 霰平打掴手小鉄瓶。普段用の湯沸かしに丁度いい小ぶりなもの。

他にも大型の民芸家具や生活に馴染む時代ものを色々と買取させていただきました。
民芸家具・時代ものの査定はORIGENにお任せください。

※基本的に1名でお伺いいたします。大型家具等の売却をお考えの際は事前にお知らせくださいませ。



出張買取 in 加古川市・宝塚市

2018.06.14 Category :


兵庫県の加古川市・宝塚市のお客様よりご依頼いただきました。
水屋・本棚・飾り台・オールドマルニのティーテーブルなどの古家具や国鉄の銘板などを買取させていただきました。

マルニ木工の初期マークがプリントされたティーテーブル
以前ブログで紹介したことがあるマルニよりも古いもので、このマークは1933-1952年まで使用されていた初期マークです。

MARUNI WOOD WORK
フリーハンドでデザインされた左右非対称な親しみあるマーク

汚れているものの、70-80年以上経過したものとは思えないほど、ぐらつきもなくしっかりしています。

楢材の飾り台。

腰上25cmくらいある立派な飾り台です。


大理石の天板がはめ込まれ、細部の意匠にも手の凝った一品です。阪神大震災前に住まれていた古い家の時代から残っていたものだそうで100年は経過している正真正銘のアンティーク

そして、こちらは国鉄に勤めていたお父様が何故か持っていた銘板(笑)
当時は今ほど色々厳しくはなかったんでしょう。「持っていても仕方がない」ということで買取させていただきました。
その他にも沢山のお品物を買取させていただきました。「加古川市ですがこれますか?」と、心配していただきましたが全然問題ありません。事前にお品物の内容をお伺いしますが全国どこでも出張いたします!
よろしくお願い致しますm(-_-)m



ご依頼ありがとうございました!

2018.05.28 Category :


大阪市阿倍野区のお客様からご依頼いただきました。「実家の整理ほとんど終わったのですが、家具類が少し残っているので見に来れますか?」というご依頼でした。
お品物の内容にもよりますが少量であっても出来るだけ足を運びますのでお気軽にご相談ください。

道路に沿って横に長いお家の二階部分。

二階は開かずの間だったそうで床には埃が、、長期間そのままになっていたお部屋
お問い合わせいただいた家具は桐箪笥や婚礼家具が中心で引取りはできませんでしたが、戸棚や押入れの奥に処分を免れ残っていたお品物を買取させていただきました。

戦前に建てられたお家なので食器や小物など古いものが奥からちょこちょこ出てきます。

古い海苔のガラス瓶。汚れでギトギトですが、、、、、、


綺麗に清掃すれば、古いガラス特有の気泡と手吹きガラスのゆらゆらが現れました。ここまで古い手のものは珍しい。※中途半端な時代の海苔の瓶は×

モールガラスのキャンディーポット

こちらも清掃すれば気泡の入った青ガラス。蓋がないのが残念。


手洗い場についていた小ぶりな電傘

女性物の古い懐中時計

リューズを巻くと軽快に時を刻みはじめました。(LENROC 18K 15JEWELS SWISS MADE)

カメラ・真空管などなど。

ボケ味が良さそうな二眼レフ。
他にも趣味のアマチュア無線機材などを買取させていただきました。
「もう少し前に御社のことを知っていれば、、」とお客様。ひと足遅かったのが残念でしたが、こればっかりは仕方がない。少しでも残っていた古いものを見つけられてよかったです。
ご依頼ありがとうございました。



本日もご依頼ありがとうございました。

2018.05.20 Category :

ご依頼ありがとうございました。

朝昼夕とタイトなスケジュールながらも時間調整にご協力いただきましてありがとうございます。
時間調整やルート調整がピタッとはまった日は充実感が違います。
今日も色んなものが集まりました。

OLYMPUS OM-2
レンズにアテがあるのが残念。しかし交換レンズや付属品など他のものは無傷なのでOKです。

電傘:シンプルな乳白平ガラスシェード
平ガラスシェードは再生産されているので単価は低いですが、古い照明器具やランプは希少価値のあるものもあります。

偕楽園焼の花瓶:紀州徳川家の御庭焼き:鮮やかな色彩の交趾写

アルミ製の特大茶壺?炭入れ?かちょっと正式な用途がわからない。。

銅製の草花紋御所薬缶と錫の急須:細かい草花が彫刻されています。

花梨玉杢衝立:真鍮製の台座がついています。迫力のある希少な花梨玉杢材です。

ごく一部のご紹介ですが、おかげさまで今日も沢山の品物が集まりました。
ご依頼ありがとうございました!
骨董・古美術品などの時代ものから作家ものまで幅広く取り扱っていますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。
よろしくお願い致します。



ORIGENの仕事:S様邸 其の三

2018.05.18 Category :

お客様と一緒に長年住まれたお家の整理をしています。
今回は二畳ほどの物置の整理。かつて暗室として利用されていた小部屋です。

暗室に残されたミスプリントより
題「みーしゃん」(ゼラチンシルバープリントW253mm x H308mm ORIGEN蔵)
近距離からのストロボ発光により露光過多になってしまった一枚。

ストロボ光が水晶体に反射し綺麗なスター効果が出現。拡大すると粗い粒子が目立ちますが無数の星のように美しい。

オリエンタル写真工業 シーガル3号印画紙(未使用)
未開封の印画紙を見つけました。未使用ですが、恐らく50年くらい経過しているので感光性はもうないかと思われます。
サイバーグラフィックス株式会社とかっちょいい名に社名変更していますが今もある感光材メーカーです。この縦長のゴシックフォントがかっこいい


キヤノンのフイルムカートリッジとILFORD社のロールフイルム30M巻
使い込まれるほど味の出る真鍮製のカートリッジ
お買得な長巻きフイルム。フイルムなのでセーフライトが使えない完全暗室での作業。目が慣れることもなく指先の感覚だけで装填。何度も失敗したのが懐かしい。


フォーカススコープと印画紙が挿まれたままのイーゼルマスク
暗室作業は失敗の連続。暗室で「天才だ!」と思って明るい部屋でプリントを見て何度落胆したことか。
最後の一枚で疲れ果ててしまったのか、現像されることなく残されていました。

暗室に残されたミスプリントより
題「雫」(ゼラチンシルバープリントW211mm x H263mm ORIGEN蔵)
大切に育てていた植木の葉に滴る雫を写した一枚。

こちらは薬品の不完全処理と経年による劣化で黒化銀が浮いてしまっています。
しかしこの角度によってネガポジが反転し不思議な銀色に輝く傷んだ写真が好きで秘かに収集しています。(特に価値はありませんが。。。)

今回もお昼から約3時間ほどお客様と一点ずつ仕分け・整理をしました。
査定の対象ではなくても、特別な価値のあるものを発見することができたので満足です。
次回はどんなものが見つかるのか楽しみです。

※サイト内写真無断転載禁止



ORIGENの仕事:S様邸 其の二

2018.05.02 Category :

お客様と一緒に長年住まれたお家の整理をしています。
買い受けたお品ものの中から印象的なお品ものをご紹介いたします。

長年使いこまれ、茶渋が沈着している時代の錫茶托。

戦前のガラス五勺枡(京都製)

出石焼の龍文湯冷
写真には写っていませんが、ホツを銀継で直しています。

桑材の蓋物

有田焼の防衛食容器
戦時中の非常食です。ツマミは後付けで食器として台所で使われていました。

汽車土瓶(銘小田原)
昔は焼物でできていました。

朱塗りの盆
使いこまれ朱が剥がれ根来塗さながらに。

掃除すると。。。↓

碍子(天井の電気ソケットです)
染付されているものは珍しい。
長年使用による汚れでまっ茶っ茶。
マジックリンで蘇りました。

二度目の訪問では台所と箪笥の中の整理をしました。
次回はもともと暗室として利用されていた部屋で現在は物置となっている部屋の整理をお約束をしました。
面白いものが見つかると思いますので改めてご紹介します。

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