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He is his father. CHIKUUNSAI I TANABE 初代田辺竹雲斎 竹花籃

2019.09.05 Category :


前回のBlogでご紹介しました竹工芸家二代田辺竹雲斎の師であり、また実の父である初代田辺竹雲斎の作品をご紹介いたします。本日の素材美 vol.5; Glass & Bamboo

1877年-1937年 明治-昭和時代前期に活躍しました。
摂津尼崎藩出身。堺に工房を据え名工として確固たる地位を築きました。
現在は四代目が田辺竹雲斎の号を襲名しております。当代から見て曽祖父にあたります。

見事な編み込み。百年物の飴色の竹材がなんともいえぬ古色の美。
初代は自宅近くの竹細工を営む家の影響で竹に興味を持ち始め、若干12歳で名工初代和田和一斎に弟子入りしています。時代が違えど12歳で職人としての道には進むということは想像しがたい。

堂々のお姿
本作は大正期の作品。残念ながら箱の蓋が欠損しており作品名がわかりません。
ですが籃の保存状態は完璧。竹は決して弱い素材ではありませんが、細い竹ひご故に経年の劣化が見受けられる作品も少なくありません。本作は百年前の当時の姿を伝えている貴重な逸品です。

田辺竹雲斎の公式HPでは初代から四代までの作品が見られます。
型にはまらない、それぞれの独自性を探求されています。
http://chikuunsai.com/first/

以上、簡単ではありますが初代田辺竹雲斎の竹花籃のご紹介でした。
この度は貴重なお品ものをお譲りいただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

弊社では田辺竹雲斎の作品を探しております。古美術品などの骨董品を中心に古い家具から時代建具といったものまで幅広くお取扱いしております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。よろしくお願いいたします。



本日の素材美 vol.5; Glass & Bamboo

2019.08.25 Category :


本日の素材美シリーズも今回で最後となります。vol.5はITALYのガラス花瓶とJAPANの竹花籃のご紹介です。

数色の色ガラスによるストライプが美しいお品もの。
切り抜くと真っ直ぐに伸びたストライプが抽象画のようです。

こちらは細い竹材が細かく編み込まれています。見えない部分に異なる太さの竹が使われる徹底ぶり。約1~2mmの竹を編み込んだとても繊細な一品です。

実験を兼ね発注した合成写真(社内デザイン部へ)ですが、意味ありげなコンセプチュアルアート風写真になりました。

こちらが全貌。ヴェネツィアン・グラスの花瓶です。ヴェネツィアン・グラスといえばイタリアの世界的なガラスブランド。
箱やサインが無いため、作者はわかりませんがモダンな造形感覚を感じさせる洗練された一品。ムラーノ島の無名の職人が作ったものかもしれません。

そして、こちらの竹鶴花籃は竹工芸の名跡である田辺竹雲斎作。本作は二代竹雲斎のものになります。伝統的な技法を踏まえつつも明るい竹材を用い、重さを感じさせない造形は竹本来の素材が活かされた一品。ぽってりした形は愛嬌があって乙ですね。
初代が明治期に大阪堺に居を移し、当代は四代田辺竹雲斎。初代から四代までの作風を見比べると面白い。関西に多く作品が残されており、ちょうど初代作の花籃を手に入れたので次回のBlogでご紹介させていただきます。
http://chikuunsai.com/profile/second/

以上簡単ではありますが、ヴェネツィアン・グラスの花瓶と二代田辺竹雲斎の竹鶴花籃のご紹介でした。

本日の素材美シリーズは素材や質感を通し、古いものの魅力をご紹介いたしました。
国や時代も様々で、大切に保管されていたものから忘れられずっと眠っていたもの、中には打ち捨てられていたものまでありますがどれも趣のある貴重なお品ものばかりです。
貴重なお品ものをお譲りいただきありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

弊社では長い年月を経たものを探しておりますので、経年によるキズや風化は味や景色として評価いたします。
古くよごれたものやこわれたものでも価値がある場合がございます。お品ものの状態に関わらずお気軽にご相談ください。
古美術品などの骨董品を中心に古い家具から時代建具といったものまで幅広くお取扱いしております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。よろしくお願いいたします。

本日の素材美 vol.1;侘び寂び
本日の素材美 vol.2;杢と黄銅
本日の素材美 vol.3;いのりとひかり
本日の素材美 vol.4; Seiji & Koimari



本日の逸品;即中斎書付 真葛焼 永誉香齋作 金襴手四方入角食籠

2019.08.19 Category :


和歌山県和歌山市のお客様よりお譲りいただきました。四代永誉香齋作の金襴手四方入角食籠。赤地に金色が眩い。食籠(ジキロウ)とは茶道で菓子を入れるための蓋付の容器です。

蓋を取り内側を見れば、発色の良い藍による松竹梅鳥図。また入角の枠に捻じる様な構図が面白い。縁取りは銀色で仕上げられており、金赤銀藍の豪華絢爛さに気後れしてしまいそうです。

真葛焼は江戸期より続く伝統ある窯元です。また四代永誉香齋は茶道具に優品を多く残し、その作品は高く評価されております。

箱書きは表千家十三世家元 即中斎。四代永誉香齋の作品は即中斎の好み物でした。
この変わった文字は署名の代わりに使用される花押という記号のようなものです。全くもって使うタイミングがありませんが、高校生の頃に考案したMy花押を無駄に筆ペンで練習するということを時々行っています。

以上、簡単ではありますがお譲りいただいたお品物のご紹介でした。
今回は和歌山県和歌山市のお客様からのご依頼でした。沢山ある中から大阪にある弊社を選んでいただきありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

遠方ですと遠慮される方も多いですが、おところ・お品物の内容に関わらずお気軽にご相談ください。

弊社では長い年月を経たものを探しております。古美術品などの骨董品を中心に古い家具から時代建具といったものまで幅広くお取扱いしております。
丁寧な査定をお約束。古いものの売却はORIGENにお任せください。よろしくお願いいたします。