ぐいっと、あがり上々 酒器買取〼

2020.03.18 Category :

大阪府堺市のお客様より備前焼のぐい呑をお譲りいただきました。

ご依頼者様のお父様が備前焼の魅力に惹かれ蒐集されたもの。

同じ備前焼でも形や景色など実に多彩な表情です。

どれも備前の里である岡山県出身の陶芸家の作品です。今回はこの中から親子で「備前焼」の人間国宝となった藤原啓と藤原雄の作品をご紹介いたします。

向かって左側が父(藤原啓)のもので右側が子(藤原雄)の作品です。

どちらも備前焼の魅力の詰まったぐい呑。

藤原啓の作品の景色となっている筋は緋襷(ひだすき)と呼ばれる備前焼独特の模様です。

窯の中で陶器がくっつかないようにするために巻かれた藁によってできる模様です。赤色の筋が代表的ですが、素材や窯の温度など諸条件のより様々な発色で現れます。本作の緋襷は銀色に輝いており、洗練された上品な印象を与えます。残念な事に口元に小さなホツ有。銀継ぎで直しても良いかもしれません。

対して、藤原雄の作品は丸い抜けが愛嬌ある一点。牡丹餅と呼ばれる模様です。内側にも綺麗な丸い抜けがあり、ついつい覗き込んでしまいたくなります。桟切の色味の変化も豊かです。また口元の造形にも遊びがあり良いですね。

そして今回お譲りいただいたものの中で一番、気に入ったものが藤原啓の灰釉酒杯。

備前焼といえば釉薬をかけずに焼き締められた陶器ですが、こちらは藁灰釉が掛けられています。瑞々しい透明釉の中に緑色や乳白色の斑ら模様が現れています。

同じ作品を見たことがなかったので興味深く拝見し査定させていただきました。箱書には「啓作 灰釉酒杯 雄鑑(+落款)」とあり、作品にはしっかり啓本人の陶印がありますので本人作に間違いありません。箱の無い状態でも査定できますが、箱が決め手になることもあるので処分せずに残しておくのをお勧めします。

以上、簡単ではありますが先日、買取りさせていただきました備前焼のご紹介でした。他の作品もご紹介したかったのですが、また別の機会にさせていただきます。

ぐい呑はお酒の味を楽しみながら、時間をかけてやきものの表情の変化を楽しめる一品です。お譲りしていただいたお品物を大切にしていただける方のもとに届けたいと思います。

この度は貴重なお品ものをお譲りいただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

TOP写真上から
藤原啓(ふじわらけい)1899年2月28日-1983年11月12日 ※左上段、左下段
岡山県出身の陶芸家。1970年に「備前焼」重要無形文化財(人間国宝)に認定。

小西陶蔵(こにしとうぞう)1947年-
岡山県出身の陶芸家。1988年金重陶陽賞を受賞。
2013年第1回備前市指定無形文化財認定者。

山本陶秀(やまもととうしゅう)1906年4月24日-1994年4月22日
岡山県出身の陶芸家。楠部彌弌に師事。1970年に「備前焼」重要無形文化財(人間国宝)に認定。

藤原雄(ふじわらゆう)1932年6月10日-2001年10月29日
岡山県出身の陶芸家。人間国宝藤原啓の長男。父に続き1996年に「備前焼」重要無形文化財(人間国宝)に認定。人間国宝に認定。

森陶岳(もりとうがく)1937年3月23日-
岡山県出身の陶芸家。岡山県指定重要無形文化財保持者。


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